「ウクレレ好き100の質問」 #041~#050

どうも、麻生洋平です。

無事、40個の質問に答えることができました。
年齢でいえば、40歳。
四十不惑。
孔子がもう自分に自信がついて、進むべき道を確信したのが40歳だそうです。
すごいな孔子さん。

このコンテンツは40本目ですが、
まだ自信なんてものは産まれそうにありません。
100本目を答える頃には少しぐらい自信がついているといいな。

さて今回は41から50までの質問です。
僕は今、「ウクレレ好き100の質問」と題して、TwitterやInstagramなど各種SNSにて、ウクレレや音楽にまつわる質問やご相談を受け付けています。
そちらで集めた質問をこのnoteでまとめていきたいと思います。

まだまだ大募集中です。よろしくお願いいたします。
ウクレレプレイヤー&講師のサイトウユウキさんにも助けてもらいながら、
楽しく回答できればと思います!


#041 2024/1/10
ストロークについて

麻生洋平さま

自分の演奏している動画を見返すと、基本的なストロークが出来ていない事に気が付きました。
特にアップストロークの時の人差し指の弦に当たる箇所や角度など考える出すと余計に分かりません。

そうなると、まずダウンストロークも自信がありません。

izumi

izumiさん、ご質問ありがとうございます!

ストロークの角度や、指の当たり方、確かに考えることは多いです。
僕も教えるときは、持ち方、角度、ストロークの種類、など理論的に教えてしまいます。
そしていつも反省します。
本当に大事なことはそこではありません。

音です。

どんなストロークの音を目指しているのか。
そこを考えてみてください。

いろんなプレイヤーがいろんな方法でストロークしています。
1人のプレイヤーでも何種類ものストローク方法を使い分けています。

どのストロークの音が好きなのか。
どの音を自分が目指すのか。目指したいのか。

全ては聴くことからスタートします。

自分の好きな音、理想の音を探しましょう。
聴いて、その音をイメージする。
その音を再現したい欲求が高まる。
そして弾いてみる。

大抵は目指す音が出ずにがっかりします。
ギャップに落ち込む。

そこで必要なのが、手の角度や当て方です。
YouTubeを見て、自分お好みの音を見つけたら、どうやってその音を出しているのか、プレイヤーの体の動きを確認する。スローで見る。真似してみる。ライブで実際の音を体感する。

そうすると同じ音が出る確率が高まります。

でも自分とそのプレイヤーは体つきが違います。
使っているウクレレも違います。弦も違います。

その次にやるべきことは、自分を変えるか、モノを変えるか。そのどちらかです。

自分の体もウクレレも違うのなら、同じような音が出るように、動きをカスタマイズしていく。
本人とは違う動きだけど、音は近い、といった音を探していく。
爪を伸ばしたり、切ったり。音を近づけるために、自分を変えていく。

あるいはモノを変える。
ウクレレも弦も、使っている機材を、再現したい音のプレイヤーと同じモノにする。
そうすれば同じ音が出る確率が高まります。
お金はかかりますが。

あのプレイヤーと同じ音が出る。
あの人のアレンジを、同じように弾ける
そういったことの積み重ねが自信を作ります。

頑張ってください。

麻生洋平


#042 2024/1/10
日焼け止めについて

麻生先生、サイトウ先生

2回目の質問をさせてください

腕を出す服装で演奏する時に日焼けが気になるのですが、ウクレレについてしまうとよくないのではないかと日焼け止めを使うことをいつも迷います

ウクレレを大切にするなら日焼け止めは使わない方が良いでしょうか?

