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LINE Fukuokaで私がやっていること #弊社のQA Managerはこんなふう

LINEグループで働く社員 = LINERと社内で呼ばれているのですが、一部のLINERがお外に向けて弊社のお仕事こんなふうだよを紹介するLINER発信の活動がありまして

LINE Fukuokaも負けちゃおれんと思い

弊社のCOOからもありがたいメッセージをいただき
自分の範囲のお仕事を書いてみることにしました。

LINE Fukuokaって何?

LINE Fukuokaについては私が言葉を綴るよりもCOOの鈴木さんがnoteで投稿してくださっていますので、そちらをご確認された方が良いと思います。

他のページに飛びたくない面倒臭がりやなあなたのために
すごく要約すると、LINEの国内第二拠点です。

いや、てか誰?

すみませんそうですよね。自分でも少し思ってました。
noteアカウント登録できたてホヤホヤ、これまで別に対外的に発信などしてこなかった自称でくの坊a.k.aトーテムポール、YOU誰当然だと思います。
遅ればせながらの自己紹介となりますが、LINE FukuokaでQA Managerをやらせてもらっている上田と申します。

前々職は東京で約3年間ほどネットワークエンジニアをやっており、部署のポータルサイト立ち上げに伴う、インフラ構築、サーバ性能検証や、負荷テスト、サーバ、サイト構築からの保守、運用等の業務をやっていました。
福岡に戻ってきてからは、ソーシャルゲーム会社のQAとして品質保証の業務に携わらせていただき、その後LINE Fukuokaに入社という変遷となっています。

LINE Fukuokaに入ってもうすぐ4年ぐらいになるので、そろそろ若手から老害認定を受ける頃合いですが、日々QA組織の運営に尽力しています。
テストマネジメントやピープルマネジメントはもちろんのこと、組織自体が大きいので、そんなことまで起きる!?みたいなハプニングまで様々な対応をしています。
私自身のバックグラウンドは話すと長くなるし、結構カオスなので
またの機会に語ろうかと思います。

LINE FukuokaのQAって何やっているの?

実は、つい先日採用インタビューを受けまして

エモいですよねこの写真。気に入ってます。
うちのチームのメンバーが撮ってくれたんです。
ほんと感謝するしほんと尊敬するメンバーです。
ちなみに私はチーム配下の社員を部下とは言いません。自分が偉いと思っていないし、上司と思っていないので、基本的にチーム配下の社員はメンバーと呼ぶことをにしています。人間に上も下もないし。

というエモいテキスト祭りは一旦置いておいて
インタビューを受けたので簡単な紹介はここを見ていただければと思うのですが、もう少しディープに中身を知りたい方は、大人の事情で文字制限に引っかかった採用インタビューとは違うこちらのスーパーフリーダムアカウントでLINE FukuokaのQA組織のあれやこれやを知っていただければと思います。

・何やってるの?どのような体制なの?

LINE Fukuokaには約60名ほどのQAが在籍しています。
テストリーダーやテスターを含めると約400名とかなり大きな組織になっています。基本的にはシステムテストレベルのブラックボックステストが中心です。もちろんバグを見つけることが全てではなく、上流工程からステークホルダと一緒に仕様定義に参加したり、レビューを行ったり、プロジェクトやプロダクトのリスクマネジメントを行ったりとQA Engineerが遂行するタスクは多岐に渡ります。
また、一部Automation EngineerやSETと協力して自動テストを取り入れているPJもあります。

体制については、LINE FukuokaでQA /Test Leader / Testerがワンストップで在籍するPJもあれば、東京や韓国にQAがいてLINE FukuokaにTL/TEが在籍するPJもあります。PJによってチーム形態は様々です。

以前は大規模プロジェクトや複雑で難易度の高いプロジェクトに関しては東京でQAを行い安定運用後にLINE FukuokaにQAも渡していくような感じだったんですが、現在は、福岡も実績と成長を重ねて信頼ポイントが蓄積されたのか、LINE Fukuokaにも直接大きな案件依頼が来るようになっています。
連携拠点に関しては、基本的に東京と韓国が多いですが、PJによっては中国、ベトナム、タイ、インドネシアなどと連携することもあります。


・LINE Fukuokaの中でQAをどう分担しているの?

