プロ1年目。



みんなそれぞれが人生の主人公というお話です。
この事を大前提としてここまでのプロ生活を振り返ってみようと思います。


世間的に脚光を浴びている人だけが主役なのではなく、どんな人も自分の人生の主役は自分自身である事を忘れてはいけないなと。
僕はプロバスケットボール選手として今年で7年目を迎えました。
1年ごとに本当に色々な事があり様々な経験をさせてもらっています。

ルーキーシーズンから思うように試合に出れないシーズンが続きます。

プロ1年目。
新潟アルビレックスBB。

シーズン初めのトライアウトで練習生という形で拾ってもらい開幕直前にプロ契約を結んでもらった。
僕のプロ生活はここからスタート。

自分より遥かに能力が高く、身長も高い、体も強い、技術もある。
そんな選手しかいないチームでプレーする経験は初めてでした。
正直、練習についていく事に必死。
フォーメーションの数の多さにとても驚いた記憶と間違えられないというプレッシャーと緊張感と危機感を感じていました。
場違いなんじゃないか?
何度もそんなことを考えながら夢だったプロ選手として毎日必死に過ごしました。

当時は1シーズン52試合。
プレイオフに進出するともう少し試合が続くというレギュレーションでした。

僕が初めてコートに立ったのは、ホームで行われた横浜戦。
大量リードで迎えた最終ピリオドの残り数分。
先輩方のお膳立てのおかげでプロ初得点をする事ができました。
シュートは確かスリーポイント。

東京に住んでいた母親も新潟まで足を運んでくれていて、プロ初得点を生で見せる事ができて本当に良かったとホッとした気持ちでした。

生で見てもらえたのは、たまたまではありません。
というのも、母親は僕が練習生の頃から新潟に足を運んで試合を観に来てくれていたんです。
プロになってからもほとんど出場機会がなかったにも関わらず毎回会場に足を運んでくれていました。
少しでも活躍してる姿を見せたいと思いながらもずっとベンチを暖めていることは正直悔しいし申し訳ないという気持ちでいっぱいでした。
そんな中での初得点だったので少しホッとした気持ちになった事を今でも覚えています。

2014-2015シーズンの成績は下記の通り。
出場試合数11
プレータイム30分
得点9
アシスト4
スティール1

全52試合でこのスタッツなので言うまでもなく何もできてない状況なのが一目瞭然。
試合に出場した11試合のうち10試合はガレージタイム(勝敗がほぼ決まった残り時間)での出場。

1試合は唯一遠征に連れて行ってもらった時の京都戦の2ピリの約2分間。

それでも僕にとっては貴重すぎる経験だったことは間違いありません。
もっと試合に出たい、もっと上手くなりたい、そんな気持ちをさらに強く持つことができたシーズン。

苦しい事、厳しい事の方が多かったような気がしますが、あの時の経験がなければ今の自分は絶対にいないという事は自信を持って言えます。
当時僕と関わってくださった先輩方、スタッフの皆さん、チーム関係者の皆さん、ファンの皆さん、改めてありがとうございます。


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