ちなつ

ちなつさん、ご質問ありがとうございます!
難しい質問ですね。

ネットで少し調べるとやはり少なからずは影響はありそうですが、
僕は実は全然気にせず使ってしまいます。
指の滑りを良くするためにベビーパウダーやオイルをつけて演奏することもしていました。
ウクレレには優しくないのかもしれません。

もし影響があるとすると、日焼け止めが木材について染み込んでしまうことなので、まず演奏前にウクレレに専用オイルをつけてコーティングしておきます。
そして演奏後にしっかりふきとってあげる。
これだけでも影響は少なくなるんじゃないかなと思います。
ぜひ試してみてください。

さてここからは思い出話です。
僕は20代にオーストラリアに留学していました。
上空にでっかいオゾンホールが開いていた頃です。
そんな頃に全く日焼け止めをつけずにビーチに行って、サーフィンしたりしていました。
日焼け止めをつける習慣がなかったんですね。
気づいたら正露丸みたいに真っ黒になりました。

真っ黒な顔に、頭にターバンを巻いて、
バックパッカーのような格好で地元に帰ったら、
家族に原住民の人が帰ってきたんじゃないかと驚かれました。

それから長い月日が経って、少しはまともな人間になったのではないかと思います。
でもまだ日焼け止めは使っていません。
シミも気になり始めました。
今年からは使うようにしよう。

麻生洋平


#043 2024/1/11
憧れのウクレレプレイヤーについて

麻生さま サイトウさま

憧れのウクレレプレイヤーをひとりあげるなら?

ミュージシャンズ・ミュージシャン、興味津々です👀

へいさん

へいさん、ご質問ありがとうございます!
憧れのプレイヤーを1人だけ、難しい質問ですね。

僕は人の良いところを見つけるのが得意なので、
いつも「この人はこういうところが良いなあ。」と思うと真似してしまいます。

服装なんかも同じで、カッコ良いなあ、と思う人がいれば、
そのジャケット、同じの欲しんですけどどこで買いました?、と教えてもらいます。
女性だとめちゃくちゃ嫌がられると思いますけど。
男性に「カッコ良いですね。真似したいです。」
と言って、嫌がられたことはありません。

と言うことですべからく、数多のプレイヤーからは学ぶべきところがたくさんあります。
1人を選ぶのは難しいので、今日の真似したいプレイヤーを1人選びますね。

先日、Abe Lagrimas JrさんのMahanaをカバーしました。
シャッフルのリズムの曲なのですが、クラシカルな透き通った音色とかっちりしたリズムで、朝の風景にぴったりの曲でした。
僕はブラックミュージックが好きで練習してきたので、あのクラシカルな感じがなかなか出せません。
あの雰囲気をなんとか取り入れたいなあ、と最近思っています。

ちゃんと右手の指使いや運指も採譜したので、僕のやっている動きとは全く違うことも分かりました。
完全にコピー(完コピ)をすると、その人の癖や性格までわかって気がします。

優しい人、荒々しい人。
繊細なプレイの人、勢いで弾く人。
綺麗好きな人、気にしない人。
部屋の感じも想像できてしまいそうです。

Abeさんはおそらく優しくて、友達になってくれそうな気がします。
みなさんの良いところを吸収していきたいですね。

麻生洋平


#044 2024/1/11
指弾きの音を美しくする

麻生先生 サイトウユウキ先生

本年もよろしくお願いします🐲

今年の目標は「指弾きの音を美しくする」です 美しく爪弾くタッチの仕方、力加減、動かし方などアドバイス頂けると嬉しいです🙏

#ウクレレ好き100の質問

Cherie-tokyo

Cherie-tokyoさん、本年もよろしくお願いいたします!
「指弾きの音を美しくする」、良い目標ですね。
良い音と良いリズムさえあれば、ほかに何もいらない気がします。

さて、良い音の定義はいろいろあります。
一般的な考え方で答えますね。

まず爪弾くタッチの方法ですが、これはブラジリアンギタリストの外園健彦さんに教えてもらった考え方です。

大事なのは爪と指のお肉の当たるバランスです。
「爪弾く」と言うと、爪だけ当てるような気がしますが、
指のお肉を当てる量もサウンドに大いに関係します。
(ですので僕はあまり「爪弾く」とは言わずに「指弾き」と言うようにしています。)

