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平井洋のクラシック本音レポート

主なクラシックコンサート、CD、DVDなどの少々突っ込んだレポートです。
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2016年3月の記事一覧

低音デュオとは・・・セルパンとは・・・

低音デュオとは・・・セルパンとは・・・

2016年3月22日は杉並公会堂小ホールで、低音デュオ第8回演奏会。低音デュオというのは、バリトンの松平敬と、チューバ&セルパンの橋本晋哉によるユニット。ちなみにセルパンというのはチューバの前身のような、ニシキヘビのような形の楽器。

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アコーディオン御喜美江アコーディオンワークス バッハ&ピアソラ

アコーディオン御喜美江アコーディオンワークス バッハ&ピアソラ

クラシックアコーディオン奏者御喜美江は世界で活躍中だが、日本では年1回の「アコーディオンワークス」と名づけられた東京でのリサイタルシリーズが、東京在住のファンからすれば最も目立つ活動。

いつ始まったか、覚えてもいないほど以前からやっていたような気がするが、ステージ上でご本人がおっしゃるに、もう二十何回ということのようだ。

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未完でよかったアーノンクールのベートーヴェン全集

未完でよかったアーノンクールのベートーヴェン全集

アーノンクールが亡くなったニュースは、日本で思ったより大きく取り上げられたような気がする。クラシック界では大家巨匠でも、一般的にはカラヤンとかのスターとは程遠い存在に思える彼が、新幹線やTVの3分くらいの短いニュースでも報道されたのは私には意外だった。

同好の士が集まっているネット上の掲示板的なところは、もちろんアーノンクール一色と言った感じで、こちらは当然ではあるが、やはり思ったより幅広い人が

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腰を据えて作り上げられた録音芸術 佐渡&トーンキュンストラーのシュトラウスアルバム

腰を据えて作り上げられた録音芸術 佐渡&トーンキュンストラーのシュトラウスアルバム

佐渡裕がウィーンのトーンキュンストラー管弦楽団の音楽監督に正式に就任してのプロジェクトが色々と始まった。録音の方の第一弾はリヒャルト・シュトラウスで「英雄の生涯」と「ばらの騎士組曲」。

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生涯に何度か、と言いたくなったチョン・ミョンフンのマーラー5番

生涯に何度か、と言いたくなったチョン・ミョンフンのマーラー5番

2016年2月26日はサントリーホールで東京フィルの定期演奏会。チョン・ミョンフン指揮。弾き振りでモーツァルトのイ長調K488の協奏曲をやって、後半はマーラーの5番、という予告。

と、書いたりするのは実際は違っていたからで、マエストロは指がご不調ということで指揮のみ、モーツァルトは曲目変更無しで小林愛実がソロを弾いた。

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