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202404-2_内省浪漫

今年から始めることにした週ごと、月ごとの個人的に学べたことや気づけたことの振り返りを今週もしていこうと思います。

De Minimis Threshold (DMT)

非課税基準額であり、関税を徴収するコストパフォーマンスから、閾値を設定しているようです。*1

TEMUとSHEINは米国で急速に成長しており、その要因・懸念事項の一つとして、今回の「De Minimis Threshold」が挙げられております。

数名の議員は、テム氏とシェイン氏が持つ主な貿易上の利点の1つであるデ・ミニミスとして知られる貿易ルールを削減することを目的とした法案を起草した。これは、荷物を出荷する限り関税や特定の税金を支払わずに荷物を出荷できるというものである。 800ドル以下です。 「特にこの2社が大量の製品を米国に送り込み、この競争によって文字通り廃業に追い込まれている米国企業を弱体化させることを可能にする巨大な抜け穴だ」

TIME.The Tax Loophole That Helps Temu and Shein Keep Prices So Low(2024年4月13日参照・日本語訳)

僕は、TEMUとSHEINはあまりビジネスモデルが好きになれないので利用してはおりませんが、今回のような指摘事項は示唆に富むなと思いました。
意図してか意図せずか、このようなメリットがあり影響を与えたり受けたりするものがあるというのはビジネスの面白いところだなと感じました。
AI関連もそうかと思いますが、テクノロジーの進歩に対して政治や法律というのは同じスピード感で対応していくのはとても難しいように思います。それを踏まえて、いたちごっこのようなビジネスモデルは、業界全体のためにはなっていないような気もしますし、そこに無頓着というのも変な気もします。グローバル化のジレンマもあるかもしれませんが難しい部分だなと感じました。

NORTH FACE

こちらは、NewsPicksで紹介されていたのですが、NORTH FACEのエコデザインについての取り組み記事です。

パターンメイキングという言葉を初めて知りました。1つの生地から設計図をもとにパターン化された生地を使用していくのですが、そのパターン上廃棄が前提になる部位が多くあることが今まであったのですが、その割合を少なくしていく取り組みが書かれていたという理解です。
自分の状況に置き換えた時に、「ムリ・ムダ・ムラ」の文脈でもあるのかもしれませんが、どれくらい現状パターン化しようとしている作業に、廃棄前提のコストがあるのかという視点の大事さを思いました。1つの業務を設計図に従い各工程をパターン化していくときに、どれくらい捨てられていくものがあるのか、それは時間なのか、やる気なのか、そういう視点を常日頃持っておく必要があるなと感じました。

価値主義経営

NewsPicksの番組で、キーエンス流から価値主義経営について解説されている動画になります。

個人的には、お客さま視点が中心であり基本であることを学びました。
他社とは違う良さを出していくために、自分が主語である特長ではなく、相手が主語である利点中心に提案できること。コミュニケーションを継続していくことで、自分しか知らない相手のニーズを無限に掘り続けていくこと。潜在ニーズを言語化していき、付加価値を相手に決めてもらえるようになり、それをなるべく最小のコストでできるように考えていく、それにより価値を最大化していけるのかなと思いました。医療でもそうですが、病気でなく人を見る、目の前の人にどう興味を持ち続けていく、コミュニケーションの機会を作り続けていく、それにより潜在ニーズを引き出す、気づけるようになるのかなと思います。

Whole Product Concept

ゼロトピのテーマになっていたので、その記事を僕も読んでみました。

先ほどの価値主義経営にもつながるところがあるかと思います。ホールプロダクトとは、提供するプロダクト・サービスと顧客の期待する価値にはギャップがあり、そのギャップを埋める要素は4つくらいあるとして、コア、当たり前や期待、拡張、潜在的なことが言われているように思いました。
プロダクトを機能の集合体と見るのではなく、付随するあらゆる経験の総和として捉えていく概念であるという理解です。
先ほどのキーエンス流でも、特長でなく利点を押し出すべきだと、そのプロダクトの機能ではなく、それによりどういう経験ができて、購入に至った目的をどの程度解決させるのか、その経験の完成度を高めていけるのか、ということが大事なのではという考え方なのかと思います。

経営

ゼロトピで、マネジメント、経営について4つの視点から話されている回がありました。
資本調達:リターンの時期、大きさの明示化
資本を資産に転換:プロダクトに転換、そのための人件費の策定
資産から社会価値を作る:プロダクトを売る、販管費の計画
キャッシュに変換:ビジネスモデルの構築、キャッシュフローの計画
これらがマネジメントであり、経営で、この4つのうちどこにボトルネックがあるか、優先順位は何かを考えていくことが大切だと話されていたという理解です。
頭のいい方達は、COTENラジオなどを聴いていても思うのですが、物事の分解の仕方が上手で、構造的に瞬間瞬間をうまく切り取れているように思います。このように分けてもらえるとわかった気にはなりますが、いざ実践するときに、どういう時にどういう切り口で俯瞰してみて具体化していくかというプロセスが自分はまだまだ苦手なため、このような内省を続けていきながら少しずつでも自分に定着させていけたらなと思います。

パルワールド

NewsPicksの記事で、パルワールドの事例紹介がされておりました。

個人的に会社のフィロソフィーについて語られているところが印象に残りました。

基本姿勢としては、少人数体制で、超アジャイルに、できる限りコストをかけずに、力を入れるべきポイントにフォーカスする。そのうえで、様々な「すごいゲーム」の良いところを組み合わせて、それをたたき台に「俺の考えた最強のゲーム」を生み出すこと。

NewsPicks.2024/4/11. 【パルワールド】「世界が熱狂するゲーム」の法則を語ろう

また、あえて属人性に全振りして、その起爆力を最大化したいとされている逆張りの部分も面白いなと思います。
いろんないいところを組み合わせて、キメラのようなものを作成していくのは、特にアートやエンタメでは顕著であるように個人的には思います。

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【参考資料】
*1:DHL.用語集.デ・ミニミス(非課税基準額)(2024年4月13日参照)

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