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SUNNSが目指すもの③

修行時代②
5スターホテルのドアマンになった僕は、学びの日々となった。「5歩の距離では声掛け、10歩の距離なら会釈」など、ありとあらゆるルールが決まっていて、挨拶の仕方、目線、所作などどんどん学ぶ事ができた。
」を整える事で、「サービス力を担保」できる仕組みに感動する反面、「人間らしい思いやり」などが出来ない事に疑問を感じていた。

やがて、フロントに配属され、フロント業務をするようになる。主に夜勤を担当するようになるのだが、変形労働制で2日分の出勤を一度に行う仕組みであった。8時間x2なので16時間、昼16時〜翌日10時までという労働環境であった。ここには様々なドラマがあった。400室程の客室、レストランが5個、温泉施設、ショップ、アクティビティ各種など、圧倒的な情報量の中で、それらを的確にご案内できなくてはならないし、沖縄県という環境上、気象状況も把握、海洋状況も把握など、多岐にわたった。
クレームなんてほぼ毎日であった。面白いもので、トイレットペーパー1つがないだけで激怒する人もいたし、スタッフのミスでカメラを壊してしまっても、「大丈夫」と、お咎めなしの方もいる。高級ホテルは人の鼻も高くするし、本性がよく見えるようになるのかもしれない。どうすれば、「心の解放を誘う環境作りが出来るのか」

刺青禁止の温泉に入り、女性スタッフがお風呂まで声をかけに行き、「注目されて恥ずかしい思いをした」と、男性から連絡が入り、部屋に入ると刺青だらけの男性が背中を見せて仁王立ちしており、「俺の女に恥書かせてくれたようだな」とドラマのような展開になったり、台風がスピードあげたから対策間に合わない.人がいない、と2名のみで400の部屋のベランダの椅子を片付けたり、話せばキリがない。
その昔、「HOTEL」という高嶋弟の「姉さん事件です」から始まるドラマがあったが、まさにあんな感じであった。

そんなこんなで成長を続ける木村成年には次の大嵐が迫っていた。。

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