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業務委託でエンジニア&PdMを1年間やったので振り返る


現在請けていた委託先の仕事が4月末に切れるので振り返りをしてみようと思います。退職エントリー的なものですね。仕事を請けたのは2019年3月からなのでほぼ1年間でした。

どんな分野の仕事をしていたか

いわゆるYMYL領域のうちの医療情報に該当する店舗を集めたポータルサイトの仕事をしていました。エンジニアとしての委託でしたが、結果的には多種多様な仕事をすることになりましたが、それは後述。

ちなみにYMYLとは・・・

YMYLに該当するWebページのジャンルは、以下のようなものがあります。
ショッピングまたは金融取引ページ
財務情報ページ
医療情報ページ
法的情報ページ
重要なニュース記事または公的/公的情報ページ
児童養子縁組、自動車安全情報など(※YMYLと考えられるかもしれないトピック)
このような「生活やお金と関連が深いページ」、つまりYMYLページはとくに気を使って真実味の高い情報発信する必要があります。
https://seolaboratory.jp/92535/

この領域での仕事が初めてだったんですが、Google検索のコアアップデートにはマジで本当に苦労しました…。
自分が請けていた期間内で2〜3回、この領域に関するコアアップデートが入りました。特に2019年10月のアップデートではサイトの評価がかなり下がったので生きた心地がしない数ヶ月間を過ごしました。本当に辛かった…。
逆に2020年1月のアップデートでは逆に評価がかなり上がったので、この恩恵を受けて数ヶ月に及ぶ施策に着手できて相当良かったのだけれど。。。


サイトのリニューアル担当期(2019年3月〜2019年8月)

MFIの対応が出来ていないことでSEOがかなり厳しいことになっていたのと、サーバーサイドで利用しているフレームワークを変更したいなど様々な理由からサイトのリニューアル検討していた時期にジョインすることになりました。
どういう流れだったかは全く覚えていないのですが、このリニューアルに全面的に関わることになりました。

この期の主なチーム編成は下記のとおり。
・決定権者:社長。基本手は動かさず、MTGに出たり、Slack上で決定をする。
・エンジニア:1人(自分)
・デザイナー:0.5人(会社の紙系のデザインをやっているデザイナーのリソースを一部もらって対応) + 外部のUXデザイナー(アドバイザー)

手を動かせるのは自分だけなので、序盤はリニューアルに向けて日々アジェンダを設定し、他サービスの事例を調べて、定石を調べて、共有して方針を決めていくということをやっていました。
途中からはスコープが変更になり、とにかくMFI対応を終わらせるということを第一目的に置くことになりました。そのため、下記の要件・条件で変更を行いました

・もともとPCとは別の処理をしていたモバイルサイトを、PC側のサーバーサイドの処理に移し替える
・スマホサイトのみリニューアル後のデザインに変更
・だいたい期間は2ヶ月くらい
・エンジニアのリソースが社内にはないので、必要に応じて外部リソースを調達

今から振り返ると結構厳しい条件だったので、よく終わったなーという感じですが、外部のエンジニアに投げるまでの作業は全部やって、要件定義時に漏れた部分は自己責任で自分で開発するという感じで進めていき1〜2週間遅れくらいでリリース。外部のフロントエンジニア(まあ、自分の外部ですが…)が超出来る人で、その人いなかったら普通に無理だったなぁという感じでした。

それ以降は本来やろうと思っていたリニューアルを再度進めていましたが、コスト面がネックになったのとアクセス数がこの段階で多少改善されたため全体のリニューアル自体がストップとなりました。

サイトのPdM期(2019年9月〜2020年1月)

リニューアルがストップになったので、サイトのPdM兼エンジニアとしてサイトの改善を行っていきました。

この期の主なチーム編成は下記のとおり。
・決定権者:社長。基本手は動かさず、MTGに出たり、Slack上で決定をする。
・PdM:1.5人(自分+別プロダクトと兼任している人がもう一人)
・エンジニア:1人(自分)+ 外部委託(月数十時間)
・営業・サポート:1人
という感じの非常に小規模な体制でした。

この期間内にやったことは多岐に及んだけれど、この人員ではやむを得ないなーという感じでした。PdMとして営業の目標も開発の目標も全部自分の責任として受けようという気持ちで仕事をしていったため、その場面、場面で達成が遠のいている箇所に力を注いだ感じでした。やっていた作業で思い出せる範囲で書くと…

■営業系
・SEOの順位をチーム全体で見れるようにSERPOSCOPEをAWS上に構築
→営業の人が見れることで、刺さるエリアに対して営業ができるように。
・営業のアタックリストの作成
→ややインサイドセールスっぽい仕事。今までは営業が社内用のツールでリストを作っていたけれど、SQLで確度の高そうな営業先をリストアップして営業に共有。

■サポート系
・ステップメールの分析
→オンボーディング目的で送信していたステップメールがだいぶ放置されていたため、問題点等の分析や別ツールの提案など。ツールのリプレイスはしなかったが、ちょっと改善された。

■開発系
・AnalyticsやSEOの状況から、施策の立案、開発
→予算(基本的にはゼロ)やリソースの関係でボツになったものも多かったですが、細かい改善や大きめの仕様変更等を進めていった
・リニューアルでやる予定だった新機能の開発
→開発が一人なので、機能に関するドキュメント作成、要件定義、WF作成、設計、実装、リリース文の作成などやっていった。

前述の通り、この時期のコアアップデートでアクセス数が相当下がっている状況で、目標としていた数値に関してはだいぶ改善することができたのが個人的には良かったんですが、TOPからはあまり評価されていなかったようです…。(その目標も上から降ってきたものなので、それ改善しても評価されないのかーという感じですが…)
ただ、アクセス数が下がっていることに対しては策を打ちきれなかったというのがこの時期の反省点です。開発として空いている穴は塞げたとは思いますが、SEOの施策でコストやリソースが必要なものは提案しても通すことができなかったのでその辺は力不足だったなと感じています。
また、カスタマーサクセスが十分にできていないというのも認識していて、それに関する対策も進めていたのですが、確認フェーズで止まってしまい断念。ここで2~3週間時間を使ってしまったのがもったいなかった。。。


エンジニアとして新機能開発期(2020年2月〜2020年4月)

サイトとしての方針転換の話があり、それに必要な新機能を開発することになり現在も開発中です。ここでもリソースがほとんどないため、機能のセールス用の資料の作成、ユーザーヒアリング用の準備、WFの作成、要件定義、設計、開発まで全部やらせてもらっています。
4月中に出さないと自分がいる関わっている間に出せず引き継ぎ等が発生するので気合入れて頑張りたいと思います。。。あとは、カスタマーサクセス用に作ってた機能も本当は出し切りたいのだけれど、時間が微妙に足りなさそうな予感…。

最後に

1年間サービスに関わっていると当然愛着も湧きますがしょうがないです…。
ということで、もし業務委託でエンジニアを探している会社などありましたらお声掛けください。


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