子どもの頃から真面目すぎるほど真面目だ。 遊びがないと言ってもいい。 けれどそんな私でも、 日々積み上げてきた信頼や建前をすべて脱ぎ去って、 業のサンバを踊り狂いたい。 ときにそんな露出狂てきな願望に襲われることもある。
◇男 好きだと言ったら 君は消えてしまうのだろう 僕の想いにこたえることは出来ないから 約束の3時に 雨が降ることを祈るよ 君に触れたいと叫ぶ鼓動を 少しでも誤魔化せるように ◇女 あなたの痛みと 私の寂しさを天秤にかけた どうか傍に居てほしい だけど好きだと言わないで 約束の3時に 雨が降ることを祈るの 私を呼ぶ声の震えに 気づかぬふりをするために
今日が寝がえり くり返し 寝不足のまま 明日(あす)目覚め 今日は昨日に とらわれて 明日には今日を おもい泣き ちゅうぶらりんの 今だけが 知らないうちに 死んでいく
教授「君は助手だな?」 助手「なんですか急に」 教授「そうだろう」 助手「そうですが」 教授「では何故いつも私がコーヒーを淹れるんだ? 」 助手「先生がコーヒーを飲むからです」 教授「しかし君の分まで私が淹れるのは何故だね。自分のコーヒーは自分で用意しなさい」 助手「私は先生にコーヒーを淹れてくださいと頼んだ事はありません。たまたま先生がコーヒーを淹れようとしていた時に、私も、と呟いただけです」 教授「それが頼んでいるんじゃないのか?」 助手「一言もコーヒー
ふりかえったら ぼくがいた ぼくのせいかと ぼくがいう 僕のせいだよと僕がいう 僕らふたりは抱きあって ひとりぼっちで泣いたんだ
くまちゃんのおてては トゲトゲで うさぎちゃんのおてては フワフワで カエルちゃんのおてては ビチャビチャで すずめちゃんのおてては カリカリで さかなちゃんのおてては ペラペラで ママのおてては テンテンで パパのおてては パリパリで おねえちゃんのおてては ピカピカで おばあちゃんのおてては シワシワで わたしのおてては グニャグニャで ママはテンテン いやっていうけど わたし、ママのおててがすきよ かわいそうって なでるけど わたし、わたしのおててがすきよ
あなたのためにスイカを買いました。 あなたがいつも「スイカには塩」と言いますので、 スイカは海で冷やすことにしました。 波に揉まれ 岩にぶつかったスイカは、 みっつに砕けてしまいました。 よぉく目を凝らせば それは私の頭に見えます。 いくら睨もうと スイカは元に戻りません。 海面にあなたの顔が浮かびます。 ゆるしてください。 ゆるしてください。