爪の当たる量が増えれば、高音の伸びが良くなり、
指のお肉の量が増えれば、優しいトーンになります。
当て方を変えながら、自分の好きなバランスを探してみてください。

爪多めの方が、現在のウクレレシーンの高音に重きを置いたトーンになりますね。

僕が理想とする音は、アール・クルーのギターの優しい牧歌的な音色です。
ですのでほぼ爪は使いません。

力加減についてもいろんな考え方があります。
いろんなトッププレイヤーに会ってきました。
いろんな種類の人がいますが、大きく分けて2つのタイプに分かれます。

1つは、どの楽器でも自分を変えずに楽器を従える人。
2つ目は、楽器に合わせて自分のタッチを変える人です。

どちらも素晴らしい考え方ですが、
僕の好みは後者です。

まずその楽器が出せる最小音量と最大音量を探して、
良いバランスとトーンを探していきます。
そのウクレレの一番良いところを探すイメージです。
当て方もいろいろあります。
自分がいつも弾いている当て方、全くやったことのない当て方。
どんな音が鳴るのか、探検していくイメージです。

その能力は日々の訓練でも上達できます。
目の前の人の良いところを探す。
いろいろ質問して、話を聞くと、必ず素敵なところが出てくるはずです。
そこに注目して、焦点を当て拡大していく。
そうすると会話も盛り上がるし、楽しい時間を過ごせます。

ぜひ、あなたのウクレレ(あるいはそれ以外でも)の良いところを10個探してみてください。

麻生洋平


#045 2024/1/12
ウクレレを弾くと右手が痛くなる

ウクレレ初めて7ヶ月と9日目
左手首は痛くなくなったけど
右親指の付け根と親指延長部分の手首が痛いです。
ウクレレ弾くのをやめたくないし。
痛くならない親指の使い方を教えてください。

marukomito

marukomitoさん、ご質問ありがとうございます!

7ヶ月以上ウクレレ続けられているとのこと素晴らしいですね!
初めて1年で90パーセントの人は楽器習得を諦めるそうです。
ぜひその壁を破ってください。

さて右手の親指が痛いということは、親指弾きをメインに弾かれているのですかね。
僕も一時期ジャズギタリストのウェス・モンゴメリーに憧れて親指奏法に挑戦したことがあります。
その時はものの数時間で右手親指付け根が痛くなりました。

その時、僕が編み出したのは右手の親指「使わない」奏法です。
親指をパクパク動かして弾くのではなく、手首を振って弾きます。
ほぼストロークですね。
これで長い時間弾くことができました。
コードもこの奏法で弾くと、シャラーン、と鳴って美しいです。

しかし単音を弾くのは、親指をしっかり使って弾いたほうがやはり綺麗な音が鳴ります。
前の質問でも答えましたが、痛くなるのは無駄な力が入っている証拠。
人間は同じ動きを繰り返していると次第に、よく言えば最適化、正しくは怠けて無駄な動きと力を無くしていきます。
そうすると負担がかからず、痛くならないようになります。

ずっと親指で無意識に弾いて、体が自然に怠けた瞬間の動きに注目してみてください。
そこから良い親指の動かし方のヒントを学べるはずです。
全て自分の体が教えてくれます。

そして最後に指が痛い時はチャンスでもあります。
僕は長く弾いてきたので、いろんな怪我をしました。
痛くて弾いてられない時もありました。

その時は、違った動きを学ぶチャンスです。
親指弾きが痛い時は、人差し指で弾いてる。
思い切ってピックを使ってみる。
痛くて弾いてられないなら、弾かなくて良い練習をする。
音楽は自由です。

ピンチはチャンス。
痛くなったのは、体からの、「何か違う練習をしよう。」というアドバイスなのかもしれません。
僕はそう捉えています。

麻生洋平


#046 2024/1/12
脱力のススメ

右手左手どっちも、もっと力を抜けるといいねと言われて練習しています。

自分では1年練習してきて少しずつ改善してると思います!が、まだ力が入ってるねと言われます。

どんなところを意識して練習したらいいのか、教えて下さい!!

chihaya

chihayaさん、ご質問ありがとうございます!

