「ウクレレ好き100の質問」 #061~#070
どうも、麻生洋平です。
早いもので、もう60個の質問を達成しました。
質問をいただけるテンポもどんどん上がり、ありがたい限りです。
この企画を初める前は100の質問を答えるのは大変なことだろうな、
と思っていました。
でもとりあえず試しにやってみよう。
実際やってみるとだんだん日課になってきて、
午後のコーヒータイムにiPadを見ながら、みなさんの質問に答えるのが当たり前になってきました。
星野珈琲で悩みながら回答している姿を、いろんな知り合いに見られましたが、真面目にやっているので声をかけられなかった、と言われました。
どういう風に答えたら、質問者の役に立つかな、と真面目に考えています。
(時々くだらない質問にくだらない答えで返したくなるので、くだらない質問もお待ちしています。)
今では質問に答えてないと、なんだか物足りないな、と感じるくらいです。
いつも会っている人たちに会えないようなそんな感覚になります。
質問を送ってくれる皆さんや読んでくれる方、
XやInstagramなどのSNSでリツイート、紹介してくれる方、
ありがとうございます。
さて今回は61から70までの質問です。
僕は今、「ウクレレ好き100の質問」と題して、TwitterやInstagramなど各種SNSにて、ウクレレや音楽にまつわる質問やご相談を受け付けています。
そちらで集めた質問をこのnoteでまとめていきたいと思います。
まだまだ大募集中です。よろしくお願いいたします。
ウクレレプレイヤー&講師のサイトウユウキさんにも助けてもらいながら、
楽しく回答できればと思います!
#061 2024/1/23
ウクレレの魅力について
くみちょさん、ご質問ありがとうございます!
ウクレレの魅力について、ちょうど文章を書いていたところでした。
ナイスタイミングです。
僕がウクレレを好きな理由は数あれど、第1位は小さくて軽い、
ということです。
僕は小さいものが大好きで、旅に行けば小さなガラスの民芸品や、ちょっとした置物を買ってしまいます。
小さな多肉植物も大好きですし、一番好きな車は昔のミニクーパーです。
ウクレレは小さいおかげで持ち運びも便利だし、
何となく手に取ってしまうので弾く時間も増えます。
弾く時間が増えれば上達も早いし、上達するとどんどん楽しくなって行きます。
旅のお供にも連れて行ける最高の相棒です。
夏の浜辺でちょっとウクレレを鳴らす。
芝生の公園で寝そべりながら弾く。
山の麓でキャンプファイアーを囲みながらの演奏。
どれも最高の思い出です。
ウクレレはコミュニケーションツールにもなります。
人との出会いもサポートしてくれる素敵な楽器です。
電車で「それは何の楽器ですか?」と聞かれたり、
ウクレレ仲間もどんどん増えて行きます。
SNSなどで情報を集めるとたくさんのイベントが開催されています。
イベントに行くと、新しい人々に出会えます。
ウクレレ好きな人はアウトゴーイングで明るい人が多いので、
ちょっと演奏を覚えればすぐに合奏ができます。
みんなで一緒に音楽を楽しめます。
大人になってから増える友達も良いものですね。
あげればきりがないのでこの辺にしておきます。
ウクレレ、素敵な楽器ですね。
麻生洋平
#062 2024/1/24
コードが覚えられない!
Chakoさん、marukomitoさん、ご質問ありがとうございます!