プロダクトの規模によっては、2つ掛け持ちをしているQAもいますが、基本的には1プロダクトにつき、1人のQAと数名のTesterがアサインされています。プロダクトにQAとして深く関わっていくためには、テストや品質知識はもちろんのこと、対象プロダクトのドメイン知識も豊富でないとドメイン観点での指摘、アドバイスができませんのでその点を考慮して、基本的には1プロダクトにつき1人のQAをアサインしています。

・LINE FukuokaでどういったサービスのQAをやっているの?

LINEが提供するほぼ全てのサービスをLINE FukuokaがQAしているといっても過言ではないです。それぐらい大規模な組織です。

LINE App本体はもちろんのこと、デジタルコンテンツやエンタメ系でいうと、LINEマンガ、LINEノベル、LINE LIVE、LINE MUSIC、B2B系だとLINE公式アカウント、Ads、AI系だとClova、ポータル系だと、LINE BLOG、LINE NEWS、Naverまとめ、O2O系だとLINEトラベルjp、SHOPPING GO、Fintech系だと、LINE Pay、Financial系だと、LINEスマート投資、LINE家計簿、LINEほけん

などなど、まだまだ書ききれないほど多くのサービスをLINE FukuokaのQA組織では担当しています。
おそらくですが、これほどの幅広い領域のPJのQAを経験できる企業はなかなかないと思います。社内で転職しているようなもんです。
それぐらい多くの機会に恵まれ、チャレンジ精神さえ持ち合わせてさえいれば、たくさんの成長に恵まれている環境だなと思います。

LINE FukuokaのQA Managerって何やっているの?

前置きがだいぶ長くなってしまいましたが、そんな複数かつ広域のサービスが展開され、大規模な組織をマネジメントしているLINE FukuokaのQA Managerって何やっているの?という本題を綴っていきたいと思います。

マネージャはどのような管理体制なの?

これはもちろんのこと、サービスドメインごとに大きく組織が4つぐらいに分かれています。本社のカンパニー体制に完全に追従できているわけではありませんが、似通ったサービスドメインと役割に沿って組織を分割し、組織運営を行なっています。
そこからチームが細分化していき、アシスタントマネージャやスーパーバイザーがポジショニングされていきますが、ぶっちゃけスパン・オブ・コントロールの原則からはいまだに一部逸脱してしまっている状況があり、マネージャー一人における最適なメンバー構成になっていない箇所もありマネージャ不足については、継続的な課題でもあります。

マネージャは何しているの?

職務としては配下のPJのテストマネジメントやピープルマネジメントが主ですが、PJの成熟度によってテストマネジメントは介入する程度を変えるようにしています。成熟するまでは、テスト計画から終了作業までOJTという形を取りツーマンセルでフォローを行います。
また、OJTを通してQAがどのタイミングでどのようにPJに介入していけば良いかや、どのようなアプローチでステークホルダとコミュニケーション、ネゴシエーションしていけば信頼性、納得性の高い合意形成を得られるかなど、経験や勘で培うナレッジなどもその際にレクチャーしていきます。

ピープルマネジメントに関しては、PJが成熟していたとしても結局人と人が関わる以上は、成熟度に関係なく何かしら対人関係問題が生じたり、セルフイシューが必ず発生しますので、ここに関しては介入程度を変えずに定期の1o1や日々のコミュニケーションでサポートや、ケアを行なっています。

また、メンバーが日々思っているちょっとした不満や不安、疑問、心の揺らぎをキャッチするために、月1のエンゲージメント調査でチーム/パート/個人レベルでのスコア分析を行ったり、上記の通り日々の1on1を通して目標の進捗度合いの確認や、うまくいったこと、悩んでいることなどヒアリングして問題を早期にキャッチアップしたり、チャレンジや動機形成に繋がるような後押しをしたりと、メンバーの機微な変化を見逃さないようにする取り組みを行っています。

どういう組織方針なの?

