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お守りは絆創膏 第6話

咲月:むぅ…

この日〇〇と咲月はデート予定だったが、雨が降ってしまったので咲月の家で過ごすことになったのだが…

真佑:〇〇くん〜

咲月の姉、真佑が〇〇を独占しており咲月は頬を膨らませていた

〇〇:あの…真佑さん

真佑:なぁに?

〇〇:咲月と過ごしたいんですけど…

咲月:そうだそうだ!さっきからお姉ちゃんばっかりズルい!〇〇は私の彼氏なんだけど!?

真佑:だって可愛いんだもん、〇〇くん〜

咲月:だからってくっ付きすぎ!離れてよ〜!

姉の手を引っ張り〇〇から引き離そうとする

真佑:ちょっと咲月!なんで引っ張るの!

咲月:〇〇は私の彼氏だから引き離すの!

姉妹での激しい攻防が5分程続き、〇〇は真佑から開放された

ー咲月の部屋ー

咲月:〇〇〜

ギュッ

〇〇:さ…咲月、苦しいよ

咲月:ずっとお姉ちゃんに取られててハグ出来なかったんだから…苦しくなるくらいのハグさせてよね

〇〇:うん…

咲月の背中に手を回して抱き寄せると、咲月は顔を真っ赤にしながらも嬉しそうにしていた

〇〇:甘えたがりな咲月なんて滅多に見れないし、目に焼き付けとくよ笑

咲月:こんな私を見れるのは〇〇だけの特権なんだから!

先程と打って変わって〇〇と一緒に居られてご機嫌な咲月の頭を撫でる〇〇。

コンコン

咲月:はーい

ガチャ

真佑:2人ともお菓子持ってきたから食べてね

〇〇:ありがとうございます

咲月:ありがと〜

真佑:2人でごゆっくり〜

真佑が部屋から出ていくと咲月は体をくっ付けて甘えてくる

咲月:ねぇ〇〇…キスしてもいい?

〇〇:おう…良いぞ

チュッ

咲月:えへへ…///

〇〇:何か恥ずかしいな

咲月:そう?私は幸せなんだけどなぁ〜

〇〇:この間の林間学校楽しかったな

咲月:〇〇がカッコよくて惚れ直したよ///

〇〇:ただ料理作ったりしただけだろ

咲月:それでもカッコよく感じたの!

〇〇:そ…そうか笑

咲月:〇〇の良さは誰よりも私が知ってるんだから!

〇〇:俺も咲月の良さを誰よりも知ってるぜ

咲月:うんっ///

〇〇:咲月と付き合ってもうすぐ1年だな

咲月:もうそんなに時が経ったんだね…記念日どうする?

〇〇:デート行くか?学校終わりに

咲月:うん!行きたい!

屈託のない笑顔を浮かべる咲月に微笑み、頭を撫で続けた

ー夕方ー

ガチャ

真佑:咲月、そろそろご飯の時間だよ

咲月:はーい

〇〇:じゃあ俺はそろそろ帰るよ

咲月:えぇ〜!一緒にご飯食べようよ〜

〇〇:迷惑じゃねぇの?

真佑:全然!お母さんたちも会いたいって

〇〇:じゃあ…お言葉に甘えて

こうして咲月の家で夕食を食べることになった〇〇は初めて会う彼女の両親に緊張しつつも1階のリビングに降りた

咲母:あら、あなたが〇〇くん?

〇〇:はい

咲母:咲月と仲良くしてくれてありがとね、あの子ってばいつも君の話ばかりなのよ

咲月:ちょっ…!お母さん///

真佑:咲月ってば照れてる〜笑

仲良く話していると〇〇と同じくらいの背丈の男性が話しかけてくる

咲父:はじめまして、咲月の父です

〇〇:ど…どうも

咲父:緊張しなくていいよ笑 咲月の恋人に手荒な事はしないからさ

咲月:お父さんまで…///

真佑:いいなぁ…彼氏って

咲母:真佑も早く良い人見つけなさい

真佑:はい…

夕食が出来上がり、5人で食卓を囲む

咲父:それにしても咲月にしては良い人と付き合ってるな、すごく優しくて人あたりの良さそうな好青年だし

〇〇:俺そんな大した奴じゃないですよ笑

咲父:いやいや、山菜採り出来て料理も出来る高校生は中々居ないさ

咲月:でしょ!〇〇は釣りも上手なんだよ〜

咲父:〇〇くん、君の趣味は?

〇〇:釣りや海や山などの自然を見る事ですかね

咲母:良かったわね〜お父さん、釣り仲間できて

真佑:お父さんも釣り好きだもんね

咲月:(釣りの勉強しようかな…そうすれば〇〇も私に惚れ直すし)

天ぷらを頬張りながら彼氏にもっと好きになってもらうと考える咲月なのであった

𝓉ℴ 𝒷ℯ 𝒸ℴ𝓃𝓉𝒾𝓃𝓊ℯ𝒹

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