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次の時代を予感させる

僕たちは、常に時代の流れの中で生きていて、あらゆる流行り廃れを観察しながら時間の流れの中を漂っています。今っぽい音楽を聞いて、今っぽい服装をして、今っぽい仕事をして、今っぽい生き方を模索しています。その時代の中で、次の流行を作ろうとする人たちがいます。停滞した流れの中で、新しい流れを作り出そうと、最先端を走ろうとする人がいます。そのような人たちは、おそらく次の時代を予見して物作りをしているというよりも、今までにない面白い物を作っていたら、それがたまたま次の時代を作ってしまったのでしょう。誰も次の時代を明確に予測できないでしょうし、ある程度予測できたとしても、後で「あー。俺それ前に考えてた。」と言うのが関の山でしょう。

そうならないためにも、大衆と分衆をよく見守って、いかにすれば、新しい時代の物を作れるか考えてみましょう。

歴史は繰り返す

人は愚かな物で、長い歴史の中で様々な出来事が起こり、知識や経験の集積はあれども、人間の本質は変わらないので、おんなじ事を二度も三度も繰り返してしまいます。なので、戦争はなくならないですし、資本主義社会の戦争は今でも繰り広げられています。人は競わずにはいられない生き物なのです。少し昔に起こった出来事は、忘れた頃に形を変えて次の時代によみがえってきます。なので、20〜30年前に起こった出来事や変化を見つめて現代に形を変えて出すだけで、人はその流れに乗ってしまいます。最近だと、80'sファッションが流行していたり、再びLPが売れていたりしますね。その頃はちょうど雑誌が全盛だったりしますし、バブルカルチャーやディスコ・クラブ文化が最盛期だったりします。00年代には60'sガレージロックのリバイバルなんかも起こりました。ベンチャー企業乱立もその時代の特徴的な流れでもありました。もちろん全てが同じように流行るとは言えませんが、流行を作る世代(20代)が入れ替わるその時期が、ちょうど文化も入れ替わりやすいのではないでしょうか?

海外を見る

日本に限った話ではありますが、日本の文化は欧米に比べて数年遅れる傾向にあるようです。これは、日本が欧米をお手本にしているという事としても言えそうです。今では、インターネットにより世界が小さく成っているので、この時間は短く成りつつあります。一方、インドネシアや台湾などを見れば、数年前の日本の流行りが見て取れるような気がします。もちろんこれに関しても、文化や血の違いがあるので全てが日本人に当てはまるわけではないのですが、「日本は欧米に比べて遅れている」という記事を見るたびに、「遅れてる理由ってこういうところ何だろうなぁ」と思ったりします。そういった記事を見て感化されて行動するのも良いのですが、「こうすれば欧米より先に行ける!」という意識がないと、常に後追いとしての癖が身にしみてしまうでしょう。すこし話がそれましたが、今の海外の様子を見て、すこし先回りする精神性を身につければ、次の時代を先導できる物がつくれるのではないでしょうか。

流行りそうな物を見つめる

今の時代はインターネットがあるので、今何が話題になっていて、何がこれからの時代を作るかという事が見通しが立ちやすくなっているような気がします。また、流行の成立にはある程度のパターンがあるように思えます。

1> とある物が話題になる。2> その物が、若者の間で人気を博すようになる。3> その物に、企業が乗っかり始める。4>流行になる。

1の段階では「新鮮な物」としてメディアが取り上げて、それが若者の支持を集めます。そのあと、ビジネスとして成立すると資本が判断してプロモーションを始めると、それがあたかも流行として成立します。もちろん、1の段階から自分が関われるのであればそれが良いのですが、狙い目は2の所でしょう。今、若者の間で何が流行っていて、何が面白そうなのかを見る目を養って、それに参画すれば次にはお金になる山に出会いやすいでしょう。


ここに乗せたことを試している人以外にも、新しい時代を作れる人は山ほどいるでしょうが、大枠はここを外れてはいないように思えます。

年を取れば取るほど、この流れに乗ることは大変なことのように思えるので、若い優秀な人がどんどん世の中を変えるような行動にでる世の中に成れば成れば良いなと思います。