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【筋肉踊る】ガリレオの新しいタイトルを考えよう!

あなたは、これらの文字列をどう読むだろうか。

転写る
壊死る
離脱る

「転写」「壊死」「離脱」にそれぞれ「る」が足されていることから、動詞であることは推測できたと思う。

これらは上からうつる・くさる・ぬけると読む。
熟語に「る」を加えて、易しい言葉を知的にするところが、とてもカッコいい。
このカッコいい言葉たちは、東野圭吾「ガリレオシリーズ」のタイトルから生まれている。

ガリレオシリーズとは
天才物理学者・湯川学が大学時代の友人である刑事・草薙俊平の依頼を受けて、一見超常現象とも取れる不可解な事件を科学によって解決していく。
Wikipediaより引用

福山雅治が湯川役を演じたドラマでは「実に面白い」というフレーズも流行したが、トリックの内容と引けをとらないほど実に面白いのが毎回のタイトルである。
ガリレオシリーズのタイトルは基本、上の3つのように熟語+助詞で構成されているのだが、それらはとても少年漫画的でワクワクするものが多い。

「ガリレオシリーズ」短編タイトル一覧
燃える 転写る(うつる) 壊死る(くさる) 
爆ぜる 離脱る(ぬける)

夢想る(ゆめみる) 霊視る(みえる)
騒霊ぐ(さわぐ) 絞殺る(しめる)
予知る(しる)

落下る(おちる) 操縦る(あやつる)
密室る(とじる) 指標す(しめす)
攪乱す(みだす)

幻想す(まどわす) 心聴る(きこえる)
偽装う(よそおう) 演技る(えんじる)

透視す(みとおす) 曲球る(まがる)
念波る(おくる) 猛射つ(うつ)

嗚呼、なんてスマートでかっこいいんだろう。
攪乱す(みだす)とか、幻想す(まどわす)とか眩しすぎてクラクラしてしまう。
湯川学の聡明で冷淡な雰囲気が、タイトルに良い形で反映されている。

前置きが長くなってしまったが、つまりは私もガリレオのタイトルを考えたいのである。
今回は、ガリレオのタイトルを考えていこうと思う。
それでは開始て(はじめて)いこう。

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これ、どうだろう。本編にありそうなくらいカッコいい。
ガリレオというよりはSPEC的な事件の香りがするのは否めないが、それでもカッコいいので良しとする。

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これもめちゃくちゃありそうだ。本編にあった気がしないでもない。
原因不明の凍死体を見つめる湯川が、容易に想像できる。

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シーシャを吸っている人は、どうしてあんなにイキイキしているんだろう。Instagramのストーリーに浮上するシーシャーの方々は、とてもイキイキしている。シーシャを吸ったら、ストーリーに載せなきゃいけない法律でもあるのだろうか。
この回では湯川はそんなことを想いながら謎を解いていく。

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これは本当にそうだ。
学ぶことは生きること。生きることは学ぶことだと思う。
湯川もきっとそう思っているだろう。

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これはきっと、ドラマ版のガリレオに挟まれるCMでの回だ。
一見ドラマの続きと間違えてしまうような、右下にテロップで※これはCMですとあるタイプのCMだ。
舞台は研究室。学生が「今月厳しいんですよねー」的なことを言うと
湯川が「アコムに行けばいいじゃないか、初回なら金利が……」
と学生に優しく教えてくれるのだろう。
ネットでは原作ファンから「湯川はそんなことは言わない」と叩かれるところまで見えた。

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これも本当にそうだ。
悩むことは、生きること。生きることは、悩むことだと思う。
湯川もきっとそう思っているだろう。

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はい。

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はい。

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そうなのだ、結局そうなのだ。
生きることって、もっと短絡的で楽観的であっていいはずだ。
美味しいものを食べ、面白い映画を観て、あったかい風呂に入り、ぐっすり寝る。そんな日常の、小さな幸せを積み重ねることで私たちは生きているのだ。
暗いことに目を向けて、自分を見つめなおすのも良いのだが、もう少し楽観的になって、軽い体で人生を送りたいものである。

いかがだっただろうか。
ガリレオのタイトルを考えることで、少し自分の人生を俯瞰して見れた気がする。
もっとタイトルを考えて、ある程度まとまったら、東野圭吾本人に提出したいと思う。
考え抜かれたタイトル群を見て、彼は「実に面白い」と言ってくれるはずだ。

終了り(おわり)

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