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遠距離介護未満日記(仮

タイトルの通り、

遠距離介護未満日記といふものを始めてみむ、といたします。

去年一年あんなそんな状況ではあったけれど

離れて暮らしている80代の両親と過ごす時間を増やすことができてしまったので(今までどれだけ見ていなかったか、という話である)

よって、人が老いていくとは、どういうことで困りごとができてくるかをゆっくり思い知らされることとなった。

私ただいま53歳、首都圏在住。独身子無し。専門職にて細々と個人事業主を営んでおる。こんな状況でもお仕事は創意工夫でなんとか増やせる業種なので、悲壮感は無い一年であった。

そして迎えたこの正月。

両親に基礎疾患は無く、呼吸器系の問題もない。世間のことに対する理解・判断力はまだ大丈夫。で、これは心の健康上、正月帰省自粛する方がよろしくなかろう、と判断し、事前の外出にはめちゃめちゃ気をつけて過ごし、年末無事関西の実家に到着した。

車で1時間ほどのところに住む弟家族も、元旦に短時間だが顔を見せ、和やかに楽しい時間を過ごすことができた。

私は3泊4日で滞在し、日常の困りごとをピックアップすることとなった。

父85歳。10月に初めて受けた介護認定にて、要支援1、もの忘れ外来(脳神経内科)に通院中。今のところ、治療、の必要はなく、状態が安定しているので、2か月に一度の通院で済んでいる。

よって生活の質は母の元気度に左右されることとなるが

母80歳。今のところ血圧や目や指になんかできた、といって皮膚科にかかるくらいで朝5時半起床トイレ掃除から洗濯、ラジオ体操をはさみ朝ごはんの支度、がゆっくりではあるがこなせている。近所なら買い物も問題ない、通院に電車に乗るのはまだ大丈夫。お金の管理もできている。

この状況に甘えていたことを思い知らされることが立て続けに続いた。

このお正月、2か月ぶりの帰省となった。冬の寒さが苦手な父の動きが鈍い。今までは少し離れたところで声かけをしても大丈夫だったのが、目の前でゆっくり声かけをしないと、ご飯ができたことに気づかない。

パソコンで年賀状を作成しているのだが、昨日できたパソコン立ち上げ→年賀状ソフト起動→打ち込み、のプロセスが、突然わからなくなる。

混乱して落ち込む父。

それを労るわけでもなくののしる母。以前はこんなに言葉きつくあたることはなかったので母の認知機能も心配である。

聞くと、財布を忘れたり、出かけて用事を忘れたら、小さな事件が起こりはじめていて(そらそやろ)。 

ちょいやはりヤバいかも、と認識したのは

父が最近朝、布団から起き上がるんがキツいんやけど、ベッドってどないなもんかいな、うちでも置けるかな、という話になり、そしたら行ってみよか、人いっぱいやったらやめとこうな、と言いながら2人を連れて、近所のニ◯リに出かけたところ、珍道中が始まったのであった…。

(次回に続く)

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真ん中のおせちはクレヨンハウスのものです。

周りのおにしめ・高野豆腐・くわいの煮物・黒豆は母作。







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