防災としての車中泊スキル
最近、自宅に置いていた防災コンテナをやめた。
正確にはやめたというよりも車の中身が防災仕様なことに改めて気がついた。
わたしは車で出かけても、急遽仕事が長引いて移動の時間がなくなったり、疲れて寝てから帰りたいときに睡眠を優先することがあるので、車の中はいつでもほぼ車中泊仕様。
遊びとしての車中泊でも、防災の観点からも使えるグッズを使っていたりするので、改めてリストアップしてみた。
自宅の1階に置いていたコンテナの中には
・水
・カンパンなどの非常食
・マスク
・非常用トイレ
・懐中電灯
・アルミの断熱シート など
を入れていたんだけど、ことごとく賞味期限が切れたり、電池が切れたり液漏れしたりしていた。
なんとかしたいと思い、改めて考えてみた。
するとコンテナの中に入れているものは、だいたいわたしの車の中にも重複して入っていることに気がついた。
つまりわたしの場合、いつでも車(NVAN)に住める状態にしているので、ストックの一部を車に置く方が、中身も忘れなくて良いのだ。
ちなみに車中泊する理由を聞かれたときによく答えることのひとつに『自分が注意欠陥障害である自覚があるから』というものがある。
コンパクトにパッキングをすると何かを忘れるし、必要なものだけを持って車からホテルに移動したつもりが、結局チェックインしてから10回くらい何かしらを車に取りに行くことになるし、移動するときに何かを忘れることもしょっちゅうあるし、確認神経症かもというくらいに何度も確認したはずなのに、旅先で着る物を全部玄関に忘れていたりするので、「とりあえず車の中には全部あるし、必要なものは買えばいいし、途中で落とし物をしない」という状況を作って、忘れ物の可能性を減らすことで、優先順位の高い『仕事』に全振りできるようにしている。
車の中に入れている災害時に役立ちそうなものリスト
食品系
水2L×3本(最低)
無洗米
レトルト食品
スパイス類
塩
ふりかけ
オリーブオイル
お土産も兼ねて、旅先では日持ちのする調味料をチェックすることが多いです。
調理系
紙コップ
ガスボンベ
及富さんの南部鉄器鉄瓶
折り畳み式カセットコンロ IWATANI「ジュニアコンパクトバーナー」
メスティン
シガーソケットから繋ぐ炊飯器
食器類
アルミホイル/ラップ
アルコールストーブとアルコール
折り畳める給水タンク
ライター
カトラリー類
(なるべく断るけどコンビニのスプーンや割り箸、ウェットティッシュは都度車に置いてる)セスキを水に溶かしたスプレー(簡易食器洗い用)
スタンレーの水筒
サーモスのスープジャー
アイラップ(スープジャーの中に入れて使うとお粥を作れる&洗う手間が省ける)
ホットサンドメーカー
DAISOで1000円で購入したホットサンドメーカーが優秀。
過去に2枚で挟んで正方形のホットサンドを作るものを使ったこともあるけど、これだとちょっと多すぎるし、3枚切りの食パンを買うと1枚余る。
1枚で折りたたむものだと、食パン1枚にチーズやハムを買って挟んで軽い朝食にできるのでおすすめ。
蝶番部分も外して洗えるし。
防寒系
mont-bellの寝袋
ワークマンのクッションになるブランケット
冬は電気毛布
着替え2セットくらい
カイロ
湯たんぽ
ガスボンベを使うストーブとかもあるけど、電気毛布と寝袋があれば大体大丈夫。
湯たんぽは直火にかけられるタイプで、家を出る時に水道水を入れていく。(ミネラルウォーターはもったいない)
ハクキンカイロを購入しようか悩み中。
お風呂/身の回り系
すぐに乾く速乾タオル2枚
お風呂セット
コンタクトの予備
ウェットティッシュ
歯磨きウェットシート
マスク
吸水ポリマー粉末(歯磨きした水などを固めて捨てられる)
生理用品多めに
ティッシュのストック
吸水ポリマー粉末は3年くらい前に購入して頻繁に使ってるけど、一度に使う量が少ないので1kg袋が1/3くらい残っている。
公共の場で歯磨きするのが恥ずかしいので、車で歯磨きできるようになって助かる。
簡易トイレに使うこともできる。
電気系
ポータブルバッテリー2台
充電ケーブル類
ランタン、COBライト、ソーラーライト
仕事が中心なのでこのあたりは多めに準備。
ポータブルバッテリーは走行充電できる。
家具系
ローチェア
テーブル
ベッド
その他
長靴
蝋燭
ゴミ袋
非常用トイレ
軍手
目隠しになる大判の風呂敷
ハサミ
ハンガー
S字フック
夏場は扇風機
傘
爪楊枝
ガスボンベやバッテリーは、車内が暑くなる時期は毎日玄関に移動させてる。だけど高温にならない時期はなるべく常備。
東北や北陸では、雪のシーズンに立ち往生のニュースを見ることがある。
そういうケースに遭遇したら、をシミュレーションした形が、わたしの持ち物のベースになっている。
(なるべく自分の食事や休息は自分で補充する)
緊急時に必要なものも、普段から使い慣れている方がいいので、実際の味や使い心地、バッテリーなどは持ち時間なども把握している方がいい。
車中泊を実際にしてみると、必要だと思っていたものを意外と使わなかったり、必要になって買い足したりする。
あとはこまめに給油をする。アイドリングをしない。
自宅で使っていないものは車中泊や旅先でも使わないし、狭い空間でどうやって快適に暮らすか、というところには技術やセンスが必要になる。
答えのないその形を試行錯誤することは、災害にあった場合のシミュレーションを日頃からおこなう、ということでもある。
車を持ってる人は、第二の生活の場にするのもおすすめです。
■追記■
この記事を公開してから、複数の雑誌取材のご連絡をいただきました。
備忘録も兼ねてましたが、書いてよかったです。
読んでくださってありがとうございました。
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