【映画レビュー】シティハンター <新宿プライベート・アイズ>

あらすじ
東京・新宿で巻き起こる、決して表沙汰にならない数々の騒動――人知れずそれらを解決するのは「シティハンター」である冴羽獠。普段は冴えない女好きだが、受けた依頼は決して裏切らないという腕も持ち合わせたスイーパーである。ある日、そこへ依頼を出したのは女子大生の進藤亜衣。何者かに狙われ、襲われる彼女を守るため、相棒の槇村香とともに新宿の街を駆け抜ける。

シティハンターは昔やってたアニメ(再放送)を見ていて以来のファンでした。なので今回劇場版公開の知らせを聞きぜひ見たい!と心躍らせながら映画館に行きました。めっっっっちゃくちゃ面白かったです!昔のシティハンターのノリをそのままに、新しいストーリーが劇場で見られてほんっとうによかった!各所で大絶賛されている理由が分かりました。すごかったです!

よかったところ

・変わらないシティハンターのキャラクターたち
キャラクターのノリが昔みたアニメそのままで、獠ちゃんは相変わらず女にだらしないのにキメるとこはキメるし、香はツッコミに容赦ないけれど獠にする信頼は鋼のそれだし、ゲストヒロインや悪役に至るまで隅々までテンションがそのまま!で感動しました。またストーリーも現代版シティハンターという感じで、展開はいつもの王道なのですが新鮮な気持ちで見られます。伝言板がスマホ対応しているところ衝撃でした。

・熱いファンサービス
Get WildがED曲だという話は聞いていたのですが、まさか歴代のOP・EDが勢揃いしているだけでなくBGMまで当時のもの、そしてそのタイミングも素晴らしく、古いファンへのサービスが非常に強いなと思いました。こんなんファンが泣くぞ!しかもキャッツアイまで出てくるとは思わないだろ!好きです!とはいえシティハンターを知らない人でも十分に楽しめる作品でもあると思います。もともとややこしい設定などはないですし、ストーリーも分かりやすいですし。

逆によくなかったところ

・ギャグシーンがちょっとクドい?
獠ちゃんといえばもっこりなんですけどね、さすがにちょっと多いかなぁと思いました。オチも大体同じだし……。でもシティハンターの日常シーンって大体こんな感じだったかな。その分後半のシリアスシーンで獠のかっこよさが際立つってのも勿論あると思うので、個人的な好みでしょうか。

・終盤のアクションにやや疑問
OPにて街中でカーチェイスしていたし、タイトルにも新宿というワードが入っていたのでてっきり新宿全体を巻き込む戦いになるのかなと思いましたが、終盤がほとんど庭園で終わったのが気になりました。そしたらわざわざ新宿じゃなくてもいいのでは。また動きもやや固く感じ、迫力という点では「うーん」と首をかしげてしまうかも。あと敵はもうちょっと強くて良かったかなぁ。動機もちょっと説明不足感。

総括

「ファンに送る現代版シティハンター」という面が強い作品だと思いました。キャラクターのテンションやストーリーのノリが昔のそのままで、最後まで安定、安心して見られました。ただ、それがゆえに「おや?」と思う部分も少なくなく、時流の違いか感性の変化かを覚えます。
しかし純粋に映画として面白いことに変わりないので、昔からのファンも知らない方にもぜひ触れてほしいです。やっぱり冴羽獠はカッコイイからエンドロール中に席を立ってはいけない!最後まで見届けるんだぞ!

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