生歌すごい

X(旧Twitter)で流れてきた「生歌はもっと凄い」という感想。
これはもう、本当にその通りなのですけれど、他のポストも見てみると皆様色々と思うところがあるご様子。
なので、私が思ったことを少しだけ、noteに書いてみることにしました。

私は抑揚のある、つまりはストーリーのある音楽が大好きです。
小さい音には耳を傾け、繊細な息づかいや、消えてしまいそうな……それでも紡がれていく音たちを楽しみ、最大音量の場面ではカタルシスを感じながら音の中に身を委ねる。

しかしながら、これを家の中で(つまりCDやらテレビやら)やってしまうと問題になることが多いみたいです。
具体的には、音のちいさな部分で聴こえない(家の中は雑音まみれ、洗濯機が動いてたり、外の車がうるさかったり……)と、ボリュームを上げざるを得ないのです。

で、上げます、ボリュームを。
まだ聴こえないなー、もうちょっと上げましょう、ボリュームを。
止まらない右手。
うーん、もうちょっと、もうちょっとだけ……


カタルシスを迎える!!!



突然の大音量はご近所様が驚くこと請け合いです。

そんな訳でこのカタルシス!!!を防ぐためにコンプをかけます。
コンプレッション。
小さい音を持ち上げて、大きい音を下げる、つまりある程度、均一に圧縮して聴きやすくする訳です。

抑揚を抑える訳ですね。
なんてつまらな……いや、こうやってみんなが楽しめる音にしてくれている訳なんですね。


さあ、これを踏まえて振り返ってみましょう。
海宝直人はとにかく声がデカい。
カタルシス!しちゃうと不味いからマイクのピークを他のマイクと揃えます。
そうするとかなり下げる必要がある。
だってデカいから。
つまり、声がデカい人ほど、マイクを下げる必要がある訳です。
そう言った調節をリハーサルでやる訳ですね。

で、音響さんは下げます、マイクボリュームを。
まだデカいな、もうちょっと下げましょう、ボリュームを。
止まらない右手。
うーん、もうちょっと、もうちょっとだけ……


そうです、通の見方は「おー今日も海宝直人のマイクは相変わらず下がってるなーよしよし」と楽しむことです。

そうして「小さい音は少し前に出てこないなー抑揚ついてるな、素晴らしい」と楽しむことです。

以下、100文字で雑感。


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