猫ちゃんと一緒
小中高とトラ柄の猫ちゃんが居た
半分外飼いで自由な猫ちゃんだったのに
気付くと背中に背中をくっつけて
私が落ち着くまで
いつの間にか何処からともなくやってきて
傍に居た
酷いアレルギーで
あちこち病院へ行っては
猫ちゃんが居ることを叱られていた
猫ちゃんが亡くなった時
なにひとつ理解出来なかった
見かける猫ちゃん全て
あのトラ柄の猫ちゃんに見えていた
大人になって仔猫を保護した時
アレルギーを考えて
里子に出すつもりだった
三途の川を渡りかけている仔猫を抱いて
私はあのトラ柄の猫ちゃんにもう二度と触れられないと
唐突に亡くなったことを理解した
もう居ないんだ
仔猫を抱いたままお願い生きてと泣き続け
泣き疲れ眠ってしまった
あの晩から18年ともう少しで5ヶ月
里子になんて出せなかった
不思議と猫ちゃんだけにはアレルギーが出ない
猫ちゃんは私とずっと一緒に居る
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