マガジンのカバー画像

玖躬琉の部屋

107
長い独り言や自身の経験を織り交ぜた随筆やエッセイらしきものもこちらで。
運営しているクリエイター

2021年2月の記事一覧

至高の九宝菜

いまから30年くらい前の話です。 実家から交差点を一つまたがったところで、姉二人と叔母がエステサロンと美容院を共同経営をしていました。ともかく三人とも忙しく、食事も不規則なのを見かねた母が「近いんだから食べに来なさいよ。ついでだから」と、給仕を名乗り出て、時々姉たちが昼ごはんを食べに来ていました。 母はスナックを経営していて、昼夜逆転に近い生活をしていたのですが、みんなが食べにくる昼前には、重い身体を起こしてご飯の支度をします。改めてそのために用意された食材ではなくて、冷