読書メモ: insight

"いまの自分を正しく知る" には盲目的にマインドフルネスや内省をしても効果がないよ、正しい問いと手法でやってみましょうという内容。
具体的な手法や実践して自己変容した方々の話が掲載されていてとても実用的でおもしろかった。おすすめ。

特にふむふむと思ったのは【内省】するときの問いの立て方について。
よくなぜ(WHY)と問いかけなさいと言われますが、そうではなく何(What, How)と問え、と言う。
というのも「なぜの質問は自分を追い詰めてしまい建設的な行動につながらない。何の質問は自分の潜在的な可能性に目を向けさせてくれるから」とのこと。
たとえば「なぜあんなことをしてしまったのか?ではなく・・何が起こってる?自分は何を感じてる?自分の中でどんな会話が繰り広げられてる?どんなふうにすればこの状況を別の観点から眺められる?よりよく対応するには何ができる?と問うということ。

また、SNSの使い方についても示唆深かった。SNS疲れの要因は投稿される内容が自分をよく見せたいとか誰かより優れていると実感していたいという自尊心を満たすものばかりで、みんなうんざりしちゃうというもの。投稿する側もそれを見る側も消耗していくだけだというのはとても実感がある。
そんな、自分に注目を集めるセルフプレゼンテーションとしてSNSを使う「ミーフォーマー」ではなく、有用だと思う情報を発信し共有していく「インフォーマー」へとシフトしていくことでいいねの数や"友達"の反応に心かき乱される無用な時間を過ごすこともなくなるし、ネットワークが活きてくる。

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