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平井洋のクラシック本音レポート

主なクラシックコンサート、CD、DVDなどの少々突っ込んだレポートです。
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2018年5月の記事一覧

日本フィルハーモニー第700回記念定期演奏会 ストラヴィンスキー「ペルセフォーヌ」日本初演など

日本フィルハーモニー第700回記念定期演奏会 ストラヴィンスキー「ペルセフォーヌ」日本初演など

2018年5月18日サントリーホール日本フィルハーモニー第700回記念の定期演奏会。特別な回らしく、ストラヴィンスキー「ペルセフォーヌ~語りと音楽によるメロドラマ」日本初演がメインで、休憩前にプロコフィエフの「チェロと管弦楽のための交響的協奏曲」。こういうプログラムということは指揮はもちろんアレクサンドル・ラザレフ。音楽監督的役割はインキネンに譲ったが、つながりの深さは継続されているようで、こうい

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2018年5月佐渡裕トーンキュンストラー管弦楽団2度目のジャパンツアー

2018年5月佐渡裕トーンキュンストラー管弦楽団2度目のジャパンツアー

2018年5月に佐渡裕とトーンキュンストラー管弦楽団による2度目のジャパンツアーが行われ、その東京公演2回を拝見しました。5月17日サントリーホールはヴァレリー・アファナシェフを招いてのブラームスピアノ協奏曲第2番がメインで、前半にバーンスタイン「キャンディード」序曲とベートーヴェン田園。5月20日のNHKホールはバーンスタインの「波止場」と「ウェスト・サイド・ストーリー」シンフォニック・ダンス、

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ロイヤル・オペラ・ハウス・シネマシーズン バレエ「バーンスタイン・センテナリー」全3部作

ロイヤル・オペラ・ハウス・シネマシーズン バレエ「バーンスタイン・センテナリー」全3部作

今月、本欄で英国ロイヤル・オペラ・ハウス・シネマシーズン2017/18バリー・コスキー演出オペラ「カルメン」を取り上げたばかりですが、続いて同シリーズからのバレエ「バーンスタイン・センテナリー」全3部作です。

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アントネッロによる「ジュリオ・カッチーニ没後400年記念コンサート」ParteⅠ

アントネッロによる「ジュリオ・カッチーニ没後400年記念コンサート」ParteⅠ

2018年5月9日品川区立五反田文化センター音楽ホールでの濱田芳通たちアントネッロによる「ジュリオ・カッチーニ没後400年記念コンサート」に行ってきました。いつものアントネッロメンバー3名、濱田芳通(音楽監督、リコーダー)、西山まりえ(チェンバロ、バロック・ハープ)、石川かおり(ヴィオラ・ダ・ガンバ)に加えてゲスト2名。カウンターテナーのドロン・シュライファーとリコーダー&チェンバロのコリーナ・マ

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チョン・ミョンフン指揮東京フィル定期演奏会ベートーヴェン「フィデリオ」演奏会形式上演版

チョン・ミョンフン指揮東京フィル定期演奏会ベートーヴェン「フィデリオ」演奏会形式上演版

2018年5月6日オーチャードホールで、チョン・ミョンフン指揮東京フィルの定期演奏会でベートーヴェン「フィデリオ」演奏会形式上演版を拝見。

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ラ・フォル・ジュルネ東京2018で梁美沙(ヤン・ミサ)

ラ・フォル・ジュルネ東京2018で梁美沙(ヤン・ミサ)

2018年5月4日、5日と東京国際フォーラムと東京芸術劇場で、ラ・フォル・ジュルネの梁美沙(ヤン・ミサ)公演に行ってきました。ラ・フォル・ジュルネ東京は今年から元の有楽町東京国際フォーラムだけでなく、池袋東京芸術劇場でも並行開催されています。

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信州国際音楽村での第7回信州アーリーミュージック村 芸術監督西山まりえ

信州国際音楽村での第7回信州アーリーミュージック村 芸術監督西山まりえ

2018年のゴールデンウィークは長野県上田市「信州国際音楽村」での「第7回信州アーリーミュージック村」をちらりと拝見してまいりました。その名の通り古楽の各楽器のソロやアンサンブルのレッスンを5月3~5日の連休を利用して長野県の宿泊所付きホールの信州国際音楽村に泊まり込んで集中的に受けようというものです。芸術監督はバロック・ハープ、チェンバロ奏者の西山まりえ。

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英国ロイヤル・オペラ・ハウス2017/18シネマシーズン、2018年5月上映はバリー・コスキー演出のオペラ「カルメン」

英国ロイヤル・オペラ・ハウス2017/18シネマシーズン、2018年5月上映はバリー・コスキー演出のオペラ「カルメン」

英国ロイヤル・オペラ・ハウス2017/18シネマシーズン、2018年5月の上演はいよいよバリー・コスキー演出のオペラ「カルメン」です。ベルリン・コーミッシェオパーのモーツァルト「魔笛」来日公演がこの4月に行われ話題を呼んでいましたが、ここの芸術監督で演出家がコスキー。

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2018年4月25日杉並公会堂小ホールにて低音デュオ第10回演奏会

2018年4月25日杉並公会堂小ホールにて低音デュオ第10回演奏会

2018年4月25日杉並公会堂小ホールにて、低音デュオ第10回演奏会。バリトンの松平敬(まつだいら・たかし)とチューバ・セルパンの橋本晋哉(はしもと・しんや)によるユニットで、「プロレスラーと同じ名前の人がやっているのか。ところでセルパンって何?」から始まって、定期演奏会で、もう第10回とはめでたい。

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ベルリンの新しいピエール・ブーレーズザール(音響設計:豊田泰久)でフォルテピアノのクリスティアン・ベザイデンホウト

ベルリンの新しいピエール・ブーレーズザール(音響設計:豊田泰久)でフォルテピアノのクリスティアン・ベザイデンホウト

ベルリンの新しいピエール・ブーレーズザールに初めてうかがいました。ベルリン国立歌劇場の収蔵庫だった古い建物を改築し、そこにサイード・バレンボイムアカデミーとともに作られたのが室内楽ホールのピエール・ブーレーズザール。フランク・ゲーリー設計の楕円形のステージで、そのユニークな設計思想はNHKでドキュメンタリー番組でも紹介されていますし、熱心なクラシックファンの方なら、もうよくご存知でしょう。

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