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破壊と再生㉖50代セカンドバージンからの卒業記録

ワタシと彼の関係は
どんな関係といえるのだろうか
 
彼だと思っていたのは自分だけで
相手は思ってなかったかもしれない
 
「好き」という感情は無かった
だだ、声をかけられて応じていただけ
のはずだった
 
会う回数を重ねていくうちに
徐々に芽生える
「会えると嬉しい」
という感情
 
それが「好き」ということだろうか
 
ワタシは彼に取り込まれていった
 
 
彼の世界
ワタシの世界
それぞれの世界を持っている
 
そして共有する世界もある
共有する世界があるから
楽しいし分かり合える
 
ワタシは自分の世界を留守にして
彼の世界に入り込もうとしていた
 
入り込もうとしても入れてもらえない
拒否される
会っている時間が唯一共有できる時
だから会えない時間が苦しかったのだ
 
自分の世界にいることは自分自身の存在でもある
操縦席を留守にしては自分を見失うのは当たり前だ
 
頭が混乱し、思考がごちゃごちゃになったので
図式化してみてはっきりと見えてきた
 
彼がいようといまいと
彼と会えても会えなくても
ワタシはワタシの世界に存在し創り続ける
ただそれだけのことだった
 
彼のこと忘れよう
なかったことにする努力は無意味だった
 
 
常にいつも繋がっている
という感覚は欲しかった
 
たわいないことで連絡したり
会話したり
おはようやおやすみって言ったり
会えないならちょっとでもそういうメッセージが欲しかった
忘れてないよってサインが欲しかった
 
それは会えない時間に
二人の世界の共有ができないから
寂しいのだ
 
 
いつまで待てばいいの?
待ってていいの?
 
そういう不安を感じたくなかった
 
そんなメッセージも必要ないくらい絆があれば
待つ自信があったけど
そこまでの関係性を構築していないと
ワタシは思っていたから
不安の渦に巻き込まれてしまったのだ
 
そして
ワタシは
恋愛がしたかった
ということに気づいた
 
都合のいい女じゃない
相手に合わせてばかりじゃ対等な関係じゃない
ふざけるな!!
 
悲しみから怒りの感情へと移行していった
 
このまま連絡が来なければ
自然消滅するかもしれない
 
SNSをチェックするのも疲れた
 
ブロックしようかとも考えたが
このまま終わるのは悔しい
 
別れのメッセージを入れようかと思ったが
それも留まった
 
でもどこかで終わりにしようという気持ちが大きくなっていった
 
「破壊と再生」
 
一度壊して更地にして新しいモノを築いていく
 
土壌(土台)は自分と向き合ってきたおかげで
だいぶ耕し頑丈なものになりつつある
だからこそ
壊れたものを補強修理して再び壊れることに不安になるより
ぶち壊して
更地にして
一から新たなものを別に創っていく
古いものがそこにあったら
新しいものは建てられない
そういうイメージが浮かんだ
 
夢で
「自分自身で光ることができないから私に光を当ててほしい」と願ったら
「あなたのことを全力で応援する、力になる」
と言ってくれる人があらわれた
そう、ワタシは一人じゃない
応援してくれる
力になってくれる人が周りにいる
 
そのポジションを待っているひとがいるならば
空席を作らなければ
そこに入れない
 
席を空けよう
 
そう決めた
 
 
 

 
そういうハナシをしたら
 
彼から連絡がきた
最後に会ってから2か月ほど経っていた


 

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