四皇

(2022年9月30日の記事)

漫画ワンピースが連載開始から25周年を迎えた。わかりやすいキャラクターと緻密に練られたストーリー、友情、努力、勝利とど真ん中の少年漫画に世界中の大人、子どもが魅せられている。ただ、良くも悪くも25年と長いので、途中リタイヤする人も多かったり、初めから読んでない人もいるとは思うが、是が非でも一度は読んでもらいたい。
今回はその世界観で話をしていく。
作中で四皇なる海を支配する海賊がいる。ワンピースを読んでいる人はこの四皇がどんなものかイメージしやすいのだが。とにかく強烈なまでに強い。覇気と呼ばれる闘気みたいなものを纏っており、場を圧する力、人を惹きつける力、そこに運までも味方にする、いわゆるカリスマ性みたいなものがある人物を四皇と呼んでいる。時代の顔と呼べばいいのか。つまり、生きる伝説。強い海賊だ。
それを僕界隈で当てはめて東加古川の世界線で紹介したい。そんな話。
まずは説明不要、美容師のタダシ師匠。その次はお好み焼きはよしの頭にカーラーをつけたおばちゃん。この二人は以前ブログでも紹介した。読み返してほしい。そして次に、僕のお客さまでもあるフラッグスのミキさん。この人もまた覇気を纏う人物。そして、この話を書こうと思ったきっかけの人物がまいどらーめんの店主。これが今の東加古川の四皇である。
もちろん、僕の知る範囲なのでまだまだいるかもしれないが、とりあえず僕の中の四皇はこの人たちで間違いない。
僕なんてやっと覇気が何たるかを知り始めたくらいで、その域にいくにはまだまだルーキーで、東加古川を制するなんざ百年早いわと、もて遊ばれるだろう。
さて、まいどらーめんの店主なのだが。直接喋ったことはないが、腹の底から発せられるまいどーの挨拶はデシベルで測定したいくらい出ていて、気持ちが良い。もうそこから始まっているが、気がつけば向こうのペース。焼き飯を炒める音のリズムはニューオーリンズのjazzパフォーマンスそのものだし、手際の良さで注文かららーめんが出てくるスピード感はせっかちな関西人もびっくりの早さだし。常連さんが「いつもの」って言うとコンマ一秒で「ねぎらーめん大盛りね!」と返す頭の回転の早さも持ち合わせている。そして、あれ?店主がいないぞ?と思ったら、どこで寝とんねん!とツッコミたくなる特設ベットで横になっている。もう全てが圧巻のパフォーマンスなのだ。
毎回ではないが、その寝ているところを申し訳ない感じで、お会計をお願いしますと伝えると、アニメのように飛び起きて満点の笑顔と暗算でお会計を済ませ、まいどーおおきにーまいどー!と見送ってくれる。これがまた気持ちの良い声で、自然とまた明日も仕事を頑張るぞと思わしてくれる。
今回、四皇に選んだ理由は名実共にあるが、初対面でも噂通りかそれ以上を発揮する人たちである。フラッグスのミキさんのトーク力なんて、どんだけ頭の回転が早いんだと思わせるし、散々言いたい放題言っても、最後は自分を下げてオチをつける。サッカーにボール支配率があるように、トーク支配率なら99%だろう。こちらは合いの手で精一杯。さらに知り合いが多いので、めちゃくちゃお店にお客さんを紹介してくれる。人物もかなり素敵である。もっと色々と詳しく書きたいがピーが入ることが多いので、ここはもう百聞は一見にしかず、生きる伝説を目の当たりにしてほしい。四皇と接すると人生の素晴らしさを感じることができるだろう。
「いつも自分でいる」当たり前のような言葉だが、人は相手によって違う自分がでたりする。それが普通だ。ただ四皇ともなれば、いついかなる時も自分なのである。飾ることなく強い。それが四皇が四皇たるゆえんである。
結論、僕なんてまだまだってことですよ。とりあえずワンピースは読んでみて下さい。東加古川との世界線を感じながら。

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