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第2話:防衛軍の過ち

ある日、防衛軍に呼び出されたN46の隊員たち


〇〇:ギャラクトロン…

防衛軍が作った地球防衛用兵器、ギャラクトロン…かつてウルトラ戦士を苦しめた敵だ

長官:ではスイッチを入れる!

参謀長官がスイッチを入れるよりも前に、ギャラクトロンは勝手に動き出した

グガガァァァと機械音を立てながら街へと繰り出したギャラクトロンは街を破壊していく

〇〇:(やはり…予想通りになったか)

祐希:大変!!すぐに止めないと!

七瀬:みんな、行くで!!

ギャラクトロンのパワーは凄まじく、復旧し始めた街が再び爆炎や爆煙に包まれていく

〇〇:こいつは…まずいな

祐希:〇〇、どうするの?

〇〇:俺はギャラクトロンの弱点を探す!みんなは逃げ遅れた人達の救助とウルトラマンが現れたら援護を頼む!

美月:おっけい!

〇〇は他の隊員たちと別れ、タイガに変身する

〇〇:光の勇者、タイガ!バディ…ゴー!

タイガ:シュワァ!

七瀬:あ!タイガ!

美月:頑張って!!

タイガ:ハアッ!タァッ!

タイガはギャラクトロンに素早い蹴りを浴びせるが、全く効果がない。それどころか、ギャラクトロンは右手の大きな剣を振り回し、タイガを攻撃する

祐希:苦戦してるね…頑張って!!

史緒里:ウルトラマンでも歯が立たないなんて…

飛鳥:とんでもない兵器作ってくれたじゃん…

ギャラクトロンの猛攻に膝を着くタイガ。カラータイマーは赤くなり、ピコンピコンという音と共に点滅している。それでも立ち上がり戦おうとするタイガだったが、エネルギーが切れ姿が消えてしまった。

〇〇:はぁ…はぁ…なんて強さだ

傷だらけの〇〇は力尽き、その場に倒れてしまった。


ー数時間後ー

〇〇:ここは…

茉央:基地の治療室です

〇〇:俺は気を失ってたのか

茉央:すごく深い傷だったので皆さん心配してましたよ?

〇〇:そっか…ありがとう、五百城

茉央:茉央も一緒に司令室行きます

五百城に連れられ司令室に行くと、七瀬が鬼の形相で参謀長官達に詰め寄っていた

七瀬:何考えてはるんですか!ギャラクトロンは成功所か失敗やないか!

長官:我々の計算不足だ…

防衛大臣:ギャラクトロンは完璧な兵器だ

〇〇:原因はその油断だろ

祐希:〇〇!もう傷は大丈夫なの?

〇〇:あぁ…ギャラクトロンの事をろくに知らないで兵器として利用したんだろ?だからあんな結果になったんだ…防衛大臣と参謀長のくせにそんな事も知らねぇで、市民を巻き込んで…恥ずかしいと思えよ

飛鳥:〇〇の言う通り!実際〇〇も大怪我したし、何人もの市民が亡くなったと思ってるの?

史緒里:あなた達は地球を守れれば市民は何とも思わないんですか?

〇〇:ちょっと横入り失礼…ギャラクトロンは今どこに?

遥香:今は姿を見せていません

〇〇:そうか…

沈黙の後、小川が司令室に慌ててやって来る

彩:大変です!ギャラクトロンがB地区に現れました!

七瀬:アカン!B地区は絶対に守り抜くで!

〇〇:(来たか)

街に到着するとギャラクトロンが破壊活動を行っていた

〇〇:俺は街の人たちを避難させてくる

さくら:無理したらダメだよ!

〇〇は今度こそ、ギャラクトロンを食い止めると決めた。

〇〇:光の勇者、タイガ!バディ…ゴー!

タイガ:シュワァ!

聖来:あ!タイガや!

真佑:大丈夫かな…?1度負けた敵だけど

蓮加:きっと何とかしてくれるよ

タイガ:タァァァァ!

タイガは勢いよくギャラクトロンに突っ込んでいく。ギャラクトロンの攻撃を交わしながらパンチを叩き込んでいく

しかし、ギャラクトロンは右手の大剣でタイガの体を切りつける

ギャラクトロンは続けてミサイルでタイガを攻撃する

〇〇:(このままじゃ…)

諦めかけたその時、〇〇の手に光が集まった。〇〇の中に眠っていたもう1人のウルトラマンが力を貸してくれるのだ

〇〇:これなら勝てる!

力強くキーホルダーを手に取り、〇〇は叫ぶ

〇〇:力の賢者、タイタス!バディ…ゴー!

タイタス:ウォォォォ!

〇〇が変身したのはパワータイプのウルトラマン、タイタスだ。ギャラクトロンのパワーに対抗出来るのは彼しかいない。

七瀬:タイガじゃないウルトラマン?

祐希:筋肉すごっ…

タイタスはギャラクトロンと対峙する

タイタス:ウォォォォ!

ギャラクトロンに強烈な体当たりを食らわすタイタス。そのパワーは凄まじく、ギャラクトロンは大きく吹き飛ばされた

タイタス:フンッ!

タイタスはギャラクトロンを圧倒する。タイガと比べ物にならない程のパワーが何よりの証拠だ。

飛鳥:すごいパワー…

さくら:体当たりであんなに

N46の隊員たちが驚愕する中、タイタスはギャラクトロンに強烈なパンチを浴びせる

凄まじいパワーでギャラクトロンを圧倒する

祐希:すごい…

タイタス:トドメだ!

タイタス:レッキングバスター!

ギャラクトロンは大爆発。タイタスは夜空に飛び去って行った。


翌日、大臣と長官は辞任を表明。〇〇は朝食を取りながら同僚たちと談笑する

祐希:昨日のウルトラマンかっこよかったね!

蓮加:筋肉凄かったね!

美月:ギャラクトロンをあんなに簡単に倒すんだもん!凄かった〜

〇〇:よっぽど気に入ったのか、昨日のが

史緒里:暗くてよく見えなかったのが残念だな〜

〇〇:またそのうち現れるさ

そう言って笑う〇〇の手にはタイタスのキーホルダーが握られていた

~完~

次回:第3話 DESTROYER 


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