【映画レビュー】エルム街の悪夢3 惨劇の館

あらすじ
エルム街に住む女子高生クリスティンは毎晩悪夢に悩まされ、精神病院に入院することとなる。そこには同じ症状に悩む青少年たちで溢れていた。医者は科学的に解決しようと試みるも、現実に影響を及ぼす夢に為すすべはなかった。そこへ、悪夢の研究をしているという大学生が病院にやってくる。彼女の名はナンシー・トンプソン。かの夢魔を退けたエルム街のこどもであった。

2がキレ散らかすくらいコレジャナイ感がしたので全然期待してなかったんですが、思っていたより面白かったなという印象です……ってすごい失礼な言い方してるんですけど、総合的に見るとやっぱ…アレかなぁって……ウン。

よかったところ

・情け容赦ない殺害シーン
フレディが子どもたちを追い詰めていく場面が容赦ない描かれ方でよかったなと思いました。やられたと見せかけたふり、からの一撃は結構はらはらします。ただ多用しすぎて「あっやっぱり」と思えてきてしまうのですが…。個人的にはテレビに突っ込んで殺すところが怖かったですね。あっさり描かれてる部分なんですが、だからこそ力に圧倒される感じがします。液晶テレビじゃできないよなあれ…

・キャラクターの掘り下げ
今回フレディの生い立ちについて描写がありました。こういった設定が見られるのはファンにとってはすごく嬉しかったです。が、それによりどうやって蘇ったのかとかなぜ聖水や十字架が効くのかという謎も生まれたので…うーん良かったり悪かったりですかね。あと性格も固まってきたのか茶目っ気が出てきたように思います。私は好感触でした。味方が穴の上で捕まってるとこで「彼を放して!」「仰せのままに」のシーンはフレディの性格めっちゃ出ていて好きですね。

逆によくなかったところ

・ちょいちょいギャグになりがち
エルム街シリーズにありがちなのですが、ところどころ演出がギャグに見えるんですよね…特に仲間が集団療法で夢の中に入ったシーン、タランの衣装が変わったところ。アレいるか??衣装と髪のせいでフレディと戦ってる場面でも笑ってしまうのだが…!あと同じような場面転換で葬式3回はさすがに笑ってしまうぞ!ナンシーの死は衝撃だったけど!

・肝心の恐怖感が薄い
今作は確かに面白いんですが、ジュブナイル的な面白さだなと思いました。青少年たちが一致団結、それぞれフレディ戦うところなど特にそう感じて、ホラー映画というよりは冒険ものに近いと思います。なので恐怖は薄いですっていうか殆どないと思います。グロいなーと思うシーンはありますが(血管マリオネットとか)、グロいと怖いはまた別のような気もします。

総括

フレディのキャラクターが固まったのもあってかひとつの物語として楽しめました。が、前述の通りホラー映画というよりは冒険物なので、私が求めていたものとはちょっと違うなぁというところです。ただ2より面白いのは間違いないしストーリーも関わり全然ないので2すっ飛ばして3観ても良いと思いました。2は本当なんだったのか…

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