脱力の意識ですね。
もちろん力は抜けるに越したことはないです。
ですが大前提として、楽器演奏やその他の活動は必ず力を使うものです。
ですので完全な脱力は存在しないと思ってください。

それでは脱力のススメ行ってみましょう。

ウクレレは必要ありません。
まずその場に立ってください。
そして息を吸いながら全身に力を入れます。
歯を食いしばって、全身の筋肉を緊張させましょう。
これでもか、というほど緊張させます。

15秒くらい力を入れたら、一気に抜きます。

息をゆっくり吐きながら、体の力を抜きましょう。
体がスライムになったみたいに溶けていくイメージです。

それが脱力状態です。
頭の中の酸素を全部新品に入れ替えて、リフレッシュしましょう。

それでもあなたは立っているはずです。
もしそこで床に突っ伏して倒れていたら、素晴らしい。
あなたは脱力マスターです。
もしそうだったとしたら実生活が少し心配になります。

おそらくほとんどの人が立っているはずです。
その辺りが人が実生活を送れる適切な脱力です。

さて脱力の感覚は掴めましたか?

次はウクレレを持ちます。
思いっきりネックを握りこみ、力を入れ、これでもかとコードを押さえましょう。
そして右手でハイパワーでストローク。
それがあなたの最大の力です。
ウクレレからは酷い音がしたはずです。

息をゆっくりはいて脱力しましょう。

次はその脱力した状態で、コードを押さえ、
ヘロヘロの状態で弾きましょう。全然良くない音が出るはずです。
もし普通に良い音が出るようですと、あなたは脱力できていません。
もう1度最初からやり直しましょう。

それができたら、あなたは緊張と脱力、最大と最小を理解できたはずです。
そこからゆっくりちょうど良いバランスを探してみてください。
脱力からちょっとずつ力を入れる方向と、緊張から少しずつ力を抜く方法。
どちらの方向からも試して、自分が使える力の範囲(ウクレレ演奏に使える音と力のバランス)を探します。

まず極端を試すこと、それが全てのコツだと思います。
ぜひやってみてください。

麻生洋平


#047 2024/1/13
ウクレレを持って飛行機に乗るには?

いつも楽しく拝見しております。
自分はテナーサイズのウクレレを持って航空機で海外に行く予定があるのですが、どのように安全にウクレレを持って行くか悩んでいます。良い方法を教えて下さい。

Yoshi-San

Yoshi-Sanさん、ご質問ありがとうございます!
航空機の楽器問題。いつでも考えますよね。
僕はウクレレを持ち込んだことはないのですが、
ギターを持ち込んだことはあります。
厳重に梱包材で包んで、高級なハードケースに入れて、航空会社に預けて、ボストンまで行きました。
ギターは無事だったのですが、肝心のスーツケースは違う国に飛んでしまったようです。
2、3日後に宿泊先の玄関に放置されていました。
今考えると驚きですが、その時はそんなものか、と思っていました。

さて、この質問には僕よりも的確に答えてくれる方がいらっしゃいます。
それは阿佐ヶ谷のラストギター、ウクレレバードの代表の小山晃弘さんです。海外の買い付けも多く、その質問に適任のプロフェッショナルです。

「ご質問お答え致します。
至ってシンプルで、ハードケース(もしくはセミハードケース)に入れて、
機内に手荷物で持ち込むのが良いです。
ウクレレサイズであれば断られることはまずありませんので。
もし自分の頭上が一杯で入らない場合でも
添乗員さんに相談すれば空いているところに入れてくれます。
ソフトケースの場合は他の荷物に押されて
破損の可能性があるのでおすすめしません。
ギターの場合はサイズ的に機内に持ち込めないので
別のノウハウがありますが、ウクレレの場合はそれで大丈夫です。」

これまで何十、何百本も取引している方の的確で安心する答えですね。
ぜひ阿佐ヶ谷のラストギター、ウクレレバードに行くことがある際は、
小山さんに回答のお礼をしてください。

良いフライトを!

