頭によぎっては消えていく日々。金木犀の香りに紛らわせて。
金木犀の香りみたいに、あんまり思い出したくない過去の恋愛とか、やらなきゃと思ってやれていない仕事のことが、ふと頭によぎっては消えていく。
頭によぎるだけで、過去は変わらないし仕事が減るわけでもないけれど、ほのかに心地良い。
-
最近、何だか「今」に集中できていない。
頭に何かがよぎっては消えていく、それがまた頭によぎってはまた消えていく、波打ち際に立ち尽くして、押し寄せる波をただぼーっと眺めているような日々。
進展はない。けれど、後退も停滞もしていない。
そういう