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泣いた烏と母の言葉

「よはくちゃん、もう泣かないの
ほら!お母さんのチョコあげるから」

「あら、泣いたカラスがもう笑った」

「よはくちゃんは素晴らしいのよ
誰も責めず真っ直ぐ前を向いて、お母さん見習わなくっちゃ」

「大丈夫?よはくちゃん、
お母さんはいつでもよはくちゃんの味方よ」

「よはくちゃん、よくがんばりましたで賞一等賞よ」


「よはくちゃん、もうこっちへいらっしゃい
もう十分よ。十分過ぎるくらいがんばったの
お母さん全部知ってるから」

お母さん
まだそっちへ行けないよ
まだまだ見ててね
待っててね

夢の中で小さく母に手を振った
初めて母の夢を見た
母はいつもの泣き笑いだった

よく歌いよく泣きよく笑う母だった
母の声はガラスの様に透明だった

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