12月31日「クロース」

クロース Netflix作品
原題:Klaus
監督:セルジオ・パブロス(「ヘラクレス」「ターザン」のアニメーター、「のノートルダムの鐘」キャラクターデザイン、「怪盗グルーの月泥棒」の共同クリエイター)
脚本:セルジオ・パブロス、ジム・マホーニー、ザック・ルイス
製作プロダクション:SPA Studio, Atresmedia Cine


※ネタバレ多分してます。


めっちゃ良い映画。そして多分いろんな人が言ってるとは思うんだけど、これで2Dなの⁉︎っていう。最近のアニメーションは2Dと3Dのどっちの良いところも取り入れようっていう動きが盛んで、境界線がなくなってきてるイメージですね。(スパイダーバース、ムタフカズとかとか)すごくワクワクする✨

でも技術もすごいけど、やっぱり内容がとっても面白かったし、その内容をテンポよく映画として魅せてくれていたのがとても良かった…
最初に観始めた時はこれ本当にサンタさんの話?ってなったんだけど、しっかり繋げてきてくれて納得。ジェスパーの北の孤島から抜け出したいっていうエゴが、だんだんと周りの人を巻き込んで、村の様子が変わっていく過程は本当に観ててワクワクした。また、サンタさんについて昔から言い伝えられている、煙突から入ってやってくるとか、悪い子には石炭が代わりに届けられるとか、トナカイが引く魔法のソリに乗ってやってくる…などなど…細かい部分がストーリー展開に上手くハマって機能していて、思わず唸っちゃいました。他にもクロース、ジェスパー二人のメインストーリーに加えて、村の人々やアルバのサブストーリーにほっこり。その辺のキャラクターの葛藤&解決が見れてほっと安心と思ったら、ジェスパー自体が葛藤し始めるっていうシナリオのタイミングの素晴らしさね。本当によくできてて目が離せなかった…

あとは絵柄だったり色味、アニメーションの動きとかはどちらかと云えばクラシックよりだったと思うんだけど、音楽が現代のポップなノリだったり、シーンのカット割りのテンポとかが軽かったのもあって、新鮮な感じがしたかな。特にジェスパーが悪い子について語る時に、曲がインするタイミングとその曲調のものをそのシーンで使うことに新鮮味を感じた。多分そのノリは怪盗グルーの月泥棒とかでやってるとこから来てると思う。だから今回はそれがギャグになりすぎずに良いバランスを保ってたのかなあと。特にリリックの入った曲が流れるシーンとしては、言葉の通じない女の子にソリの船をプレゼントするシーンは最高だった。

今回は弟と一緒に見たということもあって吹き替えだったので、もう一度字幕で見たい。(JKシモンズ声当てとるし…でも吹き替えも良かったよ!)それから色味や構図の勉強もフィルムスタディーしたいところ。
とにかく温かくて、感動するお話でした!


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