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それしかできない

機能の限定されたアプリケーションは、クリエイティビティを掻き立てる。

アプリ製作者がよく陥りがちな問題として、たくさんの人に使ってもらうプロダクトを作ろうとするあまり、その人たちの声を聞きすぎてしまい、それを反映した結果、機能のごちゃごちゃした使いにくいアプリができてしまう。こうした問題は、fladdictさんが再三言及しており僕の言及する余地はないのですが、機能を研ぎ澄ましたアプリは美しいという話をしたいと思います。

「シンプル&高品質」

たとえば、instagram , drawr , paper by 53 etc. 挙げればキリがないですが、世の中に広く広まっているサービスで「シンプル&高品質」で勝負しているアプリはたくさんあります。僕が日常的に使っているサービスは、この「シンプル&高品質」のものがほとんどです。Twitterといえど、最初はただのテキスト投稿サービスでしたし。このような、「シンプル&高品質」は、広く人に使ってもらいやすくなるだけではなく、利用者のクリエイティビティを刺激することができます。

「シンプル&高品質」なアプリケーションとは、1アプリケーションに一つの機能を柱として設計し、そのサポートの機能を付け足していく。という方法論でアプリを構成します。決してたくさんの機能はないけれど、利用者はそのコンテンツに集中できるし、そこでできる最大限の面白さを発揮できるようになります。

このnote.muなんてその典型ですよね?
白い画面に黒文字太字リンクの文字しか置けないのに、人はそこで表現できる最大限の面白そうなことをします。そういった、ただブログサービスをシンプルにして、単機能に特化させたものを視点を変えて人に届けることで、これだけ話題や流行になり、人に「新しい」と思ってもらえるのだと思います。

人が集まるようなプラットフォームには、こういった「シンプル&高品質」の思想を取り入れて、アプリケーションを設計すれば、クリエイティビティを刺激されるような、日常的に使いたくなるアプリケーションが作られるのではないでしょうか?

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