Noteをはじめた。
Noteをはじめた。
電車内で酔っ払っている。
母から強奪したヴィトンの鞄の中に空のほろ酔いグレープ味を忍ばせている。
目の前に禿頭の大柄な壮年期の男性がいるだけでなんとなく酔いが覚める。でも酔っているから、「とくとう」が打てずに「とうとく」で変換していた。
頻発する人身事故に対し、漸くホームドアという画期的で挑戦的、とんでもなく斬新なアイデアを打ち出すのみならず、実行に移した素晴らしき小田急線。自殺志願者のメッカ。なぜキリスト教では自殺は悪徳とされ、永久に彷徨うこととなるのであろうか。小田急よ、わたしはいつかの年末に3日間連続して飛び込みがあったことを忘れていない。
節目というのは厄介で、ぬるま湯の地獄がこれからも際限なく続くことに気付いてしまう。繰り返される日、週、月には耐えられたとしても、日常生活に現れない記号を見つけたときに、やり過ごしてきた歳月と、それらがこの先も続くのではないかという灰色の気持ちが押し寄せる。のかもしれない。
個人的には自殺願望に限らず、己の欲求は突発的なもので、突発的が故に突っ走ることが多かった。迷いなき願望は即座に自らによって叶えられ、今よりも少し先の己を様々な形で苦しめる。
よくわからなくなってきたが、降車したホームに立っていたふくよかな男性がほんのりとした排泄臭を湛えていたのでこのくらいで終わりにする。
Noteをはじめた。
これを殴り書きしていたあの日から、優に1週間は経過しているが、心機一転、気づきときらめきを乱文に変えて、書き連ねていこうと思う。