質問が似た内容なので、ここで答えさせていただきます。
僕も全く同じ経験をしています。ソロ弾きやアドリブが好きだったので、
僕もコードを全く覚えられませんでした。
そして弾き語りも全くやりません。
ライブなどで人のための伴奏はしますが、自分で弾き語りをしたことは一度もないですね。
コードを覚えるための一番良い方法は「弾き語りをする。」「人のために伴奏する。」ですが、今回はそれを除外します。
そんな僕がお勧めするコードを覚える方法は、「自分でソロウクレレのアレンジを作る」です。(わあ、難しそう。)
なぜならソロを弾くためにはコード弾きの知識が必須です。そして自分でソロアレンジを作るためにはコードの知識とメロディーの知識、その関係性の理解が必要です。
ソロウクレレはほとんどの場合、コードのトップノート(一番高い音)がメロディーになってアレンジが作られています。
Cのコードの時にレの音がメロディーだった場合、Cのコードを押さえて、1弦の一番高い音を5フレットのレに持ってくれば、コードとメロディーを同時に鳴らせます。
ですのでメロディーの音の位置、そしてその時、その小節のコードが何なのかを知っておかなければソロウクレレは作れません。
最初は8小節くらいの短い童謡(カエルの歌、ハッピーバースデー)などでソロアレンジを作るのがお勧めです。
コードの載っている譜面をネットで探して、その小節のコードを押さえたままメロディーが弾けるか、色々試してみてください。最初は時間がかかりますが、だんだんコードとメロディーの関係性が見えてくると思います。
なかなか進みは遅いですが、着実にコードは覚えられると思います。
それからコード弾き、伴奏の必要性について話したいと思います。
僕は自分でソロウクレレのアレンジを作る時、まず必ず伴奏を弾いてみます。
理由は伴奏にリズムとグルーヴが入っているからです。
どんなリズムなのか、どういったフィーリングで弾いているのか。
その曲のグルーヴを理解しないと、雰囲気を出すのは難しいです。
ソロウクレレは演奏の難易度がそもそも高いので、リズムに注力して練習するのが難しいです。ほとんどの人が原曲のグルーヴを無視した演奏になっていると思います。
ですのでまずは伴奏でその曲のコード進行とグルーヴの雰囲気を覚えて、弾けるようにする。そしてその雰囲気を持ち込んだままソロ弾きにグルーヴを移していきます。
そうするとグルーヴのあるソロウクレレが弾けるようになります。
これができると伴奏をやらずにソロだけ弾いている人と、かなりの差がつくプレイになると思います。そして伴奏ができれば、いろんなコードを弾いていることになります。
まずは、今弾けているソロウクレレを伴奏だけで弾いてみる。
コードを覚えるのは、そこからスタートするのが良いのではないでしょうか。
麻生洋平
#063 2024/1/24
ソロアレンジの際のキーの考え方
トミー★MASAYUKI、ご質問ありがとうございます!
僕は自分のためのアレンジを作るときには、キーを移調することはあまりないです。
理由は既存曲のソロアレンジの時は原曲を聴きながらアレンジしたり、原曲と一緒に弾いて練習したいからです。
ですので当然、無理のあるアレンジになってしまいがちです。
メロディも途中で音程がオクターブ変わったり、
ハーモニクスを多用しなければならなくなります。
それはそれでパズルみたいで楽しいので良いかな、と思っています。
弾くのに困るのは自分ですしね。
ですが生徒さんのために簡単にアレンジしなければならないときは、
C、G、F などの開放弦多めの曲を選びます。
理由は左手の運指が楽になるからですね。
そして結局のところ、楽器が一番鳴るのは開放弦を交えたローコードなんじゃないかな、と思っています。
花見で仲間と共に、ジャカジャカとウクレレを弾きながら歌う名曲たち。
それが一番の楽器の良さなんじゃないでしょうか。
頑張って練習していろんな凄いテクニックを覚えて、難しい曲を弾けるようになりました。
僕は凄いテクニックや、難しいものに心が惹かれてしまいます。
ついついテクニカルに走ってしまう。
そんなときに気をてらわないストロークの弾き語りを聞くと、
音楽の素晴らしさってこういうことだよな、と思わされます。
簡単な曲を弾いた時こそ、楽器の鳴りの違い、音楽的技術力の差、心の状態がより出る気がします。
技術力とシンプルさ。
いつもぐるぐるその円を回っています。
いろんな遠回りを何度も何度もした後に、また気づくのかもしれないですね。
麻生洋平
#064 2024/1/25
ウクレレ講師になるためには?
noridarさん、ご質問ありがとうございます!
