何故昔のデジカメで撮った写真はエモいのか
良い写真とはエモい(感情を揺さぶる)写真である。
芸術全般、良いものは心に訴えかけるものを持っている。
人の心を動かさなければ良いものではない。
以上は全て仮説であります。
エモい と言う便利な言葉は、日常の中で心を動かされるという体験を欲している人々がそれに出会った時の心の動きを上手く表現している。
音楽で上手い=感動ではないように
写真も高画質=感動ではない
例えば高画質な1億画素の風景写真も我々はそれをタブレットで見たとして、それを指で沢山拡大しても鮮明に見える事。また今までにない大きなパネルにプリントして楽しめる事。驚きや楽しさはあるが感動するかはどうだろう。
カメラ製作の技術者や写真家はその画質そのものに感動するかも知れない。
しかし、それは慣れて当たり前になり薄れてゆく。
逆に昔のデジカメで撮った写真や動画がエモいという言説がよく聞かれるようになっている
今と時を隔てた「過去のノスタルジー(郷愁)」は3大エモ要素と言っても良い。(後の2つは知らない)
2020年代から見ると90年代はもちろん2000年代すらエモい昔となっている。
分岐点はきっとiPhone以前とiPhone以降だろう。
2011年発売のiPhone4sでは既に1080pの動画が撮れるようになり、今でも充分綺麗な画質で撮れるカメラというものが誰にでも手に入るようになった。
海外の方がiPhone4sで撮った動画
上の動画を見ればもう充分な性能というのが分かっていただけるだろうか。
私はiPhone5sが最初のiPhoneだったがまさか自分のビデオカメラ(480p)よりもずっと高画質で撮れるとは全く思っていなかったので大変衝撃を受けた。
まさにそれを知った瞬間、私のビデオカメラは過去の物になった。
まだ上はVGA(480p)である。ビデオカメラや昔のテレビと同等の画質だ。
これを見るともう既にエモいという感覚が私は生まれる。
ここ数年のミュージックビデオでアスペクト比4:3のものが増えている。
ミュージックビデオほどエモいという要素を重要視するジャンルは無いので彼らは既に舵を切っている。
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