見出し画像


悪い夢の中にいるような、
そんな2週間でした。


冷たい手、頬を触らせてもらって、
お骨になった姿を確かに見たのに、
どこかまだ、信じられずに


誰かに騙されているんじゃないか、
何かの間違いじゃないか、
生き返ってくれるんじゃないか、


まだ時々、ふとそう思います。



先日、大好きな義父が突然病で倒れ、


そのまま意識が戻らず亡くなりました。



倒れる日の前々日は息子の運動会で、
元気で歩いて学校まで行き
沢山写真を撮ってくれて
速攻でプリントアウトして持ってきてくれて、


前日は一緒に一日中、ドライブしながらお墓参りをして、



車でオヤツを食べて
同じ音楽を聴き同じ景色を眺め、
お昼ご飯も一緒に食べました。


息子の進学予定先のサッカーグラウンドも見てまわり、


夕方帰宅したら
散歩の前のあめくんをわさわさワシワシ撫で回してくれて。
「最近撫でてなかったからね、あめくんはお利口さんだね〜!」って、
ほめてくれて。


なのに、次の日に。



今日はちょうど、倒れた日から3週目の火曜日だったので


同じ時間、義父が居た場所に居ます。
その場所に座り込んで、
これを書いてます。



あの日はあめくんといつもの朝の散歩が終わって
ふれすぽから帰宅したら
自宅の前に救急車が来ていました。
自分で義父が救急車を呼んでいました。
(義実家は我が家のお隣です)


「家族は今買い物に行ってる」
「かかりつけの病院は𓏸𓏸病院」


ってことは
救急隊員の人に伝えてたみたいだけど
わたしが着いた時には意識がなく
とりあえずあめくんを車から降ろして
その日のレッスンをキャンセルするために手帳を取り
夫に置き手紙をして(夫もすぐ帰宅する予定だったので)
一緒に、救急車に乗りました。


救急車の中で、懸命に声をかけながら手を握ったら
きゅっ、きゅっ、って握り返してくれました。
そのあと すーーっと、手が冷たくなって


それを救急隊員の方に慌てて伝えたら
呼吸停止、すぐに挿管しますって
処置をしてくださって


落ち着け落ち着けって
自分にも何度も声をかけました。


すぐに手術をしたけれど
脳の、出血した場所が悪くて
その日もう今すぐにでも亡くなるかもしれないとお医者さんに言われて。


とにかく突然で
覚悟がまったくできてなくて
ただ泣くしかできず
我が家は我が家で
お父さんからいただいたものがたくさんすぎて。
なのにお父さんだけが居なくなることが
まったく受け入れられず
家に居ることが悲しくて
眠れずに過ごしました。


ですが
それから1週間は、命を燃やして生きていてくれました。


病院はまだ、コロナ禍からあまり変わってなくて
面会も本当は15分、2人ずつ、
とかだったのですが


もう最後だということで
家族がずっと交代で傍に居られるように
配慮していただきました。


おかげで家族は少しずつ心に覚悟と
お父さんの傍にいて
ほんとうにほんとうに少しだけど、
親孝行なるものができて、
心を落ち着けることが出来ました。


義父の頑張りと
病院からの配慮がなかったら
わたしたち家族は今よりずっと打ちひしがれていたと思います。


医療従事者みなさんには
とても感謝しています。



そんなこんなの2週間。

何故お父さんなの?
神様に 相当文句も言いたいですが
ぐっとこらえています。



誰にも負けないくらい
ほんとうに素晴らしいお父さんでした。
心からあたたかくて、
嘘がなくて、
真っ直ぐすぎるくらい真っ直ぐで、
繊細で、細やかで、
思いやりに溢れていました。
家族、子どもたち、
わたしのことも、
いつも心配してくれて
とても大事にしてくれました。


ヨガに来たお客さんたちに
気持ちよく帰ってもらわないといけないよーって
よく言ってて、


夜ヨガの後、車をぶつけないように
道路のフェンスに反射板をぶら下げてくれてるのも
お父さんです。



今まで生きてきた人生で
いちばんくらい悲しい出来事。
そんなことが
突然起こるのがまた人生なんですね。


あれもしてたら良かった。
もっとこうしてたら良かった。


こんなこともしてあげられたのに
できなかった。


そんな後悔ばかりです。


仏壇に手を合わせてもまだ
「ねぇ、帰ってきてくれないの?」
ってばっかり
言っちゃいます。


時々ぶわっと泣けてくる時が
まだまだありますが
きっときっと、
みすずちゃん、
そげん泣かんでいいがって
天国で笑ってるはず。。。


ゆっくり日常に戻り、
思い出を大切にしながら生きたいと思います。


レッスンの急なキャンセルやおやすみで
連絡した方々には
LINEをくださった生徒さんもたくさん。


わたしを支えてくれる
やさしい言葉の一つひとつに
とても救われる思いでした。


みなさんいつも
ほんとうにありがとうございます‎。


義父が撮影してくれた1等賞の息子です😊





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?