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第8話 夕焼けの決闘

夕焼けが美しい広場で、七瀬と〇〇は一休みしていた

七瀬:今日は疲れたなぁ…

〇〇:そうだね…朝から動いたし

七瀬:そういえば〇〇と一緒に仕事するなんて久しぶりやね

〇〇:確かにそうだな

七瀬:あの人…ずっとコッチ見てるけど何やろ?

七瀬が見ていた方を見ると、無精髭を生やした男がこちらを見ていた

〇〇:おいアンタ!七瀬に何の用だ?

男:なんの用かって?その方をかけて君と戦いたんだよ

そう言うと男は不敵に笑う。男が手を合わせると姿が変化し巨大化。男の正体はナックル星人だった。何と七瀬に片思いをしており、七瀬に自分の強さを見せるため〇〇に挑んできたのだ

星人:その女は私がもらう!

〇〇:七瀬!逃げるんだ!

七瀬:でも!〇〇が…!

〇〇:俺は大丈夫だから早く!

七瀬:う、うん…!

彼女が夕日に消えるのを見届けてから変身する

〇〇:光の勇者、タイガ!バディ…ゴー!

夕焼けを挟んで対峙するナックル星人とタイガ

夕焼けをバックに立つ2人

星人:ウルトラマン…!貴様が相手なら全力を出し、あの女を私のものに!

タイガ:彼女は渡さない!

夕焼けが照らす中、2人の戦いが始まる

互いにパンチを見舞う
肘打ちを浴びせるタイガ
タイガの首を絞めあげるナックル星人

星人:あの方は私が求めていた優しい地球人なのだ!貴様には渡さん!

タイガ:彼女は〇〇の大切な人なんだ!おまえには絶対に渡さない!

ここでタイガはフォトンアースにチェンジする

星人:姿が変わったか…!ならば!

星人は腕から破壊光線を発射する

タイガ:こっちも行くぞ!オーラムストリウム!

エネルギーを蓄える

星人とタイガの光線がぶつかる。激しい光を放ちながら。

フォトンアースの光線が星人の光線を押し込んでいく


星人:ぐはぁっ!

タイガの光線が星人を直撃する

瀕死の星人は最期の力を振り絞りこう言い放つ

星人:私は…強さを追い求めていた。この星にも侵略目的で来たにも関わらず、あの方に恋をした。私は彼女の力になりたかったのだ…だが、それもここまでだ…ウルトラマンよ、彼女を頼むぞ…

そう言うと星人は倒れ、爆発した

戦いを終え、佇むタイガ


ナックル星人が何故、七瀬を狙っていたのか。その理由を知ったタイガと〇〇は日が沈んでいく中、空を見上げていた

日が沈む中、佇むタイガ

戦いを終え、戻ってきた〇〇は七瀬に星人の思いを話す

七瀬:そう…それなら素直に言ってくれれば良かったのに…力を求めすぎた結果なんかな?

〇〇:さぁな…でもナックル星人にも戦う理由があったからこそ、あんなに必死だったんだよ

七瀬:せやね…

〇〇:七瀬が抱え込むことじゃない!そういう事は全部俺に任せてくれよ

七瀬:ふふっ…優しいなぁ、〇〇は

〇〇:七瀬の事が好きだからさ…優しいのは

七瀬:そんな事知っとるわ…笑

〇〇:そろそろ帰るか?遅くなってしまうし

七瀬:ううん…もう少しだけ2人で話したい

〇〇:わかった、歩きながら話そっか

それから2人は夜道を歩きながら談笑し、基地へと帰るのだった

~完~

次回 第9話 狙撃手(ヒットマン)


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