2022年5月11日

長谷部選手と鎌田選手が所属するフランクフルトのサッカーチーム「アイントラハト」がUEFAヨーロッパリーグ(EL)の決勝進出を決めた。優勝すれば来季のUEFAチャンピオンズリーグ出場権を獲得する。快挙である。

ただ、準決勝のニュースを見ていて、会場のファンのかなりの人が新型コロナに感染するだろうなという思いが自然と頭に浮かんできた。準々決勝で敵地バルセロナに行ったファンのうち推定4,000~5,000人が感染して帰ってきたことを踏まえると、先週の木曜日にフランクフルトで行われた準決勝でも同じことが起きたはずである。会場に行くファンのほとんどは、試合を生で観戦するためであれば感染しても良いと思っているようだ。

週末のサイクリングで通りかかったある街では「●●通り祭り」というイベントが行われていた。芋洗い状態の通りを入り口から眺めた限り、マスクをしている人はいなかった。
スーパーマーケットなどの店内で着用する人も随分、少なくなったと感じている。店内マスク規制が撤廃された当初は着用派の方が多かったが、現在はかなり減っている。

コロナ禍が発生してから2年以上が経った。人々は垢のようなストレスをため込んでおり、洗い落としたいのだろう。
最新のアンケート調査を見ると、現在の大幅に緩和されたコロナ規制を「正しくない」とする市民は51%に達し、「正しい」(48%)を上回っている。それにもかかわらずマスク着用派がどう見ても過半数を割り込んでいる現状をどう評価すべきなのだろうか。他人に流される大衆心理とも言えるが、人間らしいとも言えるかもしれない。

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