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お金の不安から本質的に逃れるにはお金をたくさん稼ぐだけではだめ

お金、不安ですか?
僕も貧乏旅行者だったので、分かります。

老後の資金は3000万円必要だとか一億あった方がいいとか言われる昨今。年金だってもらえるかどうかわからないし。コロナで世界情勢不安定だし。

老後じゃなくても飯食って服買って彼女とデートして映画観に行ったらお金なんかすぐ無くなりますよね。分かります。

いや~。

残念ながら実はあんまり分かってません!

正確には「分からなくなった」というのが正しいかも。

僕は今28歳ですが、お金に関する考え方は20歳のころとは180度変わりました。今は緩やかなお金の流れが常に自分の周りを流れていて、不安は全くありません。

どこかから声が聞こえますね。

「お前金があるからそう言えるんだよ!」

そうかもしれません。でも間違いなく言えることは、僕はお金を手にしたから不安がなくなったのではなく、不安を手放したからお金が上手く回り始めるようになったのだということ。

現に僕は月10万円ぐらいで生活しています。生活水準的な話をすれば、風呂トイレエアコンが個別にある部屋に定住してないし、服は3日分しか持ってないし、皆さんよりもずっと質素な暮らしをしています。でも多分、同年代の平均からすると3~4倍は多く稼いでいます。この差は多分あと10年、20年くらいするともっともっと残酷に開いていくんじゃないかな。

「自分にないから不安」から「見ない・知らない・欲しくない」へ

お金_①

お金の不安が生じる大きな原因のひとつは、「みんなが持ってるアレが自分だけなくて不安病」によるものだと僕は思ってます。

皆さんは、SNS見ますか?
ネットを見ますか?
広告を見ますか?

見ますよね。
見ない日なんてないですよね。
電車やテレビや渋谷TSUTAYAのスクリーンや、嫌でも毎日目に飛び込んできますよね。

でもそうした情報の嵐は、体に悪いファストフードと同じ。食べれば食べるほどもっとたくさん、しかも過激な味が欲しくなります。

僕も昔は、例にもれず皆さんと同様に情報ジャンキーでした。親や進路、そしてこの記事でまさに話題にしているお金などの漠然とした不安から逃れるには情報に溺れるのが手っ取り早い方法だったからです。

そこから脱却させてくれたのが、僕にとっては旅でした。

初めて海外旅行に行ったのは、20歳のとき。それは初めて同時に初めてネットから分断された体験でもありました。

それまで僕は服と靴が超好きで、学生の分際でコレクター気取ってたんですけど、移動の多い旅行ではたくさんの荷物は邪魔になるだけ。っていうか日本ほど「外見」に気を使ってる人も誰もいなかったんですよね。

みんななんかテキトーなTシャツとかジーンズとか着てる。痩せてる人も太っている人もめっちゃ露出ある服とか体形が目立つ服を着てる。んでもって、みんな日本人よりも大らかで幸せそう。

そういう光景を見たとき、自分の持ち物を見返して
「あれ、この服たちって一体なんだろう?」
「本当に必要なモノだっけ?」
「本当に「僕が」欲しいものなんだっけ?」
って思った。

自由意志不在みたいな、情報に翻弄されてちゃんと自分の頭で考えない状態がめちゃくちゃ恥ずかしく感じられたんです。

FXを収入源にしている今はさすがにWi-Fi環境のいい所を移動していますが。意図的にネットを断って自分の自由意志を取り戻す時間を持つって、やっぱとっても大事なんじゃないかなって思いますね。

不安を乗りこなす。今この瞬間だけを生きる。

お金_②

なんだかんだいってFXや投資も同じです。
「もうちょっと上がるかも」
「あと少しだけ」
こういう将来への過剰な期待や不安は、トレードにとっては完全に無用なもの。今この瞬間に起きていることを冷静に見極められる人だけが、市場を制するのです。

現実世界においても、漠然とした不安はテレビやSNSなどの情報の嵐に感じさせられた不安であって、自由意志の不安ではありません。つまり全然本質的じゃない。

自分の人生なのに、自分の自由意志以外に奪われてるって悔しくないですか?

だから、僕は諦めました。
「今この瞬間」以外の何もかもを。

将来家を建てること。
安定した仕事についていつか偉くなること。
たまの休みにサッカーを見に行くこと
友達に自慢できる彼女を持つこと。
いつか結婚して子供を育てること。

だってそれって、まごうことなき「みんなが持ってるから私も欲しい」シリーズじゃないですか。

それ本当にあなたの自由意志で欲しいものなの?って聞かれたら、「みんながそれで幸せそうだから私もそんな風に幸せになりたい」って答えるしかないじゃないですか。

立派な家があるから幸せ?
良い服が買えるから幸せ?
じゃあ、それを持ってない間は不幸せ?
今の不幸は将来の幸せのためにある?

そんなの嫌です。

だから僕は「トレーダー×旅人」というライフスタイルを選択しました。
月10万円の質素ながら毎日ご飯が食べられて温かいところで眠れる暮らし、季節の流れや夕暮れや知らない土地の空気に感動する暮らしを享受しつづけるために。

おわりに

お金_③

ビジネスの世界では、こういう「今この瞬間」に注目する姿勢のことをマインドフルネスっていうらしいです。

投資家のなかで瞑想はまる人が多いってのはちょっとうなずけますね。

というわけで、漠然としたお金の不安に苛まれている人は、ちょっと立ち止まって考えてみてください。

それって「本当の」不安ですか?
それは本当に「絶対に逃げられない」不安ですか?



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