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しま暮らし~そのニ

瀬戸内の島に暮らして9年目、
9年も経つと島の暮らしに慣れ・・と言いたいところですが、まだまだ驚くこと満載です。

そりゃそうですよね、毎年きちんと季節は巡ってくるけれど、その季節だって大まかなところで同じでも1年前とはどっかしら違う、受け取る側にしたって年をひとつ取っているわけで、その受け取り方は変わってるはず。何をもって「慣れた」というのか・・新鮮な驚きとして捉えられているのはありがたいことですね。

さて、わたしが最近、驚いたことといえば・・

ねずみ駆除の方法

我が家は古い日本家屋、これまでは、外に食べるものがなくなる冬になると、ガサゴソ天井裏で音がするってことがありました。だから食べ物の保管は厳重に冷蔵庫と高床式倉庫に見られる弥生人の知恵を拝借し、ねずみ返しと同じ形状の保管場所を活用することで難を逃れてきました。

そして強い味方だったのが、お隣の猫ちゃん。ねずみの気配を感じる(たぶん感じてたはず)と屋根の上や中庭をよくパトロールしてくれて、そのお陰もあり(たぶんあった)ねずみが長く居つくことはなく大変!助かってました。ところが、その猫ちゃんが引越してしまって・・その上、中庭でにわとりを飼い始めた。。。

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これが裏目に出たんですね。ねずみにとっちゃ、四六時中エサ、食べ放題なわけです。朝に晩ににわとりのエサを食べにくる・・最初はものすごく遠慮がちだったのですが、お咎めがないとわかるとそりゃもう図々しいこと。にわとり小屋に入りこんでしっかり食べていきます。中に入れないように小屋の扉を閉めるとにわとりが卵を産みに入れないし、粘着性のねずみ獲りを仕かけるとすずめや、もしかしてにわとりがくっついちゃうかもしれないし・・どうしたものか・・猫飼うか?でも獲るとは限らない・・殺虫剤?使いたくないよね・・でもこのままだとどんどん増えてくよ~~~キャーーー!と頭を抱えていたら!キタッ!強い味方!それは、

青大将!

農家友達から届きました。米袋に入った青大将1匹。袋を持った感触から、「結構、大きくない?」おそるおそる夫に渡し、夫、屋根裏の扉を開け、及び腰で袋の口を開け中に袋ごと投入です・・バタンと戸を閉めた。

さぁ、あとは「頼んだよ、ヘビくん!」
袋到着から夫が帰ってくるまで4,5時間、米袋のまま放置してたのですが、ねずみたちはとても静かでした。やっぱり気配を感じてたのかな~。そして夜になると一転、

始まりました。天井裏からずずずずずずずずず~トットットットッ~ずずずうずずず、キャッ。。。と音が物語る、ネズミ捕りの図。下で聴いてるわたしらも気が気でありませんが、でもこの生態系の仕組みを利用したねずみ捕りが上手く作用した喜びの方が大きかったです。すごいぞ、ヘビくん。ねずみたちは恐れ入って出ていったのか、喰われたのか、数日で鳴き声が聞こえなくなりました。かわりに天井を這う青大将の音。ずずずずうずずずずず・・野太い音がします。食べるものがなくなると勝手に外に出ていくのだそうで音がするってことは、まだいるのかな?

にわとりとねずみとへびとの同居。まさかそんな経験ができるとは!人生ってまったくもって何が起こるかわからない。面白がっていかないと損でしょ。

この騒動で思い出したことがあります。実家で見たヘビのこと。一応、東京23区なのですが、玄関先だったり庭だったりでヘビを何度かみたことがあります。最後に見たのは20年前?記憶は定かではありませんが、ヘビがいたことは確かです。まさか、もういないよね?なんて思っていた時にタイミングよく母から電話があり、聞いてみようと思ったら・・母、開口一番、

「食べられちゃったのよ~孵ったばかりのジュウシマツの雛が~目の前でヘビに食べられちゃったの~」と泣き出しました。

あぁ~いるんだ。へ~~。
食べられちゃった雛と母には申し訳ないけれど、

生き抜け、都会のヘビくん!

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PS. 見出しの猫は島で保護したルドルフです。今は都会で生活してます。奔放な性格で、画像は寝ている時の姿。ルーちゃんのお引越しをいつか書きたい。

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