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リングラン叙事詩 オープニング

サカMOTO
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とある世界
とある時代
私たちが知ることのない場所にリングラン島という島がある。
この島に一つの神話があった。

太古の昔。
二つの神による天界の争いがあった。
光の神ヴィシュ。闇の神デーム。
両者の争いは大地を揺るがし、
互いの従える竜による戦いは、やがて大地を割き、
大きなうねりは山脈を作り、
吐かれる炎が大地を焦がし砂漠となった。
そして双方の神と双方の竜の戦いが終わり、
大地に堕ちた竜の骸を苗床に、草原は大きな森となった。

そして伝承は続く。
竜の目から生じ散らばりし水晶を、神の台座に捧げしとき、
その地はあるべき姿へ回帰せん。

リングランに伝わりし、神話である。

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四方を海に囲まれ、一部の交易以外は全て孤立した島、リングラン島。

平穏であったこの島に大きな激震が走った。

辺境の国家であるスレイアール帝国が隣国のザスアル王国に攻め入ったのである。

ほぼ無防備であったザスアル王国騎士団の必死の抵抗も虚しく、一昼夜でザスアル王国は陥落し、騎士団の数多くは戦士し、残ったものも各地に散らばった。その一部はその昔、リーデランド王国戦士団長であるメルキア公が興したメルキア公国に下るほか、各地で傭兵になるものも多かった。

スレイアール帝国はさらに東進を画策し、東方の砂漠国家リーデランド王国へも侵攻の準備をすすめつつあった。

この大戦に対して、最大の抵抗勢力として名乗りをあげた国家が最古の国家であるモーリスタティア王国である。
王国の従える騎士団・戦士団、同国正教会、同国魔術協会が協力体制をとりつつ、対抗勢力を整え始めた。

それに対抗するかのように、スレイアール帝国は滅亡させたザスアル王国跡地に要塞都市バアルを建設。

リングラン島は大きな戦乱の世となった。
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