ウクレレ講師になるにはどんなことが必要か。
もちろん知識や技術、演奏力、アレンジ力、コミュニケーション能力。
どれも必要ですね。
でも一番必要なのは「おせっかい力」だと思います。
ウクレレを習いにきたのは技術の向上が目的ではあるでしょうが、
ウクレレを始めたことによって「より良い人生」を過ごすのが最大の目的だと思います。
自分の成長に「感動」したり、気づかなかった音楽の美しさに気づいたり。
ですので知識や技術の伝達だけでなく、
例えば生徒さん主催のライブイベントを作ったり、
オリジナル曲を作れるようにしてレコーディングしてあげたり。
プロのミュージシャンと一緒に演奏できる体験を作ったり。
生徒さんが思ってもいなかった体験(みんなライブもレコーディングもしたいとは思っていなかった)を作るのが、僕は楽しいです。
多分「おせっかい」なんだと思います。
「こんなことしたらもっと良くなるんだけどなあ。」「これやったらこの人喜ぶだろうな。」とついつい思ってしまいます。
知識、技術、演奏力、アレンジ力、コミュニケーション能力。
これらは後から付いてきます。
(noridarさんの演奏力はもう十二分に人に教えられるものなので、ぜひみなさんに教えてあげてください。)
また先生は必ずしも生徒より技術的に上手くなければいけない、とは僕は思っていません。生徒の方が上手くても、コーチングがしっかりしていれば教えることは出来ます。
例えば、僕は自分で弾けない曲も教えられます。
それはなぜか。
これまで何千曲もコピーしてきた経験と、
「どうやったらこの人がもっと良くなるか。」
を常に考えているからです。
弾きたい曲ができたら、曲をしっかり聞いて、その曲に必要な技術を見抜き、練習メニューを作る。そして繰り返し練習する。
それは自分がさんざん辿ってきたルートと同じです。
違いは自分が練習するか、それとも生徒さんが練習するかの違いです。
そして生徒さんの技術力と性格的適性をみて、どこまで曲のクオリティを上げるかを考える。
(それはコミュニケーション能力かもしれません。)
でも結局は「その人がより幸せになる」ことが目的なので、
そこを目指して教えれば間違い無いと思います。
ウクレレ講師になろうと思ったきっかけは、ギターの生徒さんがウクレレを教えて欲しい、と言ったからです。そこからウクレレを買って学び始めました。
僕は基本的に人から言われたことは一度は試してみよう、と思っているので、ギター講師になろうと思ったきっかけも、その時習っていた先生から「ギター教えれば?」と言われて始めました。
今こうして「ウクレレ好き100の質問」をやっているのも、人からアドバイスを貰ったおかげです。
なんて他力本願なんでしょうか。
noridarさんもこの質問をするということは、すでに教室を持っているか、今から始めるところかもしれません。教室が出来て遊びに行くのが楽しみです。
麻生洋平
#065 2024/1/25
古いウクレレ
ゴンちゃんさん、ご質問ありがとうございます!
古いウクレレ、良いですね。
人に愛用され、しっかり手入れされた楽器はそれだけ長く持つことが出来ます。
さてチューニングがくるわない
ないとのこと、それは良いことです。
弦楽器とチューニングはいつも問題になります。
くるう理由はたくさん有ります。
温度や湿度、ナットやフレットの問題。
ネックの反りなどでもオクターブチューニングはくるいやすいですね。
おそらく反りにくい、シーズニングをしっかりしたネックを使っているのかもしれません。
そして極端な湿気や乾燥のない、適温の、楽器に良い環境で保存しているのでしょう。
楽器用の木材を作る際、木材の中に入った水分を乾燥させるため、年単位で乾燥させます。
これをシーズニングと言います。
ここで反りやくるいなどが出るような木材は楽器用に使うことが出来ません。
そして楽器製作家がそのシーズニングした木材をネックに加工します。
そこでもくるいが生じるので、木材が安定するまで寝かせます。
数年以上寝かすルシアーさんもいらっしゃいます。
時間をかけて安定させた木材を使って、ようやく作れる楽器たち。
時間と手間暇のかかる職人の作業ですね。
クラフトマンシップのある方が作ったウクレレだから、
今もしっかりくるいが少なく使えているのかもしれません。
今ある楽器を大切にしてあげてください。
麻生洋平
#066 2024/1/30
弦の交換について
comfyさん、ご質問ありがとうございます!
弦の交換、僕もあまり好きではありません。
タイミング的にはライブやイベントの1週間前には弦を交換するようにしています。イベントが続くようでしたら、1、2ヶ月は同じ弦のままですね。
でも毎回弦を変えたときに、明らかにサウンドがキラキラするので、やはりこまめに変えるべきではあると思います。(中々時間的にも難しいですが。)
またそのタイミングで、ウクレレボディを磨いたり、フレットを磨いたりしてます。
指板にレモンオイルを塗ったりするのは、僕は好きですね。
汗でくすんだボディや、乾いた指板がオイルで綺麗に戻っていくのを見るのは、気持ちが良いものです。
愛犬をお風呂に入れてあげているような感じで、綺麗にしてマッサージして、癒してあげます。(ワンちゃんがお風呂好きなら、の話ですが)
そうするとウクレレも喜んで良い音で鳴ってくれるのではないか、と勝手に思っています。
ピカピカになったウクレレを演奏するのは、気分も良いものですね。
麻生洋平
#067 2024/1/30
ウクレレで使うエフェクターについて
comfyさん、ご質問ありがとうございます!
