コロナ記_2021.5
映画感想ばかりでなく、この1年超のコロナ期について考えたことを記しておきたいと思いました。ふと。
経済どうの、、の前に人命に関わる大きな災害が起きた時って人の本性が見えますね。損得だけで行動する人もいた。社員の生活を蔑ろにした人もいた。結婚した人もいた。さっさと田舎に帰った人もいた。人の考え方は統一できないってことがよく理解できた。だから民主主義においてリーダーがどう振る舞うか、何を語るか、舵取りはとても大切。官でも民でもリーダーにとって災害時って人心掌握のチャンスでもあると思うんすけどね。他国と比べても舵取りが下手なリーダーであったことが露呈してるのが日本の実状。
菅首相はじめ現政権は民の命や生活を大切に考えないってことが明らかに。自分の言葉で喋ってないし、優しさ感じないもんね。対策の順をデータ的・疫学的に説明しないのは謎、もったいないとすら感じちゃう。○月に国民にワクチンが行き渡る計算、それまでこの順の対策です!と科学的な裏付けから各専門機関と計画を立てて、心と理論を込めた発表で国民に我慢を促したら「誠実でクレバーなリーダー!」となれたはず。選挙タイミングを見据えながら無計画にことを進めたこの1年、、愚政による人災だと思う。
自民党に票を入れ続けた人々や選挙に行かない人々の責任もある。これ言うと「野党だともっと酷くなる」って言う人々が登場します。でもさ、選挙第一な政治屋ファーストな愚政をしてると票が入らないって世にしないと健全な民主主義とは言えない気がしないすか?民のための政策を提案し合う、政党同士の競争を煽ってフェアな世にするのは国民の態度一つだ。
もう一つ政治と切り離せなくなってるオリンピックについて。これはIOCへの言い方が重要だった。実は厄介にしてしまったのは「再延期はない、もう一年なら中止」というバッハの発言なんすよね。あの愚かな発言に対して「この災害は世界的なもの。人命を優先し今年の開催も難しいとなれば何度でも延期はすべきだし、東京を中止にしてパリやロスを延期にしないのはフェアじゃない。次大会の開催延期も当然視野に入れるべき」と嗜めるくらいの気概ある応対が出来なかったものか。お財布とIOCと経団連の顔色を見て開催を目指す姿勢が問題だと思う。いま"開催するしない"の議論になってるけど、IOCに対して延期を求める議論にしたいところ。メディア含め。
私はオリンピックは開催してほしいし、無観客で参加希望する選手のみの大会と決めて動けば運営も選手関係者も対応しやすいし、どうとでも開催可能やんと思う。中止ってのは誰にとっても最も酷い結末です。「選手のためにも無観客前提で進行し、大会前○月○日に感染爆発状態ならば延期したい」と早々に提言して具体案を示せばそれこそ知事や組織委員会の株も上がっただろうに。
政治の話はこれくらいにして。私自身のことを。
昨年7月、私は新卒から20年以上勤めた映像制作会社を辞めた。愛着もあり、好きな会社だった。この10年で先輩たちが会社と揉めたりで次々退社し、私自身も社長や役員と意見が合わなくても、若者に映像制作の楽しみ方の一例を示し、組織の中での頑張る背中も見せてきたつもりだった。それでも疫病災害が起きた時の会社の対応を見て、辞める以外の選択肢は思いつかなかった。何より自分の心を健全に保ちたい気持ちが強かったんですよね。どんなに愛着があっても、許容できないモヤモヤを感じた組織には居たくなかった。
ゆっくり振り返ってみて。災害が起こらないと気がつかない程この10年麻痺状態というか惰性で生きていたのかも、とも感じた。甘えてたんですね。お世話になった会社には感謝もしつつ、そろそろ独自の時間の使い方を考えてみよう!とお別れすることに決めました。
行動を起こすと周囲から実に多様な反応があって、見える景色が変わった。当然寂しさも味わっている。税務署の窓口の方はとても優しく教えてくれた。一方で区役所の保険担当窓口では冷たく扱われた。税金や保険料が高すぎる実態も身にしみた。確定申告してちゃんと税金納めて家族を養ってるフリーランスの方々、、マジで尊敬します。今さらだけど。
会社も辞めて1人になり、基礎疾患のある両親には会わず、毎年必ず集まっていた友人たちや飲み仲間にも会っていない。よく我慢できてる方かもなあ、と思う。要請を無視して中目黒の駅前で酔ってたむろしてる若者たちを見ても羨ましくないし怒りもしない。自分は感染せず、誰にも迷惑かけず、心も体も健康、恋愛もそれなりに、フリーランスでCM制作して、映画の現場も手伝えて、資格を取って新たな仕事にも挑戦して。ある意味ここ10年で最も成長した1年だった。私はマイペースに前を向いています。今はこんなもんかなと。半年後に全然違うこと考えてるかもですけどw
マメ情報。私の屋号であるPumpkin-Proの由来について時々聞いていただけるので説明を。appleじゃないけど何やら食べ物がいいな世界で通じるし、と漠然と。某音楽家がパピプペポの破裂音は耳触りが良くてキャッチーになると言ってたのを思い出し。かぼちゃは「北の国から92'巣立ち」の菅原文太さんと田中邦衛さんの名シーンで"誠意の象徴"として登場する野菜!ということで誠意あるほっこりしたプロデューサーを目指して名付けました。少々後付け感ありすいません、、コツコツ1個ずつだ。
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