ピロリ菌除去による薬疹との戦い #2

皮膚科受診


"薬疹ですね"

薬疹…?
ピンとこなかった

先生は瞼や口の中をくまなく診察した後

"まだ粘膜には出てないので薬で様子を見ましょう
 もし粘膜に出てきたら命の危険に関わるので
 すぐに紹介状で大きい病院に行ってもらいます"

はい。
返事をしたけれど、恐怖でとても混乱していた。

ステロイドの塗り薬と抗アレルギーの飲み薬を処方され
その日は帰路についた

湿疹が目に入るたび怖くなる
ポタポタ、と涙が止まらなかった


家に着いて、インターネットで薬疹を調べて読みあさる
治らない、再発、跡が残る、呼吸困難
怖い文字が次から次に目に飛び込んでくる
辛い

これ以上広がったらどうしよう
顔に湿疹ができたらどうしよう
跡が残ったらどうしよう
会社を休んでもいいものか

悩みで頭がパンクしそうになる
そして追い討ちをかけるように発熱
ぐんぐん熱が上がってくる

身体が戦っている証拠だった

薬の副作用もあり、ふと眠りに落ちる
浅い眠りの中悪夢ばかりを見ていた


夜中ふと目がさめた
寝汗とともに、呼吸が苦しい

嫌な予感がした

明日の朝、もう一度受診しよう

そう思いながら苦しさで意識を手放した

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