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青の中で

思えば私の防弾始まりはユンギさんだった

従姉妹に勧められた防弾少年団を何となく見て貴方のラップに出会ったのだ

the lastを聞いた時、初めて彼が弱さを打ち明けたのを聞いて私は救われたんだった

ああ、この人は苦しさを知っている人なんだって


結局私は弱いから、痛みを分かって共感できる人に助けを求めようとしたのだと思う

苦しさを知って表現してくれる貴方は私にとって大きな意味だった

彼が病んでいた過去を負い目に感じて生きてきたことも、そこから飛躍的な活躍を見せてくれたところもある意味私の道標になった

振り返るとこの1年本当に彼らを道標に何とかやってきたような気がする

進路を変えた時も、生きる選択をしたのも、それでも前に進もうと思ったのも、どこかで貴方がどん底から這い上がれたのなら、私だって、なんて思っていたんだと思う

貴方がグラミーまで這い上がれたのは奇跡や才能なんかでは無い、貴方がここまで人生を力強く1歩ずつ踏みしめたからなんだと思う


一方で、私が悲しい時、貴方の歌を聴いた

前にもブログで書いたりしたけど、私は悲しい時peopleを只管聴いていた

というのも、苦しい時になると推したちの歌はあまりにも輝きすぎて情緒的で受け付けなくなってしまっていたのだが、そんな中で出会ったpeopleだけはそよ風のように、すっと入ってくるのだった

peopleは悲しさを慰めてくれる訳でもなく、癒してくれる訳でもなく、「まあ、そういう事もあるよな」と隣にいてくれるような曲

あなたの吐息と共に聴いていると、ああひとりじゃないんだって思っていた

私は元々彼の書く詞やラップが防弾の中でもいちばん好きだった

静かな中で燃える青い炎や、破れない壁に向かって吠え続けるような歌詞は歌い方は宛もない自分の中に溜まる悶々とした感情をも一緒に乗せて飛ばしてくれるようだった

特にミクテだと、普段多くは語らない彼からの真っ直ぐすぎて突き刺されそうなメッセージの数々がまだ知らない彼の内面を語っているようで何回も何回も聴いた


悲しくて酩酊した日も、学校に行けなかった日も、自傷した日も、全てを諦めようとした日も、孤城と化した私の部屋のスピーカーから永遠とリピートされて流れるpeopleに縋っていた

世界中のどこにも味方が居なくてもこの歌だけは私の味方なんだとさえ確信したりもした

そんな詩を書くあなたは普段は来世は石になりたいなんて言うし、おじいちゃんのようだし、そう思えば将来は慈善活動をしたいといい今も世界を動かそうとしている

未知数な貴方に出会えたからこそ私の中の未知数をしれたような気がする

多分これからも悲しい時はpeopleを聴くと思うし、貴方の作る音楽に縋って生きるし、貴方が生きているから私も人生を続けると思う


穏やかだけど激しい、炎の中心の青い部分のような貴方が健やかに人生を続けられますように


お誕生日おめでとう


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