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#1YearWithShadow


はじめに

前々からブログを読んでいる人ならわかると思うけどこのブログは解説というよりも私の私情にぐるぐる巻きにされたどデカい感想を吐くところがなく墓場として置いている場所なので、主観的だしあくまで「感想」なので理解していただけると嬉しいです

光と影、アイドルとしての自分とそうでない自分について書かれたこの曲
考えてみたらジョングクのmy timeとも似ているなあなんて思う…

このアルバムのテーマはユング心理学、その中でshadowは「普段は抑え込んでいる自分」「求められた役割とそぐわない自分」を意味する

登りつめていくアーティストとしてのsugaと、光が大きくなるにつれて大きくなる影

ユンギの曲は、苦しみが直に伝わってくる
自分自身に、周りの誰かに、社会に、あてもなく届かない叫びを蹴散らしたような歌詞
次々とラップによって羅列される言葉は本当に苦しい時の脳内をそのまま転写したみたいで、聞いていると苦しくもなる

愚直に音楽を追い続け、ただ大きくなりたい、大きくなりたいと願い続けて走り続けていた少年は大きくなるまでに受けた辛さも、今登りつめている山頂での寒さがガンガンと歌詞に込められている

アイドルはファンの前で弱音を吐かない

そう思われていたけれど、彼が普段口にはせず笑っている裏での葛藤をそのまま曲にして世の中に出した。彼らはアーティストでもあるから

こんなこと言うとペンの方々に申し訳なくもあるが、私はユンギに似ている感情を抱く


人生の同じ時期に同じような苦しみを抱えたところ、沢山考えざるを得なかったところ、感受性が豊かだった為に色々なものに気づいてしまったところ。

それもあって前述したように彼の言葉や歌詞は脳の奥に突き刺さる、そして多分同じようなところにある苦しい部分を触ってくる

まだ何にもなれず思考の内側から出れない私は、そこから出て、今もそれ程、むしろそれ以上の苦しみを味わいながらもそれを曲という形式化された所に集中的にぶち込み、芸術と評されるような姿まで昇華させた所に彼の強さと賢さを感じる

そしてそこまで行き着くのにどれほどもがいたんだろう、今はどんな気持ちなんだろうと推し量ってしまうから彼の曲は私を困惑させる

shadowは、そんな彼の中でも「俺達はお前で 俺たちは俺だ わかるだろ」と自分を諭して正気を保とうとするような歌詞が印象的だ

ナムさんも「狂わない為に行き着いたのが芸術、自然だった」というように、彼らの今現在いるところは自分で正気を保とうとしないとやっていけないような場所
酸素が薄い山頂のような場所

彼らがそんな場所にいながらも歌を作り続けて、この世界に生き続ける強さとその意志を、苦しみながらもまだ生きていることを伝言してくれた曲

胸の奥深い場所にサクサクと刺さるような歌詞と大きな熱量で歌い上げるラップ、所々に散りばめられているサウンドや歌詞も全て惹き付けられる

私はなにかに依存しないと生きていけないからこうやって彼らを推し量ってしまう不健康なオタクであるが、それを「なにか」と決めつけたくはない
絶対にそれは正しくないし、それは求めていないから
私が求めているのはそこまでの過程に強さや人間らしさを感じ、「生」を感じること

彼は、彼の歌は凄く人間くさいし共感できる部分が似ているからよく感じられる

ミンユンギという男と、彼の作る歌はどこまでいっても愛で生なんだと思う

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