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豆袋の野鳥印(その18)6月『コチドリ』

「いつものブレンド」の豆袋に押している野鳥印、2024年の6月は「コチドリ」です。

コチドリ

黄色のアイリングがよく目立つ、小さなチドリ(全長16センチ、スズメよりやや大きいくらい)。繁殖期(夏羽)にくっきりと出る、顔まわりから首や胸にかけての黒色模様も特徴的で、白く残っている額の部分は、まるで忍者の額当て。

3月ごろ、ツバメと同じような時期に渡って来て、秋に去って行く夏鳥ですが、西日本以南ではそのまま越冬する個体も少なくないようです。実際、私たちも冬のコチドリを見かけたことがあります。

はじめて見たのは、ため池の水が引いた場所、粘土のような場所でした。すばやく歩く→両足をそろえて立ち止まる、をくり返している様子は、ずっと眺めていられます。時折、足を交差させたり、ジグザグに進む姿は「千鳥足」の由来にもなっていますが、酔っぱらいのそれよりも、コミカルでリズミカルで、どこか凛としています。

河口の小石がたくさん転がっているような場所で出逢ったこともあります。すぐに見失ってしまうほど、色とりどりの小石にまぎれていました(これまた忍者のように消えます)。この日は営巣にちょうどいい場所を探していたのか、千鳥足で小石と小石を縫うように歩き回り、ここぞという場所にすぽりと身体をふせて、心地をたしかめているような瞬間もありました。

「ピオ」と小さく鳴いたり、「ピピピピピ」と連続して鳴きながら飛びます。あれ、どこ行った?と双眼鏡で追ったのも思い出深いです。


*野鳥印の記録*
2023年になんとなく始めた野鳥印ですが、過去のものについても、そのうち振り返る形で記述できればと思っています。

2023年
(その1)1月/ヒドリガモ
(その2)2月/コゲラ
(その3)3月/カワセミ
(その4)4月/メジロ
(その5)5月/ヘラサギ
(その6)6月/イソヒヨドリ
(その7)7月/ホシゴイ(ゴイサギ幼鳥)
(その8)8月/ゴイサギ成鳥
(その9)9月/カルガモ
(その10)10月/ヤマガラ
(その11)11月/コガモ
(その12)12月/ホシハジロ

2024年
(その13)1月/タシギ
(その14)2月/シロハラ
(その15)3月/オナガガモ
(その16)4月/ヒバリ
(その17)5月/コサギ
(その18)6月/コチドリ

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