見出し画像

ボルトの話。

ごきげんよう、お疲れ様です。
下記に触発されて書いてみようと思います。なので、まず下記を見ていただくのが超大事。めちゃまとまってるのですごい良い。

自分がよく使うものたち

六角穴付きボルト(キャップボルト)

misumiさんのHPから引用

 最も多用する。適合した六角レンチでないと回せないので、なめる(※)ことが少ない。カムアウト(※)もないので使いやすい。

※なめる
 ねじの頭を破損してしまい、工具がかみ合わなくなる状態。ねじを回せなくなってしまうので避けるべき状態。
※カムアウト
 プラスネジで顕著に出る現象。ねじを回すときにねじ頭からドライバーが逃げようとする力が生じる現象。これを避けるためにドライバーを押し付ける力7に対して回す力2で回せと言われる。残り1はそれらを維持する集中力。

六角穴付き低頭ボルト

ミスミ 省スペースボルト

 上記六角穴付きボルトの派生。頭の厚みが非常に薄く出来ている。コンパクトであるが強度が低下するデメリットがある。また六角穴のサイズが小さくなり、M3以下の細いボルトではなめやすい。
 低頭ボルト、極低頭ボルト、超極低頭ボルト、ボタンボルト、などなど各社いろいろ出してる。名称と厚みは各自で調査ください。

例えばこちら。ミスミさんの省スペースボルト比較表
https://jp.c.misumi-ec.com/book/MSM1_12/pdf/0222.pdf

十字穴付きトラスねじ

ミスミ 十字穴付きトラスねじ

 いわゆるプラスネジの一種。こちらも頭の形でいろいろあり、その中で「トラスねじ」と言われてるものを自分はよく使う。
 他の形状は上記りびぃさんの記事参照。
 トラスねじは、座面=頭のサイズが大きい。こちらを使うと通し穴が大きく出来る。めねじ側のピッチ精度が出ない場合、通し穴のサイズを大きくして、トラスねじで締めることが多い。
 具体的にはアルミフレーム+透明パネルで、パネルを止めるのにトラスねじを使う。
 アルミフレームではパネル取り付け用のめねじ位置がずれる可能性が高い。組立誤差や全体的に大きいサイズになりがちとか、パネルが樹脂で加工誤差が乗りやすいなど理由はいろいろ。
 パネルは大体M5ボルトで固定。一般的にM5の通し穴はΦ5.5くらいにするが、パネルの場合はΦ6.0~7.0mm程度にしている。多少の誤差があっても組めるようにしている。わざわざ組みなおしなどめんどくさいので。
 その大きな穴をカバーできるように、トラスねじとしている。樹脂なので陥没防止という意図もある。
 デメリットは上記の通りカムアウト現象だったり、サイズの合わないドライバーを使ったりしてなめる可能性が高まること。なめるとペンチで外径をつかんで回すという裏技が使えないこと。

六角ボルト

ミスミ 六角ボルト

 頭が六角形のボルト。スパナ、メガネ、ソケット、モンキーレンチで回す。一般のボルトナットのイメージかな。
 同径の六角穴付きボルトよりも大きなトルクがかけられる。少しだけなめにくい。まあモンキーとかオープンエンド(スパナ)で高トルクかけるとか無茶なことしてなめることも多いのであまり大きなことは言えない。
 六角穴付きボルトが上から(軸方向から)工具を抜き差しするのに対して、横からスパナで抜き差しできるので、キャップボルトでダメな場合に選ぶ。

モンキーとスパナイメージ


ヘクサロビュラ穴付きボルト

 特殊ねじの一種。ヘクサロビュラ穴と言われる六角穴の進化系みたいな穴が開いていて、専用工具でないと使えない。六角穴付きボルトよりもなめにくい。
 専用工具が必要なことから、安易に外してほしくないところに使用する。 
 六角穴より高トルク対応なので、超極低頭ボルトなど六角穴が小さくなりがちなボルトに使うと多少なめにくい。自分はM3~4の超極低頭ボルトによく使う。

フランジ付きボルト

フランジボルト モノタロウより

最近使ってる。
長穴などでは、座金を入れて座面積を確保して陥没を防ぐことが多い。が、現場で分解などしたときに座金を紛失することがある。久しぶりに見たら座金無しで陥没した状態で運用されていることがあった。
 座金と同等の頭の面積を確保できる点で、フランジ付きボルトを使うことがある。
 写真だと六角ボルトにフランジがついたものだが、キャップボルトや低頭キャップにフランジがついたものもある。

座金組み込みボルト

YHTネットショップより

 座金が外れないように加工されたボルト。座が大きいので、母材の陥没防止に使用できる。座金が外れないので、紛失防止ができる。
 こちらはばね座金も組み込まれていることがあるので、摩擦で止めつつ微調整が必要な箇所に使うことがある。ちなみに自分は、ばね座金の緩み止め効果は信頼してない。


六角ナット、袋ナット

 ボルトの相方ナット。直接めねじを切ることが多いのであまりナットは使わなかったりする。薄い板金でねじ作れなかったり、樹脂材でめねじ強度が不安な場合はナット止めにすることがある。
 安全面や出っ張りを嫌う場合に袋ナットにすることもある。

これくらいかな。
使用数量で言うとキャップボルトが8割くらい。体感。
あとで写真やイラストも追加したい。

小遣い稼ぎに有料部分を追加します。
ちょろっと出したるわ!って人ぽちっとお願いします。

ここから先は

11字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?