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日常 #01

??:お兄ちゃん、起きて?

寝ている兄、賀喜〇〇を起こそうと妹の遥香が部屋に入ってくる

〇〇:ん…何だよ遥香

遥香:朝だよ、ご飯出来てるから早くね

〇〇:おう

賀喜〇〇と賀喜遥香は二人暮し。両親が事故で他界してしまったから。2人は学校から旧学生寮の1つを借り、そこで生活している。

遥香:はい、朝ごはん

〇〇:ん。サンキュ

遥香:もう…少しは早く起きれるようになってよ

〇〇:無理だな

遥香:はぁ…

自由な兄に呆れつつも、兄のそばに居る事。それが遥香にとっての日常である

ー朝食後ー

〇〇:さてっと…そろそろ行くかな

遥香:お兄ちゃん!お弁当忘れてるよ!

〇〇:おぉ、悪い悪い笑

ピンポーン

バタバタしているとインターフォンが鳴る

遥香:ほら!もう来てくださってるよ!

〇〇:うるせぇな、分かってるっての。じゃ、行ってくる

ガチャ

ドアを開けると、2人の見知った人物が立っていた

〇〇:おはよ、七瀬

七瀬:おはよ

待っていたのは〇〇の彼女西野七瀬。〇〇より1学年上で、薙刀部に所属しており関西から転校してきた学校のマドンナ的存在。〇〇とは動物好きやゲーム好きな所で意気投合し、付き合うようになった。

〇〇:ふぅ〜

七瀬:どしたん?ため息なんて珍しいやん

〇〇:いや…今日も学校かと思うとな

七瀬:仕方ないやん笑 なな達学生なんやし

〇〇:部活もハードだしさ

七瀬:野球部のエースならモテてもええはずなのに〇〇はモテへんよな

〇〇:七瀬がいるから別にいいし

七瀬:な…!恥ずかしいやろ///

2人で喋りながら学校に向かっていると後ろから声をかけられる

??:〇〇、おはよー!

〇〇:おっす。祐希

声をかけてきたのは〇〇の幼なじみ与田祐希。両親同士の仲が良く、幼い頃からよく遊んでいた。天真爛漫で誰からも愛される性格。〇〇が所属する野球部のマネージャーもしている

七瀬:祐希ちゃん、おはよ

祐希:七瀬さんおはようございます!

〇〇:祐希、今日のメニュー教えてくれよ

祐希:えぇ〜教えたってやらないじゃん?

〇〇:今日はやるぞ。珍しくやる気があるからな

七瀬:〇〇?部活真面目にやらんかったら、週末のデートなしやからな?

〇〇:えぇ…何でそうなるんだよ

七瀬:だらしない彼氏とデートなんかしたないって思う彼女おらんと思うで

祐希:祐希もそう思う

〇〇:デートのためだ…頑張るぜ

そんな話をしていると学校に到着する

七瀬:ほな、また昼休みにな

〇〇:おう

ー昼休みー

七瀬:〇〇来たで〜

〇〇:おう、じゃ飯行くか

〇〇と七瀬が中庭に向かっている頃、遥香は親友のさくらと昼食を食べていた

さくら:あ、〇〇さんと七瀬さんだ

遥香:あ…本当だ

さくら:〇〇さんって優しくていい人だよね

遥香:そう?面倒くさがりだし、怠け者だよ?

さくら:でも…そういう人だからこそ学校のマドンナの七瀬さんが好きになって、付き合ってるじゃないかな?

遥香:そうなのかな?よくわかんないや

さくら:かっきーは〇〇さんが身近に居るから感じないのかもよ

遥香:そうかも笑

2人が話しながら昼食を食べている頃、七瀬と〇〇は中庭の芝生に座っていた

七瀬:なぁなぁ

〇〇:ん?どした?

七瀬:週末のデート行きたい所ある?

〇〇:行きたい所で良いんじゃない?

七瀬:適当やな…まぁ、〇〇らしくてええけど

〇〇:たまには七瀬の好きな所行くか?いつも俺の行きたいところだし

七瀬:言うたな?じゃあ次のデートななの行きたいところ所にとことん付き合ってもらうで〜?

そう言って嬉しそうに微笑む七瀬に微笑み返す〇〇だった

𝓽𝓸 𝓫𝓮 𝓬𝓸𝓷𝓽𝓲𝓷𝓾𝓮𝓭

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