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奪い愛 最終話
私は置き手紙を残して実家を出た。手紙の内容は
「お父さん、お母さんへ
私は今の生活に耐える事が出来ません…私はずっと大好きな彼氏と別れてまで岩手に帰ってきましたが、彼への未練は消える事がなかった
だから私は彼の元へ帰ります。自分勝手な娘でごめんなさい… 璃果より」
家を出てすぐ父と母からメールや電話が来るが全て無視してブロックした。今更になって私の気持ちに気づいた両親も私にとっては同罪だと昨夜、就寝前に思ったからだ
璃:もう戻らないから…
バスに揺られ盛岡駅に着いた私を待っていたのは…私にとって誰よりも大切な人だった
璃:〇〇くん…!?
〇〇:やぁ…
彼氏の〇〇くんが盛岡駅に居て、私は驚いたがすぐに喜びと今まで会えなかった悲しみが溢れ出す
璃:会いたかった…ずっとずっと…
彼の胸に顔を埋めて泣く私の頭を彼は優しく撫でながら、こう言った
〇〇:俺も会いたかった…璃果と離れてから何もかもやる気が起きなくて
璃:嬉しい…
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彼は私の分の新幹線のチケットも買っておいてくれたらしく、グリーン車に座り2人で談笑する
璃:どうやって岩手まで?
〇〇:まぁ…じきに分かるよ
璃:そっか…楽しみにしとくね
〇〇:元気だっ…
チュッ♡
彼の言葉を遮り私は口付けをした
璃:私と…また付き合ってください
〇〇:もちろん…!
私は疲れが溜まっていたのか、また恋人同士に戻ると新幹線の中で眠りについた
アナ:次は〜東京〜東京〜
璃:うぅん…
〇〇:おはよ璃果
璃:私…寝てた?
〇〇:疲れてたんだな
璃:もう大丈夫だよ!寝てスッキリしたから
彼に手を引かれ新幹線から降りて改札を出るとかっきー達からの出迎えが
遥:おかえり!〇〇!璃果ちゃん!
さ:おかえり!
美:おっ…!もうラブラブじゃん
和:先輩頑張りましたね
祐:璃果ちゃんも長旅お疲れ様
〇〇:まぁ…こういう事よ
璃:ふふっ…
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〇〇:璃果…大好きだよ
璃:私も大好きだよ
私たちは我を忘れて愛を確かめ合う
遥:イチャイチャしてぇ…笑
さ:ここまでなるんだ…笑
美:お〜い2人とも〜帰るよ〜?
〇・璃:あ、はーい…///
家がない私は彼の家にお世話になることになった
〇〇:ただいま〜
飛:おかえり
![](https://assets.st-note.com/img/1697597061977-n9qVcH5b0X.jpg?width=1200)
七:お帰り〜〇〇、隣が彼女さんやな?
![](https://assets.st-note.com/img/1697596982900-j1ln1QTJYv.jpg?width=1200)
出迎えてくれたのは彼のお姉さん、飛鳥さんと七瀬さん。彼曰く飛鳥さんは当たりが強いけど実は甘えたがりで七瀬さんはゲームやアニメが好きだったりと姉弟だなと思う所が多々あった
〇〇:そ、俺の彼女ね
璃:佐藤璃果です!これからお世話になります!
飛:よろしく〜
七:よろしく頼むで〜
〇〇:ま、とりあえず荷物置いて座ってくれよ
璃:うん
荷物を置いた私は高そうなソファに座る。私が座ると隣に彼のお姉さんが座ってきた
飛:〇〇の彼女がこんな可愛い子なんてね〜
![](https://assets.st-note.com/img/1697597399562-RC5a3mr0vu.jpg?width=1200)
璃:い、いえ…!私より飛鳥さんの方が可愛いですよ
飛:え〜嬉しいこと言ってくれるじゃん!
七:〇〇から話聞いたで?大変やったなぁ
![](https://assets.st-note.com/img/1697597499816-ekv6UBfpjq.jpg)
璃:すみません…戻ってきたは良いものの、家の事考えてなくて
七:気にせんでええよ!ウチは3人じゃ広すぎるから丁度ええわ
飛:そーそー
お姉さん達が気さくに話してくれるので緊張もいつの間にか解けていた
〇〇:はいお茶
璃:ありがとう
飛:〇〇〜私のは?
七:ななのも忘れんとってな!
〇〇:はいはい…
私は幸せな筈なのに何故か涙が出てきた…
𝑭𝒊𝒏.
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