ウクレレでエフェクター楽しそうですよね。
僕も全く同じことを思ったことがあります。
Over Driveを薄くかけて、かるく歪ませて色気のある音にしたい。
マイケル・ランドウプロデュースのVemramのbutter machineを買おうかと、今も時々迷います。
ネオソウル的なサウンドにも合いそうですし、ブースターとしても使えそうです。ただウクレレのナイロン弦とディストーションの相性は難しいものがありますね。
あとは実機では試していないですが、
Whammy Pedalでオクターブ上の音を同時に鳴るようにして、分厚いメロディラインを作った事もあります。
イメージはPat Methenyのギターシンセですが、king nuの白日のカバーの時に、オクターブ上を出すために使いました。
結構かっこ良いサウンドになったの気に入っています。
バンドで弾く時にはかなり映えそうですね。
コーラスとディレイを使って、1本のウクレレが2つのアンプから鳴っているようなサウンドを目指したこともあります。
サックスや人の声のような倍音多めの分厚い音にしたかったんですね。
いまいち上手くいかずやめてしまいました。
今一番欲しいのはプリアンプです。
ピエゾピックアップで生感のある音にしたいので、プリアンプ必須ですね。
欲しいのはGrace designのALixですね。韓国のチェ・ミンソクさんが使っていたのですが、透き通るアコースティックサウンドが素晴らしかったです。
ピックアップを変えられればAERのDual Mix2、マイクとピエゾを混ぜたいです。
でも先日のイベントでサドウスキーのエレガットのギターでFihman Aura Spectrum DIを使わせてもらったら、生感ある音になって満足だったので、まずはそこから買うところからのスタートかもしれません。
この文章を書いている間にもいろんなサイトを見てしまいました。
見ちゃうと欲しくなりますよね。
ああ、購入ボタンを押してしまいたい。
麻生洋平
#068 2024/2/14
ウクレレでボサノバ
Kakoさん、2度目まして!
ご質問ありがとうございます。
ウクレレでボサノバ素敵ですよね。
本題に入る前にちょっとした蘊蓄を。
ボサノバはブラジルで生まれた音楽。
作曲家でありピアニスト、アントニオ・カルロス・ジョビンと歌とギター、ジョアン・ジルベルト、そして作詞家のヴィニシウス・ジ・モライスが作った「Chega de Saudade」がヒットのきっかけになりました。
その中でも、あのギターでのボサノバ奏法と歌唱法を生み出したジョアン・ジルベルトはキーパーソンだと思っています。
それぐらいギターとボサノバは切っても切れない縁だと思っています。
1拍目と3拍目に刻まれるスルドを模したベース、(ボサノバは本当は2拍子だけどわかりやすいように4拍子で説明します。)
そしてタンボリンのリズムで刻まれるコードが同時に鳴るになることでサンバの複雑なリズムを、ギター1本で作ります。
さてウクレレですが、そのままボサノバギターの奏法で弾くと、4弦のルートが高い音が出てしまいます。(High-Gの場合)
あるいはルート(一番低い音)がテンションになってしまうことがあります。
でも僕はあまり気にせず、ギターの弾き方で弾いています。
その大雑把さもウクレレの良さかな、と思っています。
まず練習のおすすめはリズムを刻むことです。
もともとボサノバギターの奏法は、打楽器のスルドとタンボリンをギターに置き換えたものですので、打楽器だと思ってウクレレを弾きます。
右手親指、人差し指、中指、薬指がそれぞれ4、3、2、1弦を担当します。
左手は弦を触って、音をミュートしておきましょう。
そして1拍目と3拍目に親指で4弦を弾きます。
1拍目、2拍目、3拍目裏に人差し指、中指、薬指で1、2、3弦を弾きます。
ジャー、チャ、ド、チャ、ウン。の繰り返しのリズムが聞こえてきたら成功です。
上手くいくとボサノバのリズムがウクレレから聞こえてくるはずです。
それが安定してできるようになったら、実際の曲でやってみましょう。
おすすめはSo Danco Sambaやイパネマの娘ですかね。
コードの少ない曲がおすすめです。
まずリズムから、はどんな楽曲でも言えますね。
トライしてみてください!
麻生洋平
#069 2024/2/20
ウクレレでアドリブ
Cherie-Tokyoさん、ご質問ありがとうございます!
アドリブ、ってなんでしょうね?
