くるぶしから

じゃあ、鍵をいつものポストに入れておいてね

と言われて目が覚めた

床に無造作に敷かれた布団でまどろむ私。

朝の彼の足は忙しそうに、パタパタと床の空気を起こしてゆく

彼の顔は見えない

跳ねるようなくるぶしが玄関から消えて見えなくなった



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