見出し画像

2022年に観た映画ベスト10


2022ベスト10


1.リーマン・トリロジー

リーマン・トリロジー

 正確には映画ではなく、ナショナルシアターの芝居動画なのですが、すばらしすぎて今年の1位。
 演出はサム・メンデスで、これまでの最高傑作の呼び声も高く、実際、監督の中で一番好きな作品となりました。
 1884年に米国移民としてやってきたリーマン家の男たちが、綿花仲介業から米国有数の投資銀行になり、リーマンショックを引き起こすまでの124年を、おじさん3人の俳優が演じます。ガラスに囲まれたオフィスを舞台の出ずっぱりで3人が、老若男女主役わき役語り手を演じ、スクリーンに映され映像の迫力もあってすごい芝居を観ているのだと感じ入ったのでした。
休憩をはさんだ221分の大傑作。また上映されたら観たい。

2.RRR

RRR

肩車!
ケモノ!
アイコンタクト!
 ラージャマウリ監督作品は、今回も語彙力がなくなる映画であった!
 ぜったいに観るべき! そして薬草売ってくれ!
 なによりアクションシーンの創意工夫のすばらしさは、このところのアメコミ映画も見習ってほしいものでありました。飽きるよ、あのCG戦は

3.THE FIRST SLAM DUNK

THE FIRST SLAM DUNK

 いろいろ言いたいことはありますが、それをねじ伏せるくらい、バスケの試合の動きがすばらしい。そこだけずっと観ていたい。
 タプタプも斜線なしでスピード感がでててよかったです。

4.リコリス・ピザ

リコリス・ピザ

 これまで観た過去のロサンゼルスを舞台の映画の中で、いちばんしっくりした感じであった。あの空き地の感じとか。
 主演ふたりの微妙な関係性がすばらしい。さらに登場する変人ぞろいで、特にブラッドリー・クーパーがバーブラ・ストライサンドの恋人役というのもいいですな。(リコリス・ピザの解説動画はこちらがおもしろいです。2時間18分と長いけど)
 ハイム一家総出演ってのもよいです。

5.NOPE

NOPE

 土地の雰囲気にあったゆったりとしたテンポで始まる、SFホラーであった。変わった映画だったなあ、としかいいようがないところも味なのでした。
 次の監督作品も観たいぞ

6.MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない


MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない

 タイムループものはいろいろ観たけれど、一番好きです。
 まだ観ていない方は、まず予告を観てください。脚本、演出、俳優とすばらしいです。とくに会社勤めの方におすすめ

7.スパイダーマン ノーウェイホーム


スパイダーマン ノーウェイホーム

 評価が高いのも納得な出来でした。ネタバレがありすぎてなにもいえんですが、最初にI zimbraがかかったのがいちばんアガしました。
 しかしあのラストはかなりびっくり。

8.ヨーヨー


YOYO

 ジャック・タチ好きにはたまらないシーンの数々。パントマイムのようなギャグや、ベタなジョークが各シーンにあり、見逃したくないために気が抜けない。
 ピエール・エテックス作品全部観たいです。

9.ハウス オブ グッチ

ハウス オブ グッチ

 ガガさまとアダム・ドライバーがすごくよかった。テンポもダレることなかったし、ファッションもインテリアもテンポもたのしめました。
 でももっとこってりして残酷なイタリアン的なテイストが欲しかった感じもします。イタリア人監督で観たかった。

10.七人楽隊

七人楽隊

 香港を代表する映画監督7人(本来は8人だったらしいが、ジョン・ウーは病欠)の、無くなってしまった香港映画というジャンルの幕引きのようなオムニバス映画。
 6話までは、しめやかにノスタルジーあふれる話だったが、最後のツイ・ハークが台無しなメタメタ構造のコメディで笑った。どれも好きです。

次点 エルヴィス

エルヴィス

 バズ・ラーマン作品は初めて観ました。演出の手数が多くて、トム・ハンクス=いい人の役ではなかったのが驚いたのでした。つうかなんでトム・ハンクス?
 ライブシーンを含む音楽がとぉってもよかった。とくにエルヴィスにだんだんと熱狂していく(おもに女性)観客たちの描写が忘れられない。