ちょうどいいアイスコーヒーのつくり方①(いつも通り)
まず、アイスコーヒーの基本から。
アイスコーヒーをつくるときには、ホットコーヒーを手がかりとします。自分にとってちょうどいい「いつもの」があれば、そこからつくっていくのが気楽です。別のものとして考えてしまい、「それ専用に豆を買わなければ」とか「挽き方や豆の量を変えなければ」とか、そうなると面倒で大変です。まずはいつも通り、慣れ親しんだところからやっていきましょう。
≪いつもの豆をつかう≫
ホットとアイスとでは、味の感じ方が異なりますが、無理にアイスコーヒー用の豆を用意する必要はありません。ふだん飲んでいるお気に入りの豆が、冷めてもおいしいコーヒーになっているのであれば、それはアイスにもぴったりです。アイスといえば深やきのイメージがあるかもしれませんが、この数年のわが家では、中深やきのアイスが定番です。やわらかな味や軽やかさが気に入っています。もちろん深やきでつくったときの、またひとつ違った香ばしさも好きです。
≪豆の量もいつも通り≫
アイスコーヒーを淹れるときにも、豆の量を変える必要はありません。ホットでちょうどいいと感じている、いつもの分量で淹れます。豆の挽き目、湯の注ぎ方なども、いつも通りです。そのあたりを変えて、バランスをとる方法もありますが、それは数ある手段のひとつです。ここでは、なるべく「いつも通り」をつかう方法にしています。
≪抽出だけ半量にする≫
いつも通り淹れますが、ホットとアイスで違うところは、氷を用意することです。全体の仕上がり量の、半分を氷に担当してもらうイメージとなります。そのため、コーヒーの抽出量は、いつもの半分で構いません。
ちなみに氷は、スーパーなどで売っているロックアイスを使っています。氷の量は、ざっくりで構いません。氷を入れたサーバーにコーヒーを抽出しても、抽出後に氷を入れても、やりやすい方で大丈夫です。
アイスコーヒーは、やっぱり「のどごし」がおいしいのだなと感じます。妙に濃く淹れようと張り切ると、この「のどごし」が損なわれがちです。
そして、毎年同じ季節に同じことを思っているような気がしますが、真夏にエアコンのきいた部屋では、ホットコーヒーを飲みたくなります。個人的には、アイスコーヒーが飲みたくなるのはその前後、暑くなり始めた季節や、気温差のある季節の昼間など、ちょっと涼みたいときにちょうどいいです。飲みたいときに、飲みたい感じのものをつくることができれば、それが一番おいしいですね。
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