・組織方針としては、マイクロマネジメント型ではなく、サーバントマネジメント型を重視しています。メンバーのためにマネージャがいる。
メンバーのパフォーマンスを最大限発揮してもらうため、そのためにできることを可能な限りマネージャがサポートする。という方針です。
部活のマネージャを想像してもらうとわかりやすいでしょうか?

細かく管理して細かく報告させて、細かく指摘するのは現場が窮屈になってしまい、それだけしかしなくなり、自主性が損なわれてしまうと考えているからです。
もちろん成熟度が低いうちはマイクロマネジメントが必要な状況が出てきますので状況によって変えるようにはしています。

また、組織として早急な意思決定が必要になっている場合、危機的状況に陥っている場合等、スピーディな意識決定が必要なシチュエーションに関しては、サーバントマネジメント型によるボトムアップスタイルでやっていると組織として致命傷になりかねないので、トップダウンに切り替えます。

そこは状況によりけりという形をとりますが、基本はボトムアップを重視してメンバーに自立・自走を促しています。(ほったらかしにしているわけではありません。)

上記のことより、QAエンジニアの1日は基本的に自由です。
もちろん担当PJにQAという職務できちんとコミットしてもらうので、責任を持って自身の考えと裁量でタスクをコントロールしていく必要があります。

また、ある程度のテストプロセスは同じ水準を遂行できるようにフォーマット化し、それを自由に使ったり、他のPJのQAチームと自由に横連携していただき、自立自走を促すための工夫を行なっていたりします。

組織の課題は?

先ほど申し上げた通り、マネージャ不足によるスパン・オブ・コントロールの原則から外れた組織体制に加え、まだまだ人海戦術で乗り切ってしまっているPJが多分にあるという現状です。

また、変化の速いソフトウェア業界の動きとしては、プロダクトをいかにして早くエンドユーザにデリバリーしていくかが一つのKFSになってきています。
そのような状況において、テストフェーズがボトルネックになってしまうのは避けなければいけません。SDLCにおけるテストフェーズの割合は30~40%とかなり多くの割合を占めています。

ユーザに安心安全で使い心地の良いサービスを提供していくために、テスト活動はもはや避けては通れない活動なのは周知の事実かと思いますが
品質も担保しつつ、デリバリーを高速化していくためには、それぞれのテストレベルにおける自動テストへの代替が必要不可欠となってきます。

この記事は元Googleのテストエンジニアであるジェーソン・アーボンが投稿した記事ですが、自動テストの自律性レベルを定義したものであり、このレベル定義で分類すると、私たちの活動はレベル0の手動テストが大半を占めている現状です。
直近の課題としては、レベル1のスクリプト化された自動化およびオートヒール機能が含まれる自動テストを積極展開し、テストフェーズがボトルネックとならないよう、組織的課題を解決していきたいと思っています。

今後の展望は?

先ほど申し上げた通り、LINE FukuokaのQA組織はLINEサービスのほぼ全てのサービスのQAを行っています。出澤社長が下記の記事で語っている通り

2019年はLINEとして生き残りをかけた激動の年になると申し上げており
LINE経済圏を加速度的に成長させ、人と人、サービス、企業などいろいろな距離を縮めることをさらにさらに追求していくと宣言されています。

スピーディかつ、ユーザが安心安全で使いやすいサービスを提供していくためには、我々のQA組織もさらにレベルアップしていく必要があります。
そういうわけで、私たちと共にLINEの成長を支えるための仲間を必要としています!

QAエンジニア(LINEファミリーサービス)

QAエンジニア(Clovaプラットフォーム)

QAエンジニア(グループウェア/LINE WORKS)

QAエンジニア(LINE金融サービス)

Software Engineer in Test(SET)

この投稿で、LINE FukuokaのQAが何をやっているのか
LINE FukuokaのQA Managerが何をやっているのかが少しでもわかっていただけたら幸いです。
興味のある方は、ぜひ私たちと一緒に働きましょう!
もっとLINE Fukuokaのことを知りたいという方は直接連絡をいただいても構いません!カジュアル面談しましょう!

一緒に世界を変えましょう。この街で。

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