マガジンのカバー画像

日常系ライトノベル

20
何気ない日常の中のシーンを小説風に想像しながら書き下ろす「日常系ライトノベル」のコーナー。ストーリーはすべてフィクションです。
運営しているクリエイター

記事一覧

【短編小説 #29】東京で私はギターを強く抱きしめました

■読む前に※1 このストーリーはフィクションです ※2 ストーリーの最後に喫茶店のBGMで「…

東田純平
3年前
128

【超短編小説 #24】タイヤの擦れた三輪車

拓哉は新聞記事に目を止めた。 似たような名前を思い出している。 「まさや」だったか、「ま…

東田純平
3年前
53

【日常系ライトノベル #20】ヒトシミュレーターによる”怒りの無い世界”

「ゴオオ~~~」という音を立てて、美樹の前を地下鉄が通り過ぎていく 美樹は乱れた髪の毛を…

東田純平
3年前
38

【短編小説 #19】5月24日送信のメッセージ

++++++++++++++++++++++++++ 登場人物 ★純平 瑠衣とは高校の同…

東田純平
3年前
122

【日常系ライトノベル #18】テレパシーコントロールによる監視社会

テレパシーコントロールシール(通称、テコシール)をご存じだろうか? 聞いては見たものの、…

東田純平
3年前
14

【超短編小説 #17】 髭(ひげ)からのメッセージ

コップの取っ手の熱さが指全体に伝わってくる。 先ほど沸き立てのお湯をゆっくりと注いで一杯…

東田純平
3年前
31

【日常系ライトノベル #16】最高の笑顔の写真なのに涙してしまう

2020年7月31日 日本列島はここ最近では珍しくもない異常気象に包まれていた 梅雨がなかなか明けないのだ 蒸し暑さを感じる朝、恭平は毎朝のルーチン化した20分体操を終わらせようとしていた LINEの通知が届く 「恭平くん、今日のランチは来るの?」 相手は行きつけのお店のサキちゃんからだ 「もちろん、今日も食べに行きますよ!」 恭平はフリック入力で素早く返事を返すと、いつもの満員電車に乗るために身支度を終わらせ、足早に駅へ向かった 月末は締めの業務で追われるのが嫌

【日常系ライトノベル #15】長瀬におとずれた大人の時間

「いけね、ガソリンが無くなりかけている」 長瀬は給油ランプが点灯していることに気づいた …

東田純平
3年前
13

【ライトノベル #14】目で挨拶をするルールの世界

ジャックは鏡に映った自分の顔をじっと見つめる。 右目と左目をパチパチさせて、顔を振ってみ…

東田純平
3年前
14

【日常系ライトノベル #13】知らない人たちからの「おめでとう」

「ネット上の情報に翻弄される現代人」というタイトルが目に入ってきた。 いま、満員電車に揺…

東田純平
3年前
27

【日常系ライトノベル #12】美優ちゃんの積極的な優しさに赤面するボク

※本作品は昨夜upした内容を推敲した書き直し版になります ボクはいつもよりも笑顔で出社…

東田純平
3年前
22

【日常系ライトノベル #10】24卓から眺める桜の木

お店の外には幾つかの桜の木がある。ちょうど桜が咲く時期には、店内から満開の桜を見て、食事…

東田純平
3年前
19

【日常系ライトノベル #9】雨の日に傘って必要ですか?

色んな人の読み物をさらっと読んで癒される時間は、ある意味贅沢な時間かもしれない。 コーヒ…

東田純平
3年前
11

【日常系ライトノベル #8】定食屋の”さよばあちゃん”のすべらない…はなし

「また来ますね」 ボクと先輩の橋本は定食屋を出た この定食屋の名前は「むらにし」、 そう平仮名で”むらにし”だ   お店の名前から優しそうな定食屋のイメージだが、 お店をきりもりしている、さよばあちゃんは話も行動も豪快だ   「また来ますって言うて、また来た人なんかおんしゃらん(また来ますと言って、来た人はいない)」   「先輩、豪快なばあちゃんでしたね。あんなに元気でお話好きな人は久しぶりに見ましたね」 「そうだよな。食後のコーヒーのことも笑ってしまったなあ…」   さあ