調べると「好きなように弾く、譜面に書いていないことをする。」
と書かれています。
でも譜面通り弾いていても、毎回違う音量、トーンで弾いていますし、
場所も違えば、曲の雰囲気も変わります。
2度と同じ曲は弾いていないだけで、
それが「アドリブ」ということもできるんじゃないかな、と思います。
それに暗譜した曲を弾いていると、だんだん記憶が曖昧になって、
でっちあげて弾いていることもあります。
人によってはそれを「間違い」や「失敗」、ということもありますが、
僕にとってはそれも「アドリブ」ですね。
ですので、「大いに間違う」というのはアドリブの重要な要素だと思います。
まず「間違う」。できればその場で取り繕えば良いですが、
なかなかそれは難しい。
ですのでその「間違い」を覚えておいて、
曲を弾き終わった後に、その「間違い」を、どうやったら「間違い」に聞こえないようにできたるのかを考えます。
ジャズトランペッターのマイルス・デイビスは「間違えたらその音を3回弾け。そうすると間違いに聞こえなくなる。」と言っていました。
僕でしたら、例えば「新しいメロディー」を作る。
あるいは「コード」で誤魔かす。
そうしておくと、同じ「間違い」が起きた時に、そこに逃げられるようになります。
そういったストックがたくさんあると、だんだん1つのパターンしかできなかったものが、3つになり、それらの組み合わせで無限にパターンが作れるようになります。
それらの組み合わせでも、楽しくアドリブできるようになりますし、慣れてくるとその場で新しいフレーズにトライできるようになります。
大抵は失敗しますが。
でもそのエラー「間違い」を持ち帰り、
「間違い」に聞こえないように、刷新します。
その繰り返しで、まるで縦横無尽に自由に弾いているように聞こえます。
アドリブを取るには、いろんな方法がありますが、
まず「間違う」、そして「間違いを間違いに聞かさないように考える」も大事な一つの方法だと思います。
先日やったサイトウユウキさんとのライブでは、どっちがメロディーを取るか、伴奏とメロディーを分けるのをやめよう、真っ白な状態でスタートしようと思って、何も決めずに演奏しました。
思ったのと違う音やリズムが出たりして、たくさん間違えていましたが、それを「間違い」に聞かさないように、その場で色々取り繕いましたね。
その取り繕う中で、さらに新しいアイデアが生まれて、また思いもつかなかった面白い展開になっていきました。
セッションは音楽が壊れてしまうぐらいまで行ってしまうのが面白い。
音楽は生物で、その場で、人で、何もかも変わっていく。
そこが魅力的で楽しいところですね。
麻生洋平
#070 2024/2/23
毎日の基礎練習
ドラゴンズ馬鹿日本一のドラキチ社長さん、ご質問ありがとうございます!
弾き始めにやっていることは、現在はキーを決めて頭の中で浮かぶ音と、運指が一致するか、を考えながら即興で弾いています。演奏しながら、手が動くか、体の調子はどうか、今日のコンディションは?などを確認しながら弾くことが多いです。
ただ課題にしている曲(次のライブで初演するような曲や、演奏になんのある箇所がある場合)があれば、その課題をクリアするためのトレーニングを作って、それを実践しています。
例えば今だと、ダブルストップの装飾方法を一つのキーで探りながら、指板上の見え方を覚えたり、右手のピッキングをスピードアップしたいので、メジャースケールで早く弾く練習をしたりしています。
自分の弾きたい曲、弾きたいフレーズ(目標)があり、それが弾けない理由を探し、解決方法を考え、それに合わせたトレーニングを作り、実際に練習してみて、それが効果的だったかどうかを確認する。
そう言った流れで練習するので、日々トレーニングのメニューは日によって変わります。
自分が先生であり、生徒でもある感じですね。
またどのトレーニングも、実際の演奏で困ったことを思い出して、その場でゆっくりのテンポで再現しつつ、即興的に解決できるか、という練習をメインにしています。
即興練習、みたいな言い方になるのかもしれません。
今思いついた音楽的なアイデアを発展できるのか、どこまで広げられるのか、を考えて弾いていくと、どこかのタイミングで頭の中で次の音が聞こえなくなったり、指板で次の音の場所が見えなくなったりします。
そのリミットが来たら、そこを拡張できるかどうかを指板上や歌で確認します。
そういう風に指板を探検していくイメージですね。
基礎練習は何か目的があってやることが、一番効率が良いので、
課題曲を選んで、それを弾くための基礎トレーニングを先生や上級者とともに、作るのをお勧めします!
麻生洋平
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