麻生洋平


#048 2024/1/13
ピックアップとアンプ演奏について

麻生様
質問です。お気に入りのピックアップはありますか。またアンプを通して音を出すときに心がけている事がありましたら教えて下さい。

杉本竜馬

杉本竜馬さん、ご質問ありがとうございます!

ピックアップはマニアックな話になるので、まずはアンプの回答からしますね。

演奏者は必ず自分の弾いた音をモニタリングをしながら演奏します。
生音ならボディの鳴り、アンプならアンプからの出音。
自分の出した力が、どれくらいの音量とトーンで鳴るのか。
それを聴きながら力を微調整していきます。
もちろんみなさん意識的にも無意識的にもやっていることだと思います。

しかし生音でのモニタリングと、アンプを通してのモニタリングは環境が全く違うので、弾き方が変わります。
アンプは音を増幅するので、基本的には軽めに弾くこと。
生音がボディ鳴りを意識して弾くとすれば、アンプを使う場合は弦の鳴りを意識して弾きます。

そしてミュートが生の演奏よりシビアになります。

鳴らしたくないLowGが「ドーン」と鳴ると音楽が台無しですね。
そのため右手、あるいは左手で出したくない音は触れてミュートしておきます。
2弦だけ弾く時は、1、3、4弦は右手と左手でミュートします。
このミュートがアンプを使った演奏では一番大事なのではないでしょうか。

ピックアップに関しては、元々ギターから楽器をスタートしたということ、そしてLowGのウクレレを使っているという観点で、ギター用のピックアップを使っています。
L.R.Baggssのエレメントというピックアップです。

気をつけるべきところは低音をかなり拾うので(ギター用なので当たり前ですが)、しっかり EQで低音を削って、全体をフラットにしなければならないところです。
実はウクレレのピックアップはそれ以外使ったことがないです。

でも気になるピックアップがあります。
先日韓国のジャズウクレレプレイヤー、チェ・ミンソクさんとライブをした時に、彼が使っていたピックアップがかなり良さそうでした。
FISHMANのMatrixというピックアップです。
ただしプリアンプにGRACE designのALiXを使っていたんで、その効果も大きかったのかもしれません。
どちらもお高い。両方買うと20万円超えます。
でも良い音のためには、そのうち買ってしまうんだろうなあ。

FISHMAN のMatrix のマイクとピエゾのブレンドのピックアップを、次に付けるなら検討しようと思っています。

ああ、やはりマニアックな話になってしまった。

麻生洋平


#049 2024/1/14
ストラップについて

あ!
3度目の質問です😅
麻生先生・サイトウ先生に質問です。

安定する構えについてです。

今レッスンでやっている曲は今までの構えだとちゃんと音が出ないので、ネックから体を離して弾くようにしていますが、慣れていないせいか安定感に欠けています。

うまく説明できませんが、今はネックで固定するタイプのストラップを使っています。
別のタイプの方が安定しますか?
安定させる方法を教えていただければと思います。

あめ

あめさん、3度目まして、ご質問ありがとうございます!

ウクレレの安定ですね!
ストラップを使って良いのなら、ぜひストラップをおすすめします。
ただしネックにかけるタイプのストラップはウクレレのホールに引っ掛けることが多いので、ヘッドの方に重心が来てしまい、ネックが下がって弾きにくいと思います。

僕のおすすめはネックの付け根の裏にストラップピンを打つことです。
そうすればストラップをかけてもウクレレがしっかり安定してくれます。
しかしせっかく美しいウクレレに穴を開けるのは忍びないと思う方も多いと思います。

