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【海水魚】チンアナゴ水槽立ち上げ記録

チンアナゴを飼いたくなったので、海水水槽をたちあげたいなと思い続けてきて、ついにそのプロジェクトを始めたので記録をつけたいなと思います。

ちなみに淡水水槽は半年ほど運用していて、小さなトラブルを乗り越えてきたので、その知識をベースにしています。初心者向けの記事ではないのであしからず。

目次

1. 計画
2. 機材選定
3. 立ち上げ
4. 今後の展望

計画

まずは、飼いたい魚とサンゴの計画をたてました。チンアナゴはとても臆病な生き物で、性格の荒い生き物との混泳は難しいです。なので、チンアナゴと相性のいい生体を選定して、その生き物を中心にしつつ、サンゴもうまく運用できれば飼育したいので、サンゴと海水魚の生態系がうまく回るようなシステムを組もうと考えました。

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チンアナゴは、海流に乗った餌をゆっくりたべるので、餌を奪っていくような強欲なお魚は入れないほうがいい。また、その食性のため餌が圧倒的に水槽内に蓄積しやすく、残り餌を処理してくれる生き物を多めに入れたい。

チンアナゴと相性が良く飼いたい生き物選定

・底生ハゼ  エサが水槽内に舞うので底床の残り餌をたべてほしい
・タツノオトシゴ  おとなしく、エサとその食べ方が同じ
・ヤドカリ  お掃除部隊 好き
・ナマコ お掃除部隊 ナマコは毒があるので要注意
・ウミウシ  好き。餌がカイメンなのがむずかしい

加えてサンゴの選定だが、ほとんどのサンゴはキレイな水と十分なパワーの光が無いと生きていけないので、残り餌が多く水が汚れやすい状態の水槽にいれるには、水槽の機材システムを完成させなければいけない。すぐにそんなシステムを組む経験が無いので、サンゴは水槽が安定したら試験運用から始める前提で考える。

・ソフトコーラル ほしいのが無い
・LPS 欲しいのがない
・SPS  理想はミドリイシ THEサンゴって感じでいい。
・陰日性  イソバナなどの赤いヤギ系欲しい
・カイメン レッドツリースポンジかっこいい

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一番飼いたいのは、イソバナなどのヤギ系統。タツノオトシゴの宿り木として良さそうなのと、シンプルにサンゴのシンボルとして好き。だけど、ヤギ系統は陰日性サンゴと呼ばれる、飼育が非常に難しいサンゴなので、慣れたら挑戦したい。最初は適当なソフトコーラルから始めて、なれたら難易度の高いものに挑戦したい。

機材選定

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まずは水槽だが、砂を厚めに敷きたいのと6匹くらい飼いたいので、60cmハイタイプの水槽に決定。オーバーフローにはしない。なぜか外部フィルター付き水槽セットが届いたので、とりあえず外部フィルターも付けて運用。

底砂だが、パウダータイプのRedSeaのライブリーフベースにしたけど、目標の7cmに足りなかったので、追加でマメカルシウムサンドを購入。計15kgで5cmくらいになったけど、十分なように思えたので。これで運用していこうと思う。後から知ったけど、嫌気層の管理や、カルシウム添加などの面でマメカルシウムサンドの良さを知ったので、全部マメ砂で良かったのかもしれない。パウダータイプの底砂を買うときは、そのデメリットをちゃんと把握しないと、硫化水素で水槽全滅するらしいという記事を読んでビビる。

次は人工海水。定番のレッドシーソルトにしたが、後でPH測ったら、8.0超えないので、サンゴ飼育には向いてなさそう。そのうち、コーラルプロソルトにしたい。

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プロテインスキマーゼンスイのQQ1。大量に出る残り餌からの汚れを強力に濾し取って欲しい。

水流ポンプは、ForceのWMP4000RS。定番らしい。追加でもう一つ低出力のものを買って水の回りがよくしたほうがいいらしい。

細かいものとして、適当な比重計、水質検査キット、カルキ抜き、餌付け用餌各種(コペ、ブライン、アミ、メガバイト、クリル)。

生物濾過の要のライブロックは、評判のいいSplashさんで店に行って2.5購入。すごく状態のいいライブロックで満足。中央林間にあるので割と行きやすい。追加であと5kgは必要な気がしてる。ライブロック2kgとデスロック3Kgみたいな配分でいい気がしてる。

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LEDライトは中華製の調光とタイマー付きの78Wのものを購入。ちょっと高かったけど、同等品だともっと高く付くので、初期投資としてはいい買い物だったかと思う。壊れなければ・・・。ミドリイシまで行けそうだし、しばらくはこれで問題ないかと思います。

立ち上げ

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① 人工海水と底砂をいれて水を循環させる

さいしょは白濁するけど、循環させているうちに透明になっていきます。バクテリア付きの底砂を採用しているので、硝化サイクルができあがるのにそこまで時間はいらないと思う。とはいえ最初はパイロットフィッシュを入れる予定がないので、適当な餌を投入してバクテリアを育てました。

②ライブロックとプロテインスキマー設置(底砂追加)

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濾過の要の、ライブロックとプロテインスキマーを追加しました。ここまでくればあとは、水換えとメンテナンスだけになります。(ライブロックは追加必要かも)レイアウトは、チンアナゴをよく観察したいのでライブロックを浮かせる配置にしています。底砂への水流確保の目的もあります。

簡易リフジウムのつもりで入れた、海ぶどうは茎なしの食用のものを投入してしまったため、後日溶けてしまいました。

③硝酸塩検出キットで水質の観察

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2020/04/08 NO3 8ppm

バクテリアがちゃんと水をきれいにしているかもとい、投入したエサが、アンモニア→亜硝酸塩→硝酸塩へと還元されているかを確認します。上の画像では、硝酸塩まで還元されているのがわかる結果になります。

その後、ちょいちょいみりん添加と水換えをこまめに繰り返して、一週間後には硝酸塩は3ppmほどにまで減りました。

2020/05/10 みりん添加はせずに硝酸塩 1〜2ppmを一ヶ月ほど維持できています。硫化水素の恐れがあるため、週一程度で底砂にたまった気泡を抜いたりしています。

④お掃除生体

とりあえずヤドカリで様子見

2020/04/23 マガキガイ・クロナマコ導入
コケだらけの底砂がめちゃきれいになる。

今後の展望

しばらくは、水の観察とお掃除生体を順番にポチりつつ、

1.水温が暖かくなってきたらチンアナゴ投入したい
2.チンアナゴが水槽に慣れてきたらタツノオトシゴ投入
3.水質が安定したタイミングでサンゴ類投入

あと手が滑って、イソバナをポチってしまったので、陰日性サンゴの記事書きます。→ 書きました。


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いつかこの光景をみてみたい。