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生身供(しょうじんく)

 世界遺産に登録されている高野山。

弘法大師、空海が、

今も日本や世界の平和のために

祈り続けてくださっている聖地です。 


ここに行ってみました。

ガイドさんが、生身供を見学しますかと

尋ねてくださったのですが、

あまりに、聞き慣れない言葉だったので、

その意味をお聞きしました。


この生身供とは、

1日2回のお大師さんの食事を運ぶ行事だと

教えてくださいました。

(弘法大師、空海、この地域の方は、お大師さんと親しみを込めて呼んでいます) 


食事を運ぶだけのことを見るのかな?

何か特別な意味のあることなのかな?


ものを知らない、知ろうとしない

未熟な私は

そんな思いをもちながら

その場に向かいました。


後でどんなことが

私の中におこるかも知らずに。


その時がきて、 

その場にいて、

突然動き出した

あの時。


時間になり、

建物から

位の高さを表す黄色の衣を着た三人の

お坊さんが静かに歩いてきました。


時間が止まったような感覚に

なりました。 


私の体全体、

私の全てのものを使って

深く深く届いてくるものを

知ろうとしている

言葉では言い表せない

とても静かで尊く

しぜんと涙が溢れてくる

この世で二つと

ないであろう

美しく厳かな世界。


お大師さんは、今もそこにいて

見守ってくださっていることや

そのお大師さんのもとで、

お大師さんとともに、

静かに祈り続けて下さっている

お坊さんたち。


そのすべてが美しく

なんともいえない世界を 

私の深くに

届けてくれる。

高野山


ものを知らず、

失礼で

未熟な私でも

お大師さんが、

もしまた呼んでくださるなら

喜んで行こうと思います。

聖地、高野山へ。

kaoru



ありがとうございます。嬉しいです。