操作性を取るか、楽器の美しさを取るか。
僕は楽器はあくまで道具(とびきり美しい道具)だと思っているので、
自分の弾きやすいように改造するのはアリだと思っています。
多分ルシアーさんには良い顔をされないと思います。

敬愛するギタリストPat Methenyは楽器を安定させるために歯ブラシを刺したりしてました。見た目は気にせず、その楽器から一番良い音を出す。それが最大の目的なんですね。

ウクレレに穴を開けたくない時のオススメは、(エンドピンがある場合に限りますが、)エンドピンにストラップをかけて、ヘッドはストラップ側に紐をくくりつけて、ヘッドに結びます。そうするとちょうどバランスの取れる中心がウクレレのセンターにきて、かなり安定します。
お試しください。

でも目線を変えると、ハワイのプレイヤーにはウクレレにストラップをつけずとも、しっかりウクレレを安定させて右手は自由にストロークしている方々がいます。
右手の小脇に抱えて、それだけでウクレレを安定させる方法です。
脇に挟んでいるだけでウクレレを安定させる。右手のサポートも必要無し。
その状態でフィンガーピッキングも自由自在です。

昔、僕が試した時は、自由に弾けませんでしたが、
最近ソプラノを弾くときはその持ち方でストラップなしで練習しています。
僕は小脇に刀を刺すような角度でウクレレを持っています。
まだ慣れるのに時間がかかりそうですが、
ストラップ無しでもだんだん右手が自由になってきました。

気軽に持って、気軽に弾ける。
それがウクレレの最大の魅力だと思っています。

ストラップなしの持ち方で進展があって、良いアドバイスができるようになったら、またお伝えしますね。

麻生洋平


#050 2024/1/14
初級者から中級者のオススメ曲について

もう一つ質問です。
弾きたいなぁって思う曲が見つからなくて同じ曲と練習曲ばかり弾いています。
初心者から中級者レベルで
「この曲いいよー」っていうのを教えてください。
因みにジャカジャカは苦手です

marukomito

marukomitoさん、ご質問ありがとうございます!

初心者から中級者までのオススメの曲。
まさに今僕が考えて作ろうと思っているコンテンツです。

ウクレレを始めて買った人、あるいは今から始めたいと思っている人に向けて、
上達のためのロードマップを作ろうと思っています。

それを見れば全てのレベルのプレイヤーが何を練習すべきかわかるようにしたいと思っています。
4月までにスタートしたいと思うので、その時に詳しく説明できればと思っています。

とはいえ今言えることもあると思うので、ざっくり説明したいと思います。

まずおすすめ曲ですが、アレンジの内容によってレベルが変わります。
同じ曲でも簡単にもできますし、難しくもできます。
ですので曲というよりはアレンジのレベルでお伝えします。

ジャカジャカが苦手、ということで、
ソロウクレレを想定していると思うので、
指弾きソロ曲で考えてみます。

僕の作っているソロアレンジですと、
Instagramにアップした「となりのトトロ(親指1本簡単バージョン)」、「The Rose(親指1本簡単バージョン)」などがソロ用の初心者のスタートかな、と思っています。理由は親指1本で弾ける、セーハコードが出てこないからです。
(同じ曲で中級者バージョン、上級者バージョンもアップロード予定なので楽しみにしていてください。)

ただし、ソロウクレレの曲の前に、伴奏やメロディー弾きだけをやった方が、上手くなるスピードは上がると思います。
理由は伴奏はリズムの良い練習になり、メロディー弾きは左手の運指の良い練習になるからです。

中級者向けのソロアレンジはアルペジオやセーハコードが出てくるアレンジですかね。
僕のアレンジですと、「ノルウェイの森」や「here comes the sun」などです。これもInstagramアカウントで聞くことができます。

タブ譜付き動画も順次YouTubeにアップされる予定ですので、
ゆっくりお待ちください。

まだ上達のロードマップをしっかり作れていないので、この程度の話しかできませんが、只今製作中です。
完成したら是非ご覧ください。

麻生洋平

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